北朝鮮による拉致問題等に関する特別委員会

2022-05-20 衆議院 全74発言

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会議録情報#0
令和四年五月二十日(金曜日)
    午前九時三十分開議
 出席委員
   委員長 長島 昭久君
   理事 江渡 聡徳君 理事 北村 誠吾君
   理事 杉田 水脈君 理事 中川 郁子君
   理事 笠  浩史君 理事 渡辺  周君
   理事 美延 映夫君 理事 竹内  譲君
      江藤  拓君    斎藤 洋明君
      櫻田 義孝君    高木  啓君
      塚田 一郎君    辻  清人君
      中谷 真一君    葉梨 康弘君
      藤井比早之君    梅谷  守君
      近藤 和也君    西村智奈美君
      三木 圭恵君    浜地 雅一君
      鈴木  敦君    笠井  亮君
    …………………………………
   参考人
   (北朝鮮による拉致被害者家族連絡会代表)     横田 拓也君
   参考人
   (北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会会長)        西岡  力君
   参考人
   (特定失踪者問題調査会幹事長)          村尾 建兒君
   参考人
   (龍谷大学教授)     李  相哲君
   衆議院調査局北朝鮮による拉致問題等に関する特別調査室長          水野 真司君
    ―――――――――――――
委員の異動
五月二十日
 辞任         補欠選任
  下条 みつ君     近藤 和也君
同日
 辞任         補欠選任
  近藤 和也君     下条 みつ君
    ―――――――――――――
本日の会議に付した案件
 北朝鮮による拉致問題等に関する件
     ――――◇―――――
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長島昭久#1
○長島委員長 これより会議を開きます。
 北朝鮮による拉致問題等に関する件について調査を進めます。
 本日は、本件調査のため、参考人として、北朝鮮による拉致被害者家族連絡会代表横田拓也君、北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会会長西岡力君、特定失踪者問題調査会幹事長村尾建兒君及び龍谷大学教授李相哲君、以上四名の方々に御出席をいただいております。
 この際、参考人各位に一言御挨拶を申し上げます。
 本日は、御多用中のところ本委員会に御出席をいただきまして、誠にありがとうございます。参考人各位におかれましては、それぞれのお立場から忌憚のない御意見をお述べいただきたいと存じます。
 次に、議事の順序について申し上げます。
 まず、横田参考人、西岡参考人、村尾参考人、李参考人の順に、お一人十分程度御意見をお述べいただき、その後、委員からの質疑にお答えいただきたいと存じます。
 念のため申し上げますが、御発言の際にはその都度委員長の許可を得て御発言いただきますようお願いいたします。また、参考人は委員に対して質疑をすることはできないこととなっておりますので、あらかじめ御承知おきいただきたいと存じます。
 それでは、まず、横田参考人、お願いいたします。
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横田拓也#2
○横田参考人 おはようございます。北朝鮮に拉致された拉致被害者家族会代表の横田拓也と申します。
 本日は、私の姉、横田めぐみを始めとする多くの拉致被害者の救出のために、このような形で発言の機会をいただきましたこと、心からお礼申し上げます。ありがとうございます。
 私の姉、横田めぐみは、今から四十五年前の一九七七年十一月に、新潟市内の寄居中学校からの下校途中に、北朝鮮の工作員たちによって拉致されました。当時十三歳の、中学一年生のときに起きた事件です。
 二〇〇二年に五人の拉致被害者とその御家族が北朝鮮から帰国することができましたが、今も、人質として多くの拉致被害者たちが北朝鮮国内で拘束され続け、私たちの助けを求めています。
 私が説明するまでもなく、北朝鮮国内の食料事情は想像を絶するほど厳しいものです。医療環境も劣悪かつ脆弱です。発言の自由、移動の自由、思想の自由は全て奪われ、厳重な監視下で、拉致被害者たちは毎日必死で命をつないでいる状態と言えます。
 金正恩委員長は、北朝鮮国内で新型コロナウイルスの感染拡大をようやく認めました。このニュースの裏で、拉致被害者を始め、北朝鮮国民は、これまで以上に自由を剥奪された生活を強いられていることを忘れてはなりません。
 姉、横田めぐみの帰りを待つ私たち家族としては、大雪が降れば、姉の健康は大丈夫だろうか、食料不足のニュースを耳にすれば、姉や姉の家族が十分な栄養を取れているだろうか、新型コロナウイルス感染拡大のニュースを聞けば、姉は元気で暮らせているだろうか、いつもこのような心配をしています。拉致された自分たちの家族や兄弟を待つそれぞれの拉致被害者家族は、全員、このような心配をしながら毎日生活をしている状況です。
 姉、横田めぐみが拉致された当時、私は九歳でした。一九九七年に設立した家族会の初代代表は、私の父、横田滋です。最前線で十年間闘い続けてきました。めぐみとの再会を願っていましたが、残念ながら、二年前に他界いたしました。二代目の代表は飯塚繁雄さんです。国内外を飛び回り、十四年間も声を上げ続けてこられました。拉致された妹の田口八重子さんを取り戻すために全精力を注がれてきましたが、残念ながら、昨年十二月に、再会はかなわず他界されました。
 家族会設立から二十五年、身を粉にして闘い続けたにもかかわらず、家族との再会がかなわない、この無念さをしっかり受け止める必要があると思います。当時九歳だった子供世代である私が三代目の家族会の代表に就かせていただきましたが、当時九歳の人間が今こうして最前線で声を上げなくてはならないというこの運命の非情さを、当たり前のこととして受け止めてほしくはありません。
 自分の家族を取り戻すために北朝鮮と闘うこと自体は、家族としては当然です。一方で、このような国家ぐるみで行われた重大な人権侵害に対して、日本国家、日本政府が毅然とした態度で私たち家族会以上に最前線で闘っていただく必要があると思います。人権問題であり、主権侵害、領海侵犯という重大な事案であることを再認識していただきたいと思っています。
 そのために、国会でもっとこの問題について深い議論をしてほしいと思います。国家として拉致被害者を取り戻すために何ができるのか、厳格な法執行を更に強化するために何ができるのか、工作員たちが再び侵入しないためにどのような法的及び物的な準備が必要なのか、こうしたことへの議論を深めていく必要があると私は考えています。
 私たち家族会、そして支援してくださっている救う会の運動方針を改めてこの場で申し上げます。全拉致被害者の即時一括帰国です。この要求の水準を下げることも、変えることもありません。
