大庭三枝の発言 (予算委員会公聴会)

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○公述人(大庭三枝君) インドについては関心が高いと思いながら私の意見陳述の中には入れておりませんでしたが、インドにつきましては、RCEPとQUADは分けて考える必要がある部分と、それから同じに考える部分があると思っています。
 まずRCEPについては、インドの側からすると、言わば我々、我が国の自由で開かれたインド太平洋の延長線上にあるというふうには見ていないと思います。むしろもっとプラグマティックに、これは経済協定であって、そうすると、今明らかに中国との貿易赤字が拡大している、ASEANとの貿易赤字も拡大している、しかもそのインドの経済が非常に悪いという中で、インドの中の様々なセクターがRCEPに非常に強く反対していた。モディ政権は、今ポピュリスト政権というふうに言われることもあるように、国内における声というのをある意味無視できない政権であるということから、とてもではないけれどもRCEP加盟には踏み切れなかったということだと思います。
 ただし、インドは、二〇〇〇年代、二〇一〇年代の初めぐらいから、メーク・イン・インディアというようなそういった試みもしていて、むしろ東アジアを中心とするサプライチェーン網の強化に自分たちをいかにそこに参入させて製造業を発展させるかという試みもしてまいりました。その試みとして、いかに外からの外資を導入するかということもやってはきたんですね。だけれども、その流れが多分RCEPへの加盟、RCEP交渉への参加につながったんでしょうが、最終的なところではやはり国内の反対を押し切ることができなかったということだと思います。
 インドは、あと、インドの今の経済規模はそれほど大きくはありません。なので、ここは冷静になって、インドに対しては、門戸は開いているけれどもインドの覚悟ができるまで待つことが重要だと思います。
 それから、QUADについてですが、インドは元々非同盟諸国であって、どこの国とも同盟を組みたくないという、そういった自立的な外交姿勢が非常に強い、だけれども対中懸念というのも非常に強まっている、そういう中でQUADに参加しているということはあると思います。インドの中でも様々な外交政策の揺れや議論があるんだと思いますが、それでも、今回のQUADにおいて、いかにインドに入っていただくかということで、ワクチン外交についてインドを特にフューチャーしたり、いろんな気を遣っているわけですね。
 ですので、インドはQUADに安定的に入っているというよりも、やはりかなりほかの国々が気を遣いながらインドをここに引き込んでいるということも言えるわけで、そういうふうに考えると、やっぱりQUADという枠組みを使うということはインドを引き付けておくという意味でも重要ではないかというふうに考えます。
 以上です。

発言情報

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発言者: 大庭三枝

speaker_id: 11780

日付: 2021-03-16

院: 参議院

会議名: 予算委員会公聴会