佐藤郁の発言 (国際経済・外交に関する調査会)

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○参考人(佐藤郁君) お答えさせていただきます。
 非常に難しい御質問でして、我々技術屋、エンジニアとしては、当然市場に対して安い電気を供給しないことには我々の技術はすぐに廃れてしまうというふうに思っています。
 そのポイントについては二つあると思っています。
 一つは、風を捉えるということです。いわゆる石炭とか化石燃料、最近LNGが高騰しましたけれども、風にはコストがないので未来永劫お金がそれで発生することはない。ただ、吹くか吹かないかという問題があります。風が吹けばおけ屋がもうかるではないですけれども、風速が倍になると三乗で利いてくるので、収入八倍になるんですね。ですから、例えば七メーターから八メーターにたった一メーター風が強くなるだけで収入は一・五倍になります。ですので、いい風を捉えることがコストダウンにつながります。
 日本の周りを考えたときに、いい風がどこにあるかというと、やはり沿岸部はなかなか、山とかがありますのでいい風が吹いていないんですね。ですので、沖合に行くしかありません。沖合に行くとやはりメンテナンスが大変だったりとか技術が大変だったりとかとありますけれども、そこは我々エンジニアの技術でクリアできる話ですので、それが可能になるということですね。沖合の風を、いかにいい風を捉えるかということが一つのポイントです。
 あともう一つは、量産化です。我々が、トヨタさんの、私、トヨタの車乗っているのでトヨタさんのことばかり言ってあれですけど、あれだけいい車が数百万円で買える、中古車だともっと安いわけですけれども、買えるというのは、トヨタさんが日本だけで商売をしていては多分安くなっていないはずです。トヨタさんが日本の技術を生かして世界で商売をしているので、その恩恵を受けて、一つ一つの部品が安くなり、品質が良くなり、結果的に日本の車も安くいい物が手に入る。
 ですから、風力発電も同じかと思います。コストを下げるためには、たくさんつくる、たくさん売る。たくさんつくることによって信頼性が上がります。サプライチェーンも良くなります。ダイソーさんで百円で物が買えるというのも世界中で商売されているからだと思いますが、幸運なことに日本にはそのマーケットがあります。ですから、まず日本のマーケットを開くことで、日本の需要を満たすと同時にコストダウンして、ヨーロッパには負けないものを提供していく可能性があると思います。
 そういった意味で、最終的なコストについては、もちろん今後の価格変動はあると思いますけれども、電気代といっても風力発電から出る電気だけではなくて、電気を送ったりとかロスをしたりとかためたりとか、そういういろんなコストが入って電気代一つになっているわけですが、当然、風力発電協会でも出しておりますけれども、一番エネルギーの中でも安いコスト、使い勝手の悪い電気ですので、質の悪い電気ですので、安くないと使われません。ですから、今ある電気の中でも一番安いコストを狙っていかなければいけないなというふうに考えております。
 よろしくお願いします。

発言情報

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発言者: 佐藤郁

speaker_id: 5807

日付: 2021-02-24

院: 参議院

会議名: 国際経済・外交に関する調査会