 部分的解決や段階的解決というアプローチは容認できません。日朝両国に調査委員会や連絡事務所を設置するという考え方にも賛同いたしません。拉致被害者たちは、北朝鮮当局によって、二十四時間、厳重監視下で、誰が、どこで、いつ、何をしているかを全て完全に把握されています。そのことがあたかもない前提に立ち、調査委員会や連絡事務所を設置して何か新しい情報を見つけましょうという聞こえのよい考えは、北朝鮮当局がもくろむ幕引きと時間稼ぎに手をかしていることを意味します。この点を間違えることがないよう、しっかり御議論いただきたいと思っています。
 今、国際社会は、いかに平和と安全が一つの暴挙によりいとも簡単に壊されてしまうことを目撃しています。同時に、自国の主権、自分たちの歴史や文化、一人一人の人権や家族、そして平和を守るために勇敢に戦い続けている姿を目に焼き付けています。
 翻って、日本はどうでしょうか。十三歳の少女が侵入してきた北朝鮮の工作員たちによって拉致されながらも、四十五年間、解決することができていないのです。自分たちの国民を絶対に守り続ける、拉致された全ての拉致被害者を必ず取り戻す、主権、人権を絶対に守るという強い覚悟を持ってほしいと思っています。
 拉致被害者の親世代の高齢化が進んでいます。私の母、横田早紀江も八十六歳です。必ず、姉、めぐみを北朝鮮から取り戻し、日本の地で再会し、抱き合わせてあげたいと思っています。拉致された有本恵子さんと父明弘さんとを抱き合わせてあげたい、拉致された田口八重子さんと飯塚耕一郎さんとを抱き合わせてあげたい。この当たり前の願いが一刻も早く実現できるよう、引き続き皆様の変わらぬ御支援と御協力をいただければ幸いでございます。どうぞよろしくお願いいたします。
 ありがとうございます。拍手
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長島昭久#3
○長島委員長 ありがとうございました。
 次に、西岡参考人、お願いいたします。
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西
西岡力#4
○西岡参考人 西岡力でございます。
 私はメモを準備してまいりましたので、それを見ていただきながらお話を聞いていただくと感謝いたします。
 時間がありませんので、すぐに本題に入ります。
 今、横田拓也さんからも話がありましたが、私たち家族会、救う会の救出戦略は、制裁の圧力を背景にして日朝首脳会談を実現して、金正恩委員長に全拉致被害者の即時一括帰国の決断を迫るということであります。
 では、まず第一段階の、首脳会談実現のために何が必要なのか。
 今、北朝鮮は、制裁、そしてコロナなどで体制の危機に直面していることは間違いありません。ですから、ここにチャンスがあります。
 そのために、国内世論を盛り上げていくということは絶対に必要であります。昨年十二月に、人権週間で、先生方もブルーリボンをつけてくださって国会の審議に臨んでくださったことを感謝しております。是非、もっともっとみんなでブルーリボンをつける運動を広げていっていただきたいというふうにお願い申し上げます。
 また、新しい国会決議の議論が一部であるというふうにも聞いておりますけれども、国会の意思、国民の意思、主権者の、主権国家としての国会の意思を拉致問題解決のために示していただくということも是非御検討いただければありがたいというふうに思っております。
 そして、国際社会に対しては、拉致問題を解決しない限り制裁が緩まないようにするということです。
 北朝鮮には、親の世代の家族会のメンバーが被害者と抱き合うことなしには拉致問題解決というふうに日本人は思いませんよ、日朝関係改善はありませんよというメッセージを送り続けることが必要だというふうに思います。
 そして、アメリカなどに対しては、拉致問題の深刻さと日本にとっての拉致問題の重要さの理解を得て、北朝鮮がトランプ時代のように再度米朝首脳会談を選んだ場合は、拉致問題を核と並んで議題に上げていただくようにお願いする。小泉訪朝のときのように、先に日朝首脳会談が実現した場合には、命が関わっている被害者の帰国を日本が優先して交渉して、それが実現したらば、核問題が進展なくても、国連制裁に違反しない人道支援を行うことについては容認をしていただくというような交渉を是非しておいていただきたいというふうに思っております。
 二の、首脳会談での決断を促すのところは、時間の関係で省かせていただきます。後でお時間があれば読んでいただければと思います。
 三の、私ども家族会、救う会が全拉致被害者の即時一括帰国にこだわる理由であります。
 先ほど拓也代表もお話をしましたけれども、北朝鮮当局は既に全員の名簿を持っています。そして、それを見ることができるのは金正恩委員長らごく少数の最高幹部だけだと思います。
 二〇〇二年に横田めぐみさんや田口八重子さんら八人が死亡と通告されたのは、当時の最高権力者の金正日委員長が、秘密を多く知り過ぎているので帰さないと判断したためだ。その金正日委員長の決断、決定を覆すことなしに八人を取り戻すことは困難であります。しかし、八人について、死亡の証拠は全くありません。八人の中の一人については死亡の証拠があるというんじゃなくて、八分のゼロであります。そして、生存を示す情報はあります。
 一括帰国にこだわらないと、日朝首脳会談で、この八人について、一番秘密を知っている人たちだと彼らが認識しているわけですから、再度死亡というふうにされてしまって、そして、秘密を余り知らない人を数人出してくる、それで終わりにしようとするという危険性があるということであります。
 日本政府の拉致問題解決の定義は、認定の有無にかかわらず、全ての拉致被害者の帰国であります。有無にかかわらずと言っております。そして、二つ目が真相究明、三つ目が実行犯の引渡しです。これは、犯人と言っていないで実行犯と言っているところにも意味深いと思っておりますが。
 私たちは、この解決が実現するまで何もするなと言っているわけではありません。一が実現するまで一切支援をするなと言っているわけです。一、二、三の中で、一だけを最優先でしてほしいと。もちろん、主権国家ですから二と三も解決しなければならないと思いますが、そこは時差があってもいい。一が最優先だ、そして一には分割はあり得ないというふうに思っております。
 産経新聞が、昨年の総選挙で各党にアンケートをしてくださいました。家族会、救う会は全拉致被害者の即時一括帰国を基本方針に掲げています、数人の被害者の返還などでいわゆる部分帰国を北朝鮮が示した場合、容認しますか、あるいは即時一括帰国にこだわりますかという質問に対して、自民党、公明党、立憲、維新、国民、共産の六党がこだわるという回答をしてくださったことを大変心強く思っております。ありがとうございます。
 次に、北朝鮮情勢についてお話し申し上げます。
 今、ウクライナの戦争が起きているわけですけれども、私が入手した情報によりますと、プーチン大統領は、開戦前に金正恩氏に、一週間以内に戦争を終わらせるというふうに通報したと聞いております。同じ話を、産経新聞の台北支局長の矢板さんが月刊「正論」の今出ている号に書いています。私は北朝鮮から取りましたが、矢板さんは台湾から取った話です。
 北朝鮮は、今のロシアの戦争に大変関心が高いです。なぜなら、同じ武器を持っているからです。北朝鮮軍の武器は旧ソ連製です。そして、今ロシアが使っている武器よりもバージョンが古いやつです。だから、今のロシアの武器がどれくらい効能があるのか、実戦でどれくらい強いのかということに大変関心があって、参観団を出しているというふうに聞いています。
