李相哲の発言 (北朝鮮による拉致問題等に関する特別委員会)
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○李参考人 ありがとうございます。
北朝鮮の外交の鉄則の一つが、いかなる事態に陥っても、アメリカは先に北朝鮮を攻撃しない、それから中国は絶対北朝鮮を見捨てないということがあるので、金正恩政権からすると、米韓合同軍事訓練が北朝鮮侵攻につながるとは彼らは思っていないんですよね。
ただ、彼らがそれが一番嫌なのは、米韓合同軍事演習をするときは、全軍をやはり動員して緊張状態をつくらないと軍の機構が弱まってしまうので、それをするには財源が必要なんですね。だから、米韓軍事訓練に必死で反対しているという側面はあります。
ただ、制裁で何ができるかということですけれども、これをどう評価するかなんですね。私は、二〇一七年十二月の最後の制裁決議、これはかなり厳しいもので、それまでの制裁決議というのはほとんど北朝鮮にとっては実効性のない、生ぬるいものだった。ですから、本当の意味での国際制裁が北朝鮮に効いてきたのは二〇一八年以降、ですからこれまで約四年ぐらいですが、もう既にこの制裁の効果は様々なところで来ているという状況なんですね。
それと、国際社会は、制裁を、ターゲットをどこに置くかなんだけれども、核を捨てろと。しかし、核を捨てたとして、この国が善良ないい国になることはないんですよね。核を捨てても、拉致を敢行して、住民の生命を何とも思わない、ならず者国家という本質は変わらない。
ですから、北朝鮮問題の根本的に解決すべき問題は、私は人権問題だと思います。ですから、人権問題を解決して、本当に善良な、日本のような国になれば、核だって彼らは必要としないわけですから、ですから、人権問題にやはり制裁のターゲットを絞って、更に言えば、私は金正恩に制裁のターゲットを絞るべきだと。そうしなければ、北朝鮮は慌てないし、核はアメリカもあるし、中国もある。ですから、その論理は、世界の論理がなかなか、金正恩にとっては怖くもないし、圧力にもなっていない。なので、私は、金正恩という犯罪者をかくまって拉致問題の解決を拒んでいる、この犯罪性にターゲットを絞って、人権問題を前面に出して、それで攻めるべきだというふうに思います。
ありがとうございました。