首藤由紀の発言 (国土交通委員会)
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○参考人(首藤由紀君) 御質問ありがとうございます。
私自身は、そういった大きな公共施設の合意形成の場に直接関わったことはございませんので、私の専門の分野に近いリスクコミュニケーションの領域で何と言われているかを中心にお答えしたいと思います。
恐らく、リスクコミュニケーションという言葉、多分ここ十年、十五年、随分はやってきておりますけれども、そこで一番言われている重要なことは、コミュニケーションなので、一方的な情報提供ではなくてお互いに双方向で情報を提供し合うこと、そして、一方が意見を変えるのではなくてお互いに意見を変えていくということが大事だということです。ですので、いろいろな形で合意形成をしていく中で、お話合いをする中で、関係者だからこそ別な視点があって違う知恵が出てくるということもあるのではないかと思います。
実際に私が身近に拝見した例では、ちょっと分野は違いますが、雲仙・普賢岳の噴火災害で、土石流が流れてくるために警戒区域が設定された地域がありまして、そこはもう恐らく砂防の世界からするととても住めない土地だったのですけれども、住民の方々がどうしてもそこの土地に戻られたいということで、いろいろな工夫を重ねて、土石流が流れてきた川の流れてきた土砂を捨てていただく形で盛土を造って、そこに住まいを建てられる土地をかさ上げして造ったという事例がございました。それも、行政の方々、砂防の工事をされる方々と住民が話し合う中でそのような知恵が生まれてできたというふうに伺っておりますので、やはりいろいろな施策を進めたいと考えられる側、そしてそれに抵抗感のおありのある方がよく理解をし合って、互いに知恵を出していくという形でいい案をつくっていくような、そんなような進め方がいいのではないかと思います。
以上でございます。