 そして、プーチンは習近平氏にも連絡をして、習近平氏は、もしもロシアが一週間以内に戦争に勝つならば、台湾と戦争を考えると。その場合に、中国から北朝鮮に対して依頼があった、台湾での戦争をする場合に、米軍を攪乱するために朝鮮半島で局地戦を起こしてほしいと。朝鮮人民軍はその作戦の検討をしていたというふうに私は聞いています。西海五島といいますけれども、そこでの局地戦を考えていた。ところが、今、戦争がうまくいっていないということで、全てそれが御破算になったということであります。
 そして、北朝鮮は、今、通常兵力が自分たちも大変弱いというショックを受けています。ロシアの地上軍は世界最強と言われていたのに、こんなに弱いのか、同じ武器で武装している自分たちの軍隊も弱いのではないかと。特に士気の問題で、ロシア軍の兵士たちが士気が低い、ウクライナの人たちと話ができて、ウクライナの状況を見たら、自分たちは解放軍ではないということが分かってしまって、士気が低くなっている。
 今、北朝鮮の兵士たちはみんな、韓国のドラマを見ています。見ていない人はいないぐらいです。韓国が貧しくて、アメリカの支配から助けなくちゃいけないと教えているわけですが、戦争が始まったら、韓国が豊かだ、ドラマで見たとおりだということを分かってしまったら、士気はどうなるんだろうかということが権力中枢部で言われているそうであります。だから、核にこだわっているんです。いよいよ核にこだわっているんです。
 今までは、アメリカを朝鮮半島から追い出す、第二次朝鮮戦争を起こしたときにアメリカの介入をさせないというために、アメリカまで届く核兵器を持つということが金日成時代からの戦略だったのでありますが、もちろんそれは残っていますが、それだけではなくて、短距離で、戦場で使う、もう通常兵力では勝てないので、戦術核について今開発をしている。
 今回、ICBMに燃料を入れているという報道がありました。これは戦略核ですが、数日前行ったSLBMの発射実験、これは射程の短いものでした。最近、射程の短い、核を積めるミサイルの発射実験をたくさんしています。そして、金正恩氏は、核の先制使用もあり得るということを二度話しました。それも危機感の表れであります。
 そして、今は建国以来の大動乱だといって、コロナ蔓延を認めました。今朝の報道によると、昨日までで発熱者が二百二十四万人、死亡者六十五人と言っていますけれども、これは少な過ぎます。私の聞いたのでは、一万人は超えていると聞いています。
 ただ、今コロナ患者が出たわけじゃないわけです。前からいたんです。じゃ、なぜ発表したのか。地方で治安が大変乱れている、このままいったら何か起きるかもしれないという不安が高まっている。それで、大規模な発熱が起きている、うちにいろというふうに言うために、今回言ったというふうに聞いています。もちろん、実際、平壌を中心に、はやっているということが第一の理由ですが、もう一つ、治安の維持ということがあったということです。
 五月の上旬に、これはコロナ蔓延発表の直前ですけれども、平安南道の朔州郡というところで、保衛員、これは政治警察員です、が夜中に殴り殺された死体が、朝、発見されました。その首のところに、人民たちが何か悪いことをしたのか、おまえたちが悪いことをしたんだろう、悪いことをしたやつらがしていない者をいじめている、人民をいじめるやつは復讐されると書いてあった。このような治安機関員が襲われる事件が頻発していると聞いています。
 経済制裁が効き、そしてコロナの蔓延、中朝貿易が遮断されている中で、本当に苦しくなってきています。その中で、日本は、人道支援をする準備があるというメッセージを出しているわけです。ただし、先ほど言った拉致解決の定義の一、二、三の一だ、全被害者の即時一括帰国という人道的な行為をするなら、日本は国連制裁に違反しない範囲の中ですることができる、そういう話を、日朝首脳会談を実現させて岸田総理の口から北朝鮮の最高指導者に言っていただくということができるのではないか。
 北朝鮮の中では、中国は改革・開放を迫る、韓国は情報が流入して体制危機を招く、まずアメリカに接近して、ミサイルなどを発射して挑発して、制裁の解除と人道支援を得る、ただし、アメリカは大規模な経済支援をしないことは分かっている、だから日本しか大規模な経済支援はもらえないんだという議論があるということは聞いております。
 まだ、どこに出ていくか、出口をどうするかということを最高指導者は考えているんだと思いますけれども、日本としては、まず全被害者を帰しなさい、帰せれば核問題が解決しなくてもできることはあります、核問題が解決して国交正常化になればもっとできることがあります、二段階でできることがありますというメッセージを今発すべきときではないかというふうに思っております。
 以上であります。拍手
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長島昭久#5
○長島委員長 ありがとうございました。
 次に、村尾参考人、お願いいたします。
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村尾建兒#6
○村尾参考人 おはようございます。特定失踪者問題調査会幹事長をしております村尾建兒と申します。
 本来ならば、ここで代表の荒木がお話しさせていただくところですが、本日、調査で北海道に行っております。代わりに私の方からお話しさせていただきます。
 まず、昨日、そこの官邸前で、特定失踪者の御家族が、岸田総理と面会をしたいと、これは、過去から歴代の総理に対して、特定失踪者御家族と会ってくださいと要望を何度も出しております。そのたびに、官房長官で、拉致問題担当大臣でということで、これまで一度も特定失踪者の家族と総理大臣がお会いしたことはございません。そこで、昨日は、その御家族の一部が集まって官邸前でアピール行動をさせていただき、その後、議員会館にて記者会見を行いました。いらしてくれた議員の皆さん、今日もいらっしゃっています、本当にありがとうございます。
 そこで、特定失踪者家族会代表の今井会長から思いを預かってきておりますので、まずそれを読ませていただきます。
 特定失踪者家族の願い。特定失踪者家族会、今井英輝。
 岸田総理は特定失踪者家族に面会してください。
 日頃から総理も官房長官も、認定の有無にかかわらず、全ての拉致被害者を取り戻すと言っておられますが、その言葉と現実は矛盾していて、私たち家族が何度も要求しても、認定していない人の家族には会わないと断り続けています。北朝鮮につけ込まれる隙を与えないというのが理由ですが、かつて小泉総理は、認定、未認定などという前に横田さんたち御家族と面会をしておられ、その思いを胸に金正日と対峙してくださいました。
 今こそ岸田総理は、認定、未認定にかかわらずの姿勢を明確に国民と北朝鮮に示してください。それは特定失踪者家族に面会することです。幾人かでもその代表と面会していただき、認定被害者のほかにも多数の拉致被害者がおり、政府は日本国民を見捨てないという意志を国の内外に態度で示してください。それは、岸田総理がいかに強い思いを持っているのかを国民に示し、北朝鮮政府に示すこととなります。総理が面会を拒むことは、すなわち北朝鮮の思うつぼなのです。日本政府は、認定被害者以外は拉致とは思っていないと間違ったメッセージを発信しているのです。
