東梅貞義の発言 (国際経済・外交に関する調査会)

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○参考人(東梅貞義君) ながえ議員、御質問ありがとうございました。
 持続可能な養殖業が世界に果たす役割、日本の貢献というのが非常に大きいと思っています。私どもWWFも、世界の生物多様性を守る、人と自然の共生と言っている中の柱の一つに、持続可能な養殖業の推進、これを挙げております。
 実際に、例えば宇和島でブリを生産されている方々ともいろんな対話の機会をいただいて、どのような形で持続可能性を上げられるのかということも直接漁業者の方とお話しする機会もいただいています。やはり幾つかポイントがあります。
 一つは、持続可能な養殖業に対する求めというのは今膨らみつつあると思っています。それから、それは、養殖も含めて持続可能な水産物を求める動きが広まっていると思っています。
 これ、ちょっとまだ養殖業の事例ではないので、もう一度後で養殖業のいい例も御紹介したいと思いますけれども、日本で、北海道のホタテ漁業がMSCという国際的な持続可能な漁業の認証を取っています。それに対して、今度はヨーロッパ、欧州で非常にその持続可能なホタテを欲しいということで、非常に引き合いが強いということで輸出が盛んに行われています。ということは、日本の市場だけではなくて海外市場でも競争力を獲得するという意味では、信頼性の高い制度ということをうまく漁業者の方が利用できるということが必要だと思っています。
 一方、これは漁業者の方の努力、又は漁業者と研究者、漁業者と小さなNGOで協力しているというのがまだ実態で、なかなかそこに政治であったり政府の支援というのが見えてきていないというのが実情だと思っています。
 例えば、ブリの養殖を、認証を取るために幾つかやっぱり日本の中では難しい問題が発生しました。例えば、日本の中では合法として使われている薬品が、国際的な基準から見ると、それは残念ながら国際基準には満たない、そうすると、代わりの薬品をうまく、代わりの方法を見付ける必要がある。じゃ、それは全て事業者の方の負担と事業者の方の努力だけでできるのかというと、そうではなくて、やはり日本の中の法律というのも国際基準でも満たせるような、そういう供給体制というのも必要になると思っています。
 それが事業者であったり研究者であったりNGOの努力だけではなくて、政府としてそういうものを、今何に困っているのか、それを解決するために必要な研究開発はどんなものなのか、産業、企業としての協力に対しての支援というのも拡大すれば、きっと日本のいろんな今まで豊富に持っている知見から、より高いレベルで環境負荷を下げつつ地域に大きく貢献し続ける、そういう養殖業が必ず増えるというふうに考えております。
 以上です。

発言情報

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発言者: 東梅貞義

speaker_id: 9282

日付: 2021-02-17

院: 参議院

会議名: 国際経済・外交に関する調査会