中川郁子の発言 (農林水産委員会)
⚠️ コピーしたテキストを転載する際は、転載元URL(kokkai-data.com)および原典URL(kokkai.ndl.go.jp)を必ず残してください。発言内容の改変・出典削除は禁止です。
詳細は利用規約をご確認ください。
○中川(郁)委員 自民党の中川郁子でございます。
本日は、質問の機会をいただきましたこと、誠にお礼を申し上げたいと思います。
まず冒頭に、本年、北海道太平洋岸に発生をいたしました赤潮被害についてですが、一昨日可決されました二〇二一年度補正予算で、北海道赤潮被害対策支援事業として十五億円をお決めをいただきました。誠にありがとうございました。
地方負担分も合わせた二十一億円の支援となります。特別交付税措置で実際の地方負担は少なくなるとのことで地域も安堵しておりますが、一方で、先の見えない不安感が消えているわけではありません。まずは、漁場を回復させ、漁業被害を防ぐ技術開発で、赤潮の発生を早期に把握する技術の精度向上や、発生メカニズムの解明などが待たれるところでございます。引き続きの御支援、よろしくお願いいたします。
また、アキサケ定置網漁業者にとっては、赤潮の発生後、サケ・マスふ化放流事業のための種卵の確保など、資源の回復に向けた緊急の支援が必要であり、減少が続いている回帰率の原因の解明、標識放流調査の拡充、不漁時における増殖事業の運営費支援制度の創設など、国の支援が必要であると強く感じています。
全国の漁業者にとって、海洋環境の変化による不漁、人手不足、高齢化、船舶、機械の老朽化など、課題が多い状況でありますが、燃料費の高騰対策、積立ぷらす、もうかる漁業、セーフティーネット資金などで漁業を支援し、資源回復に努めながら、水産大国日本の復活を目指して、国民への安定供給を図ることが求められており、金子大臣に期待が高まっているというふうに思います。どうぞよろしくお願いします。
では、質問に入ります。生乳についての質問です。
先日も、金子大臣、両副大臣が記者会見で、牛乳をおいしそうに飲み干していただきました。そして、消費喚起を行っていただいたと聞いております。昨日も、岸田総理大臣が記者会見の中で、国民の皆さんに、牛乳を飲みましょうと呼びかけてくださいました。
このように、今、牛乳・乳製品は需給の緩和状況が続いているところでございます。
我が国の生乳需給は、飲用需要に優先的に生乳を供給するとともに、飲用需要の変動を乳製品加工で調整することで、消費者への生乳の安定供給、酪農経営、乳業経営の安定を図ってきました。
近年では、都府県の生乳生産が減少する中、不足分は北海道から供給することで生乳需給を調整する構造にシフトしていました。北海道への依存度が高まる中、輸送量の繁閑差、オーダーキャンセルなどの問題も発生していました。つまり、北海道酪農が、乳製品加工により需給調整の役割を担ってきたということです。
そのような状況の中で、新型コロナウイルス感染症が発生をいたしました。感染症蔓延防止のために、国民の皆様へ行動の自粛をお願いをしたという経過になります。
コロナの影響が長引く中、飲用需要を始めとする全国の生乳需要の減少を乳製品加工で調整してきた結果、バター、脱脂粉乳などの在庫が過去最高水準で積み増しされることになりました。こうした状況が放置されれば、乳製品加工による需給調整の構造が破綻し、飲用市場も含めた生乳流通全体の安定を保つことができなくなります。
これに対して、全国の生産者、乳業者が協調して、令和四年度には、脱脂粉乳の在庫二万トンを解消するために、生産者拠出四十億円、乳業者拠出四十億円、合わせて八十億円の負担による対策を実施することになったそうです。いまだ先の見えないコロナの影響が予測される中、このように全国の生産者、乳業者が在庫削減対策、需給調整対策に取り組んでいることは大変重要であると思います。
私は、全国の生産者、乳業者が協調して取り組む在庫削減対策に対して、国が関与し、支援することが必要と考えていますが、政府のお考えを聞かせてください。