 さらに、あえて言えば、特定失踪者の中にはもしかしたら拉致とは関係ない人もいるかもしれないが、確実に拉致をされた人々は八百人以上いるのだということを発信することも必要と思います。
 また、認定の有無にかかわらず、全ての拉致被害者を取り戻すという発言は総理も官房長官も幾度も発信しておられますが、全ての拉致被害者を政府は確実に把握しているのでしょうか。もし、北朝鮮がこれだけですといった名簿を出してきたときに、それに対応できる確証は持っているのでしょうか。国民に分かるように説明していただきたいと思います。
 ここまでが、今井さん、特定失踪者家族会会長の思いでございます。これは、家族会の中で共有をしていただいて、これを是非持っていってほしいというふうに託されてまいりました。
 ここに書かれているとおり、私たちも、特定失踪者問題調査会、それから家族会として、幾度も岸田総理に、面会をしてほしいということを伝えております。総理と特定失踪者との面会は、歴代総理に幾度も要請していますが、いまだに実現していません。認定の有無にかかわらずと言っている政府の姿勢が全く矛盾していることの象徴です。
 岸田総理は、自民党総裁に選出されたとき、挨拶の中で、岸田文雄の特技は人の話をしっかり聞くということでありますと言っておられます。是非その特技を発揮していただき、特定失踪者家族会の話をしっかり聞いていただきたく、衆議院特別委員会の皆様には、是非、岸田総理と特定失踪者の家族の面会の実現に向けて御尽力をお願い申し上げます。
 続いて、私たちがやっている北朝鮮向けのラジオ放送「しおかぜ」というのは皆さん御存じだと思います。
 この「しおかぜ」、二〇〇五年の十月から発信を始めまして、二〇〇七年からは、前総理大臣、前菅総理が総務大臣のときに、国内の、日本の八俣送信所という茨城県古河市にある送信所から、現在、北朝鮮に向かって放送できるようにしていただきました。
 その八俣送信所から発信をしているわけですが、短波送信施設に、長い間使われているものですから、老朽化の問題というのが来ています。それについてちょっとお話をします。
 現在、NHKが独占使用権を持つKDDI八俣送信所は、人道的な見地から、「しおかぜ」に送信施設使用を認めてくれています。しかし、NHKの合理化や予算削減から、二〇二四年度には、現在「しおかぜ」が使用中の百キロワット送信機二機が削減され、「しおかぜ」が実施している同一時間、別周波数、二重放送とこれを呼んでいますが、同じ時間に別の周波数を使って二本同時に放送しています。その送信機移行の期間中、約十か月間、二波一遍に放送ができなくなるんですね、一波のみの放送しかできなくなるというふうにされています。
 北朝鮮当局は、「しおかぜ」に異常に妨害電波をかけてきていますが、その状況から見て、効果、有効性は明らかです。二重放送が一時的にできなくなるということは、国家の最重要課題として掲げる拉致被害者救出の矛盾と感じざるを得ません。
 基本的に、現在では、デジタル化が進んで、短波送信というのは忘れがちとなったメディアであることは間違いないです。ただし、インターネットや衛星通信など、世界と日本をつなぐのは、海底ケーブルやパラボラアンテナ、そういう物理的なものに委ねられているというのが現状ですね。
 どんなにデジタル化が進んでも、先進国の多くは、短波送信を活用して、世界へ向けた情報発信、プロパガンダ放送などを続けています。現在の、ロシアが侵攻中のウクライナ、ここも、英国のBBCや台湾のRTIなど、そのほか短波送信が見直されて強化されています。
 この現状を見ても、非常に短波放送というのは重要な送信手段であるということがお分かりかと思いますが、日本の短波送信がこのまま削減されてしまえば、我が国が今確保している、国際競争でこの周波数というのは獲得するんですが、まず、これが他国に流出してしまう。それから、送信技術の喪失ですね。これはもう既に、現在、日本の国内の企業は、短波送信機自体を製作することができなくなっています。今現在、八俣送信所で使われているのも、海外製のものを買ってきて使っているんですね。それで、技術者はどんどん高齢化して引退していくという状態が続いていて、完全にこれは技術喪失というふうに言っていいと思います。
 日本唯一の送信施設、KDDI八俣送信所は、それこそ在外邦人の保護など安全保障、危機管理の観点から見ても、国益にかなう重要な施設であることは間違いないというふうに思います。よって、政府は積極的に関与して、この技術喪失を、それから設備の管理を、安定的に運用できるようにしていただく必要があるというふうに認識しております。
 衆議院特別委員会の皆様には、この拉致被害者救出のために希望の光を送り続けている「しおかぜ」の安定的な運用をするためにも、是非、この送信機の更新それから維持に政府がしっかりと関与するように御尽力を賜りたいというふうに思います。あわせて、是非、このKDDI八俣送信所の実態を知っていただきたく、現地視察をお願いできればというふうに思っております。
 以上でございます。拍手
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長島昭久#7
○長島委員長 ありがとうございました。
 次に、李参考人、お願いいたします。
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李相哲#8
○李参考人 皆さんこんにちは。龍谷大学、李相哲と申します。
 今日は、特別委員会にお招きいただいて光栄に思います。
 今日の私の話したいテーマというか趣旨は、拉致問題を解決するにはどうすればいいか、そういう話をちょっとしてみたいというふうに思います。
 資料を二枚配付しましたけれども、一枚目は令和二年六月に書いたもので、北朝鮮という国、金正恩政権の本質は、戦後、今日に至るまで全く変わっていないという趣旨のコラムです。それから、二枚目の令和三年のものですけれども、金正恩、今の北朝鮮政権をどう攻めるべきか、そういう趣旨のコラムですけれども、非常に残念なことに、このようなコラムを毎年書いて、既に一枚目から二年がたっても、やはり北朝鮮という国の本質は全く変わっていない。
 北朝鮮に対して日本政府は、この二十数年の間に様々なことをやはり試みてきました。圧力もかけてみましたし、それから制裁もした、それから支援もしたし、対話もしたんだけれども、全く進展はないんですよね。
 ただ、一つだけを我々国際社会は北朝鮮に対してやっていない。それが何かというと、力で北朝鮮を攻めたことはないんですよね。
 私は、北朝鮮を攻めろということではないんですが、どのように金正恩を動かすかといったら、金正恩にとっては、日本と交渉する動機がまずないんですよね。
 まず、怖くない。それから、今、国際制裁の中で、日本と話し合ったって支援を受けることもできない。そんな中で、アメリカとそれから国際社会との交渉をさておいて、日本とまず話し合うということはないんですよね。
 そんな中で、日本政府は、私は昔から主張することなんだけれども、この北朝鮮政権というのを日本はどう考えるかということですね。
