森下丈二の発言 (国際経済・外交に関する調査会)

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○参考人(森下丈二君) どうも御質問ありがとうございました。
 その問題、非常に難しい問題ではあるんですが、食料をどういうふうに自分で確保しやすいか、しにくいか、その環境条件、国土の条件、そういうものがあるというのはもうおっしゃるとおりです。ただ、食料自給率を上げるに当たって、増産、どうやって食料を作るかということだけを考えるのではなく、ほかにやることが実はいっぱいあります。それも考えないといけないんですけれど、ほかにやることがいっぱいあります。
 例えば、日本の場合、一年間で廃棄される食料の量が六百十二万トンだそうです。漁業生産が年間で四百四十万トンですから、それより多いんですね。これを例えば全世界にお渡しすると二億人の飢餓が救えるんだそうです。こういう食品ロスをいかに減らしていくか、これだけでも非常に大きなプラスになります。
 それから、食べるものの栄養段階を下げるという言い方をするんですが、牛肉、先ほど少し御説明しましたように、牛肉一キロのために、アメリカから持ってくると水にして一万五千四百十五リッターの水が必要だという話をしたんですが、そのほかに、餌として、トウモロコシなどを中心に、幅はありますけど、六キロから二十キロ食べさせているわけです。この二十キロ、最大二十キロを全部人間が直接食べると、量としては二十倍になるわけですね。だから、牛肉食べるというのをやめろとは言いませんけれど、みんながみんな毎日牛肉を食べるとかいうことは少し見直した方がいいんじゃないかと。
 二〇三〇年までに例えば持続的な食料供給、食料バランスを世界で達成するためにどれぐらい食生活を変えたらいいんだというようなことも先ほど少しお話しした「NHKスペシャル」で出ていまして、これ受け売りになると思いますけれど、欧米先進国、アメリカとか欧米先進国で牛肉を食べる量を八割減らしたらいいんだそうです。あるいは、日本の場合は魚を食べますのでその分若干ましなんですけど、日本でも七割減らすと世界中で行き渡る。
 穀物生産、世界の穀物生産量は二十六・七億トンあります。これ、世界の人にみんなに平均して配る、牛に食べさせないで全部平均して配ると、一人当たりのカロリーは二千カロリーを超えます。だから、配分の問題とも言えます。
 早く回せというふうに会長の方から目くばせが来ますので、以上にしたいと思います。ほかにも見るところがあるということです。

発言情報

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発言者: 森下丈二

speaker_id: 19949

日付: 2021-02-17

院: 参議院

会議名: 国際経済・外交に関する調査会