金井利之の発言 (行政監視委員会)

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○参考人(金井利之君) ありがとうございます。
 例えば、子育て支援の競争が若いファミリー世代を奪い合うという形になるという場合は、これはゼロサム競争として良くないということなんですが、ただ一方で、日本の場合には子育て支援が非常に遅れていたということがあって、全体を底上げする方向に作用するような競争は、結果的には両方上げていきますと子育て世代を呼び込む力はなくなるんですけれども、全体としてプラスになるという場合には国はそれを進めていくと。要するに、その競争がどのようになっているのかということを判断するというのは非常に重要な役割で、民間企業との対比でいえば、健全な競争がプラスの方向に作用しているのか、それともマイナスの方向に作用しているのかという大局的な判断は非常に重要だというふうに思っています。
 移住者競争は、それによって何か人口を増すということ自体に価値があるという方向に行ってしまいますと、これはマイナスの方向に作用すると。もちろん、魅力ある地域をつくるというような、全ての地域にプラスになるということになっているのかどうなのかというのは非常に大きな問題だろうと思います。
 ふるさと納税も同じことでありまして、相互に魅力的な施策を行うというような方向に作用しているのか。実態としては、大都市の富裕層がネットショッピングで二千円でおいしい、言わばネットショッピングの代わりになっているのかという判断が一番重要で、理念としては全体を底上げするという理念だったと思うんですが、現実には二千円で買えるネットショッピング化しているということは、地場産業にとってはマイナス。
 言わば、あれは大都市部の税金によって地場産業に補助金を出しているというのが実態なので、これは日本の地域経済にとってもマイナスであるということで、それはどういうふうに国として大局判断を持てるかどうかということで、ふるさと納税は得する人はたくさんいるので、得する人の喜ぶのは間違いないんですけど、それでは公共的政策というのは駄目でありまして、喜ぶ人がいるということではなくて、全体のためにプラスになっているのかどうかというのを大局的に判断して、良い競争になっているのか、それともお互いに食い合うような競争になってしまったのかという判断をしていくということが非常に重要ではないかなと思っております。

発言情報

speech_id: 120414281X00220210419_042

発言者: 金井利之

speaker_id: 3808

日付: 2021-04-19

院: 参議院

会議名: 行政監視委員会