 私は、二つの選択肢があって、金正恩政権を温存させて、しかも金正恩政権を我々の交渉相手として丁重に扱うか、それとも、レジームチェンジを目標に上げて、それで様々な外交力を動員して北朝鮮を攻めるかというこの二つですけれども、私は、北朝鮮を変えて拉致問題を解決するには、レジームチェンジ以外に方法はないと思っているんですね。
 金正恩が突然善良な人間に変わって、日本の拉致問題を先に解決してくれるとは全く思えない。しかも、北朝鮮を攻めてレジームチェンジをしなければならない理由はごまんとありますけれども、まず、この国は、コラムにもあったように、全く旧態依然なんですね。体質が変わっていない。本質も変わっていない。
 今朝の北朝鮮の労働新聞をちょっと見ますと、今、北朝鮮ではコロナが約二百四十万以上、発熱者と言っていますけれども、発生しています。しかし、これは数字をどういうふうに読むかなんだけれども、ここからも北朝鮮のうその体質が見え隠れしているんですね。
 二百四十万のコロナの、コロナ感染と思われますけれども、北朝鮮は発熱者と言っているんですが、その中の百七十万人が完治されたというんですよね。しかし、北朝鮮がコロナを認定した、確認したと発表したのは十三日で、一週間足らずで、北朝鮮という劣悪な医療設備とか医療体制の状況の中で一週間で百七十万人を完治したということは、これは到底信じられないんですね。しかも、北朝鮮で検出したのはステルスオミクロン株と言っていますので、日本のような先進国でも治療には二週間ぐらいはかかるというふうに見られますけれども、北朝鮮では、三日で治ったとかそういう宣伝をしてきている。
 しかもこの国は、ですから、うそをついているというその本質は全く変わらなくて、このようなうそをついているのは、やはり、住民を落ち着かせて、政権が言うことを聞いてくれというふうな状況にあると思います。
 それからもう一つ、この国は旧態依然だと思っているのは、人権とか、北朝鮮住民の人権もですよ、これを踏みにじって、政権維持を優先させている、そういう印象があるんですね。
 北朝鮮のテレビを見ますと、オミクロンというのは、コロナというのは怖くないんだ、塩水でうがいをして、ヨモギの煙を立てて、それでちょっと頑張ったら、三日ですっかり治ったというふうにテレビで連日報道しているんですね。これは、今の金体制がこういう、コロナの怖さを知らないからなのか、この宣伝も本当に不可解なんですね。
 しかも、金正恩は、意志と信念でこのコロナを克服しようと。これまで北朝鮮はうそをついて、意志とかそういう士気を高めて危機を乗り越えたと思いますけれども、コロナだけは恐らく金正恩の話を聞いてくれない。なので、今、北朝鮮はこれからどうなるかということが非常に気になるところですけれども、これを機に日本がどうするのか。
 バイデン大統領がそろそろ日本に来られるんですね。そんな中で、金正恩に対してどうするかということは、昨年書いたコラムの一部をちょっと読み上げます。バイデン政権は、人権問題を対北朝鮮外交の中心に据え、人権じゅうりん加害者に対し責任を問うつもりというふうにブリンケン国務長官が言ったんですね、明言しました。ここに来て、米国の対北朝鮮政策の優先順位は、拉致問題を優先課題に挙げる日本政府の方針と一致したと言えます。
 ですから、今までアメリカは核問題解決を最優先して、拉致問題を、ちょっと順位から下がったというか、二番手になってしまったんだけれども、ここに来て初めて、バイデン政権の言っていることが本当であれば、人権問題が最重要課題で、優先順位が一番になった。これは日本と完全に一致したものですから、この際、日本は、期限を設け、拉致問題解決に向け交渉に応じる姿勢を見せなければ、米国や人権問題に関心を寄せる世界の国々とともに、金正恩氏を国際裁判にかけるなどして、責任を問うための行動を起こす必要があるというふうに私は考えます。
 私の発表はこれで終わりにしたいと思います。ありがとうございました。拍手
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長島昭久#9
○長島委員長 ありがとうございました。
 以上で参考人からの意見の開陳は終わりました。
    ―――――――――――――
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長島昭久#10
○長島委員長 これより参考人に対する質疑に入ります。
 質疑の申出がありますので、順次これを許します。浜地雅一君。
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浜地雅一#11
○浜地委員 おはようございます。公明党の浜地雅一でございます。
 今日は、四人の参考人の皆様方、大変御多忙の中、また、こういった拉致問題に対して、当事者、御家族の横田さんも今日臨席いただきまして、心から感謝を申し上げます。本当にありがとうございます。
 また、今日、私、公明党でございまして、第四会派でございますが、トップバッターで質問させていただきます。ちょっと委員会の関係で、特に自民党の高木先生に順番を交代いただきまして、心より感謝申し上げます。
 横田参考人にお聞きをしたいと思いますが、御家族として様々な思いを今語られまして、私も、しっかりと心にもう一度お言葉を胸に刻み、この拉致問題に当たっていかなきゃならないというふうに改めて認識をさせていただきました。
 特に、雪が降れば、本当に今寒くないか、食料危機があれば、本当に食料は大丈夫なのかということは、もう当然のことでございます。私にも子供がございますし、自分自身の子供がそういったことになったとき、また兄弟がそういった状況になればどういう気持ちであるかということを、我々国会議員、もう一度しっかりと胸に秘め、この問題に当たっていかなければならないというふうに改めて決意をさせていただきたいと思っております。
 そして、我々の役目としては、しっかりとこの拉致問題をもう一度更に国内で国内世論を盛り上げていくこと、これは我々の責務だと思っております。また、特に国際社会においてしっかりとこれを訴えていかなければならないというふうに思っております。バイデン大統領も来日をされますし、六月の十六日には、横田さんが自ら国連のサイドイベントで、インターネットで様々発信をされるというふうに聞いております。
 先ほど、横田参考人、様々御意見を言われましたが、もっと我々国会議員また日本政府、そして国際社会に訴えたいこと、強い言葉でも結構でございます、今日は恐らく報道も入っておりますので、その言葉をしっかりと国民また世界に伝えていただくことが大事だと思っておりますので、先ほどの意見陳述以外で更にお伝えしたいことがございましたら、是非御開陳をいただければというふうに思います。
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横田拓也#12
○横田参考人 ありがとうございます。
 私自身もそうですし、拉致被害者家族会のメンバーは、全国を回っている講演会ですとか集会ですとか、いろいろなところで同じことをある意味申し上げているんですが、この拉致問題、拉致事件というのが、言い方の表現の問題かもしれませんが、家族会の方の問題だよねとか、横田家のかわいそうな事件だよねというような捉え方をしている風潮が一部にあるというふうに思っていて、でも、それはある意味正しい側面があるんですが、大きく間違っていると私は思っていて、これは、やはり日本国民が一人一人に課せられている、私たち、自分たちの問題なんだということをみんながどうやって我が事として思うのかということがキーだと思っています。
