東梅貞義の発言 (国際経済・外交に関する調査会)
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○参考人(東梅貞義君) 伊藤議員、御質問ありがとうございます。
ワンヘルス、次の一年で日本がどこまで考えられるか、これが勝負だと思っております。人間の健康、動物、家畜の健康、環境の健康、この三つの問題です。三つの問題ではなくて、三つがつながっている問題です。
議員の皆さんも、多分、人間の健康に関しては、ワクチンを始め人間がかからないようにするために行動の心掛け、これはかなり浸透しつつある、これからも重要な分野だと認識されていると思います。それから、動物から人にうつるというところは、鳥インフルエンザ等々、家畜の間又は動物から人にというところも相当に取組が進んでいる、又は獣医師と医師の方の連携も始まっています。
じゃ、このワンヘルスで何が進んでいないかというと、環境から、野生生物から人にまでうつってしまうこの経路、これに対する調査体制、報告体制、防止体制、知見が全く不足しています。これ、今の所管するところはどこなのかということも現在不明瞭な状態だというふうに環境団体では考えていて、非常に危機感を持っています。
ということは、人の医療、それから動物の健康だけではなく、環境からどれだけリスクを持って人間にうつっているのかということに対する調査研究、情報共有、その体制に投資をする、確立をしない限りこの議論は進まないと考えています。そこで日本が果たす役割というのは、日本がいろんな、この生活が東南アジアからのいろんな輸入物によって支えられている、議員がおっしゃったパーム油もそうです。私たちの食生活を支えてくれています。そういうところと、現地で本当に森林伐採、森林伐採から野生生物が今度は人間の周りの生き物にどの程度病気をうつしている可能性があるのかということには着目する必要があると思います。
もう一つ大事なのは、道家参考人もおっしゃった、日本に野生の生き物を、ペットではなくて本当に野生の生き物を輸入してペットにしているという実態です。
私ども、調査しました。違法輸入が過去数年にわたって千件以上あります。その違法輸入の中には、猿という人間に病気をうつしやすいもの、コウモリというやはり人間に病気をうつしてしまうもとになる、そういう生き物も含まれています。今は、これは野生生物の違法輸入というふうに扱われています。ということは、扱いが低い、優先順位が低いものです。
本当にワンヘルスを実現する、人間と自然のつながりを、距離を見直すという、先ほどお話しいただきました。それをするためには、きちんとそこに予算が充てられて知見を深めない限り、大事な人間の健康、大事な家畜の健康は守れますけれども、環境から来る問題、これは解決には遠いと思いますので、是非御検討いただけたらと思います。
ありがとうございました。