 そのために、例えば二〇〇二年に日朝首脳会談がありまして、もう随分時間がたっているわけです。今の中学生や高校生の方々がリアルタイムではその実態を、歴史の事実を知らないということがあって、親の世代は知っていても、家庭の中でこうした問題が、重たい問題というのもあって、語られることがないとするときに、若者がこの問題を知らない。そういう意味では、教育現場の中で、どうやったらこの問題を、国家の問題、私たちの問題、主権の問題だということを、理解を浸透させていくかというのがとても大事なんだろうということを思っています。
 あともう一つは、これは岸田総理と官邸で面会をさせていただいたときに御本人様の方にも私の方からお伝え申し上げた内容ではあるんですが、岸田総理からは、国内向けに対して、北朝鮮、金正恩委員長と無条件で会う、その用意があるということを繰り返し発言をいただいています。これ自体は大変ありがたいことなんですが、もう一つ踏み込んでいただいて、金正恩委員長に対して声を、御自分の言葉として発言をしていただければ、私はなお心強いというふうに思っています。
 それは、この問題を解決して、日朝両国が平和を歩もうではないかと。あなた方も明るい未来を描けるし、日本がこの四十五年間苦しみ続けてきたとげが抜けて、家族も喜び、日本も明るくなる。あなた方も明るい未来を描けるんだ、だから日朝首脳会談を開こうということを、日本国内向けでもあり、更に踏み込んで金正恩委員長に対して強く働きかけていただくこと、これをやはり政府、国会、国家自体が、岸田総理がそういうふうに向けて動いていただくように活動していただければありがたいなというふうに思っているところでございます。
 以上でございます。
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浜地雅一#13
○浜地委員 横田さん、ありがとうございました。
 私も、先日のこの拉致特別委員会で、拉致問題は国家犯罪、日本に対する主権侵害、国際的な犯罪であるということを確認をさせていただきました。
 先ほどお言葉がありましたとおり、これは横田家の問題や、また御家族だけの問題ではない、当然でございます。改めて、この拉致事案というものが我が国に対する国家犯罪、これに対して我々が何もできずに現在いるというような、本当に恥ずかしいような状況であることをしっかりともう一度認識をさせていただきたいと思っています。
 また、先ほど、岸田総理に対する様々な御提案もございました。これも含めて、我が党においても、しっかりとやはり金正恩に訴えかけるような、そういった発言、こういったことを求めてまいりたいというふうに思っております。
 ありがとうございます。
 続きまして、西岡参考人、また李参考人にも聞きたいと思います。
 先ほど、制裁と拉致事案の解決ということのお話がございました。李参考人からは、金正恩からとってみると、日本は怖くない、交渉したって単独の支援はなかなかないんだというお話もございました。
 米朝首脳会談というものが恐らく、そうなりますと、キーになってこようかと思っております。特に、先ほど李参考人からございました、バイデン政権は、拉致問題をレベルを一つ上げて、問題に取り組むということでございます。
 前回、シンガポールで米朝首脳会談が実現したときには、当然制裁もございましたが、一つには、軍事的な動き、米、そして日本も含めて、共同訓練をいたしました。空母打撃群をしっかりと日本海に展開をし、爆撃機も実は北朝鮮上空に飛ばしました。恐らく、これは怖かったんだろうというふうに思っております。
 今後、制裁の強化と、共同演習のような軍事的なプレッシャー、これをどうかけていくべきか。これが逆に、逆効果になるのかどうか、それともやはりプラスになるのかどうか、バイデン政権との間でどういうお考えなのかを、西岡参考人そして李参考人にお聞きをしたいと思います。
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西
西岡力#14
○西岡参考人 ありがとうございます。
 シンガポール会談の背景に軍事的圧力があったというのは、私もそういうふうに思っております。B51が二機、元山沖で演習したということもあったと承知しています。
 ただ、今、日本とすると、そこはちょっと李先生の、先ほど、短い発言ですから表現の違いかもしれませんけれども、日本は、核問題が動かなくてもできる部分があるというふうに私は申し上げています。日本は世界一厳しい制裁をしているので、国際制裁と隙間があるんです。全ての貿易を止めているということもそうです。その部分は拉致で使える。あるいは、国際制裁も、人道支援は禁止していません。その部分を使ってほしい。だから二段階だと申し上げたんですが、しかし、北朝鮮が今まさにICBMを撃つかもしれない。燃料を入れたという段階であります。核実験の準備もほぼ終わっているという段階です。そうなったら、二〇一七年に戻る。
 そのときにはアメリカと歩調を合わせて圧力をかけていくということも必要ですし、その中で、大きな風が吹いて何が起きるか分からない中で、拉致の旗を絶対降ろさない。アメリカが先に交渉するときも、拉致を絶対議題に上げてもらう。トランプ大統領はそうしてくださいました。小泉訪朝のように日本を先に選んだときは、拉致を先に、人道的なもの、二段階の中の一段階を先に使う、そういうことが必要だと私は思っています。
 以上です。
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李相哲#15
○李参考人 ありがとうございます。
 北朝鮮の外交の鉄則の一つが、いかなる事態に陥っても、アメリカは先に北朝鮮を攻撃しない、それから中国は絶対北朝鮮を見捨てないということがあるので、金正恩政権からすると、米韓合同軍事訓練が北朝鮮侵攻につながるとは彼らは思っていないんですよね。
 ただ、彼らがそれが一番嫌なのは、米韓合同軍事演習をするときは、全軍をやはり動員して緊張状態をつくらないと軍の機構が弱まってしまうので、それをするには財源が必要なんですね。だから、米韓軍事訓練に必死で反対しているという側面はあります。
 ただ、制裁で何ができるかということですけれども、これをどう評価するかなんですね。私は、二〇一七年十二月の最後の制裁決議、これはかなり厳しいもので、それまでの制裁決議というのはほとんど北朝鮮にとっては実効性のない、生ぬるいものだった。ですから、本当の意味での国際制裁が北朝鮮に効いてきたのは二〇一八年以降、ですからこれまで約四年ぐらいですが、もう既にこの制裁の効果は様々なところで来ているという状況なんですね。
 それと、国際社会は、制裁を、ターゲットをどこに置くかなんだけれども、核を捨てろと。しかし、核を捨てたとして、この国が善良ないい国になることはないんですよね。核を捨てても、拉致を敢行して、住民の生命を何とも思わない、ならず者国家という本質は変わらない。
 ですから、北朝鮮問題の根本的に解決すべき問題は、私は人権問題だと思います。ですから、人権問題を解決して、本当に善良な、日本のような国になれば、核だって彼らは必要としないわけですから、ですから、人権問題にやはり制裁のターゲットを絞って、更に言えば、私は金正恩に制裁のターゲットを絞るべきだと。そうしなければ、北朝鮮は慌てないし、核はアメリカもあるし、中国もある。ですから、その論理は、世界の論理がなかなか、金正恩にとっては怖くもないし、圧力にもなっていない。なので、私は、金正恩という犯罪者をかくまって拉致問題の解決を拒んでいる、この犯罪性にターゲットを絞って、人権問題を前面に出して、それで攻めるべきだというふうに思います。
 ありがとうございました。
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浜地雅一#16
○浜地委員 ありがとうございました。
 しっかりと、そういった思考も考えながら、また発信をしていきたいと思っています。
 特に、私の方は、北朝鮮、コロナ、韓国政府は、新たな尹政権はいち早く人道支援を打ち出しましたけれども、これは本当にどうしたらいいのかなと、日本としても。容易にやると難しいし。ただ、御家族がいらっしゃるわけですから、また、横田さんのお気持ちになると、実際に北朝鮮はどれだけコロナが蔓延しているんだろうという気持ちもございます。ただ、これは安易に支援の手を傾けると私はよくないというふうに思います。これに対しては、この発言に対しても批判があるかもしれませんが、それぐらい強い態度でいくべきだなと私自身は思っております。
 村尾参考人に御質問をしたいと思っています。
 先ほどの短波放送の件は大変私も参考になりました。これは実際、二波出ている中で、現在、これはメンテナンスにより、一時、二〇二四年に中断をするのか、それとも、根本的にこれは、将来的にこの短波放送の放送施設といいますか技術がもうなくなってしまう方向なのか、これは多分、非常に重要だと思っております。
 ですので、この委員会で取り上げていただきましたので、また総務委員会とも連動しながらこの問題は取り上げることが大事だと思いますけれども、その辺り、もう少し、最後に詳しく教えていただければと思います。
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村尾建兒#17
○村尾参考人 ありがとうございます。
 その部分に関して言えば、二〇二四年に百キロワット二機が廃棄されることにより、十か月間、一時的にアンテナの張り替え工事をやる。アンテナの張り替え工事をやって、今、現有している三百キロの送信機とつなぎ替えて、そこから再開できる。その十か月も、これは工事期間の大まかなまず目安である。だから、短縮される可能性もあるし、延びる可能性もまだある、まだはっきりした数字ではないんですが、そういう状態であります。
 現実問題として、「しおかぜ」ができなくなるというわけではないんですが、今、もう一機、三百キロの送信機があって、これも三十年に近くなる、二十年を超えている送信機なんですね。今度、次になると、それを使うことになるんです。そうなるとまた同じことが起きるので、できれば新しいものに更新して、安定的に運用できないかということを考えております。
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浜地雅一#18
○浜地委員 時間が参りました。改めまして、四人の参考人の皆様、ありがとうございました。
 以上で終わります。
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長島昭久#19
○長島委員長 次に、笠浩史君。
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笠浩史#20
○笠委員 立憲民主党の笠でございます。
 今日は、四名の参考人の皆さん、本当にお忙しい中おいでいただき、また、貴重な御意見等々をいただいたことを、まずもって心より感謝を申し上げます。
 まず、早速質問に入りたいわけですけれども、横田拓也さんも、本当に、家族会の代表に就任をされて、また、いろいろな思いを持って活動されていると思います。
 先ほど、岸田総理に対して、やはり本当にメッセージを、直接に金正恩に対して伝わるように、自分が覚悟を持って、本当に条件をつけずに会って解決するんだ、そういう思いを述べてほしいという強い言葉があったわけですけれども、近く、あさって、アメリカのバイデン大統領が就任後初めて日本に来日するわけですけれども、この中でも、日米首脳会談でも、当然、この拉致の問題、岸田総理は取り上げるものと私は確信をしておりますけれども、その中で総理にどういったことを期待をしたいのか。あるいは、拉致家族として、被害者の家族の皆様方がもしバイデン大統領と会う機会がこの来日の際あった場合に、どういったことをバイデン大統領にお伝えをしたいというふうに考えておられるか。その点をまず伺いたいと思います。
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横田拓也#21
○横田参考人 御質問ありがとうございます。
 現時点では、正式、正確にはバイデン大統領との面会が決まったわけではないので、お会いできるという前提、想定の中での回答になってしまいますけれども、私としては、代表の立場、横田滋、早紀江の息子、めぐみの弟という立場、個人の立場でいっても、やはり、この苦しみや悲しみや、何十年も闘ってきた、最後に会えなくなったその無念さというものを、どうか一人の人として受け止めてほしい、聞いてほしいという、心と心のメッセージをまず送りたいというふうに思っています。
 あと、日米の外交の問題は、もちろん私がタッチする領域ではないんですが、先ほど救う会の西岡会長がお話しされていたように、やはり今後、米朝交渉ですとか日朝交渉、それがどちらが先か後かという問題はこれから、流動的かもしれないんですが、そのときに、日本が意思を持って、当事者としてこの人権問題、拉致問題を解決させるからどうか理解をしてほしいんだ、そういうことをきっちりバイデン大統領の方に、外交として、総理として強い発言力を持ってお伝えいただければ、私たちとしてはありがたいなというふうに思っております。
 以上でございます。
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笠浩史#22
○笠委員 ありがとうございました。
 今、本当に、バイデン大統領が初めて来日をするということ、そして、先般、韓国でまさに文政権から尹政権に替わったということで、この拉致問題解決のために、日本と米国、そして韓国、やはりこの協力というのは非常に、連携というのが大事になってくると思いますけれども、西岡参考人と李参考人に伺いたいんですが、韓国が今度尹政権に替わったということで、これで、この拉致問題の進展に向けて今までと環境が何か変わってきた点があるとすれば、あるいは、日本としての外交アプローチ、そういった点で求められるものがあれば、是非お話を伺いたいと思います。
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西
西岡力#23
○西岡参考人 ありがとうございます。
 まだ尹政権がどのような対北政策を取るかはっきりはしていませんけれども、林外務大臣が就任式に行かれたときに、拉致問題について協力を表明するということを言ってくださったと。
 朴槿恵政権のときは、朴槿恵政権の例えばイ・ビョンギ駐日大使は家族に会ってくださいました。新潟にも、現場にも行きました。朴槿恵政権、あるいは朴槿恵さんは、野党の政治家の時代、何回か私たちに会ってくださっていました。そういう理解がありました。
 文政権になってそういうことがなくなったのでありますが、その朴槿恵政権のレベルまで戻ってくださればありがたいなと思いますし、何といっても、韓国の情報機関は北朝鮮の情報を一番持っています。横田めぐみさんの拉致についても、韓国の情報機関の情報が契機になって明らかになったのであります。その分野について、なかなか文政権のときにうまく情報機関同士の交流ができなかった部分が正常化されていくことは、日本にとって大変プラスではないかなと思います。
 以上です。
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李相哲#24
○李参考人 御質問ありがとうございます。
 尹政権は、明確に、北朝鮮は主な敵、主敵というふうに方針を転換しているんですね。それからもう一つは、就任演説で、北朝鮮非核化、北朝鮮が核開発を中断すればというふうになっているんですね。これまでは朝鮮半島非核化として、非核化がちょっと曖昧になってしまったんですが、その点も認識は明確になっているようです。
 ただ、ちょっと残念なことに、北朝鮮住民に対する呼びかけとか、それから、尹政権が究極的に何を目指すのかというのがはっきりしていないんですね。韓国憲法では、統一を実現するというふうに明確に書いているんですよ。統一するには、不法に政権を樹立してそこに居座っている金政権を倒すべきなんですね。ですから、そのビジョンをはっきりと語るのか、その目標なしに、それを曖昧にすれば、いろいろな政策をやったって、何のための政策なのかが明確でない。
 そういう目標の中で、繰り返しになりますけれども、核を北朝鮮が捨てたとして、いい国にならない。ですから、北朝鮮を攻めるのは、やはり人権とか、今、北朝鮮の本質、うそをついたりとか人権をじゅうりんしたりとか、そういうことを明確にして金正恩の責任を追及して、韓国は統一を目指すんだ、それに、日本とか価値観を共有するアメリカとかと緊密に連携していくということをやはり日本も韓国に求めて、その前提があって初めて金正恩が慌てて、そういう人権問題とかに重い腰を上げるんじゃないかというふうに私は思います。
 以上です。
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西
西岡力#25
○西岡参考人 一言ちょっと言い忘れたことがあって、いいですか。
 尹大統領の就任式に韓国の拉致被害者家族会が招待されました。これは今までなかったことだと思います。
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笠浩史#26
○笠委員 西岡参考人にもう一点伺いたいと思います。
 先ほど、いわゆるコロナ、今、二百二十四万人とも二百四十万人とも言われますけれども、それで六十五人ぐらいしか亡くなっていないというのはまさに少な過ぎて、どこまでを信用すればいいのかと私も非常に疑念があるわけですけれども、ただ、参考人がおっしゃっていた、今、六重苦という中の二番目にコロナの蔓延、そして六番目に住民と幹部の不満と反体制勢力活動ということで、コロナの蔓延というのが非常に今深刻であるならば、これが、この体制に亀裂が入るような、そういう可能性というのもあるのか。
 現状、どういうふうに分析をされているかをもう少しお聞かせをいただきたいと思います。
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西
西岡力#27
○西岡参考人 ありがとうございました。
 まず、感染者がゼロだったということは信じられないというふうに思っています。内部の情報もいろいろありまして、感染者はあったと思います。ただ、今回大騒ぎしている理由の一つは、平壌でかなりはやったということがあると思います。
 ただし、今、地方では、コロナで死ぬのも飢え死にするのも同じだ、まず食料を何とかしてくれという声が高まっているんですね。
 去年の秋の収穫は悪かったです。協同農場の農民の人たちが配られたものでほぼ食べ尽くしていて、四月ぐらいになって、今、ないわけですね。今、田植をしなくちゃいけないんですが、田植をするときには都市から農村支援をやるんですけれども、今、それは郡や市を越える移動は禁止ですから、できない。協同農場だけでやれといって、コロナが蔓延しているけれども、毎日熱を測って、発熱していない人は仕事をしろと言っているんですが、うちに行ってみると、いなかったりするんです。食べ物がないので探しに行っている、あるいは、山に入って斜面を自分で耕して、そこでトウモロコシを作って何とか食べている。そういう中で、今、肥料もないので、今年の田植が余りうまくいかないと、今年の秋の収穫はどうなんだろうかという心配もあって、一体、生活をどうしてくれるのかという声が出ています。
 そして、もう一つ注目すべきは、軍隊にも食料がないんです。今、何とかトウモロコシの御飯と塩のスープは食べられているようですが、たんぱく質や脂のものはほとんど供給できない。理由は、コロナを理由にして中朝貿易を閉じたんです。
 実は、九〇年代の半ばから、各軍団は自分たちで食べろと言われているんです。中央からお金が来ないんですよ。物資も来ない。自分たちで貿易をして食料を確保し、あるいは兵器、弾薬なども確保しなくちゃいけないという体制なんですが、だから、それぞれの軍団が貿易会社を持っているんですけれども、それができなくなっているということもあって、兵士の中の栄養失調者もたくさん出ているし、夜になると兵士たちが強盗化するというようなことも起きていまして、もちろん、だからこそ強い権力で統制しているんですけれども。
 もちろん、今どういうことが起きているかというのは断片的な情報で分かるんですが、今後どうなるかというのを予想するのは大変難しいことでありますけれども、北朝鮮の治安担当者の人たちも何が起きるか分からないと言っているという話を聞きました。先ほど申し上げたように、治安担当者の人たちが殺されたりするんですから、だから、末端では本当にわさわさしている。
 だからこそ、人道支援といっても、私は、ワクチンなど、彼らは欲しがらないと思います。今、国内向けに大騒ぎしているのは、金正恩委員長のおかげで結局コロナに勝ちましたという宣伝をしているので、国際社会のはもらわないです。中国から薬はもらいましたけれども、ワクチンはもらわないと思います。
 ただ、問題は、そうじゃなくて、食べるものですね。あるいは肥料ですよ。あるいは薬品もないんですね。そういうものが欲しいのは間違いないですね。でも、名分がないと受け取らない。韓国に頭を下げてということはできないでしょう。日本から九〇年代に食料支援をしたときは、日本が植民地支配を謝って持ってきたと言ったんですね。私は、そういうことを言ってもらってもいいと思っています、ただし、被害者を全員帰すという決断をするなら。
 大混乱が起きる。安定できない、その中で核に頼っているということで、何かいろいろ大きなことが起きると思います。その中で、政府が機動的に、一体彼らが何を欲しいのか、そして、どこに金正恩氏とつながるパイプがあるのか。最大限、まずは被害者を助けるということですから、メンツもちゃんと維持してあげますという交渉をして、ただし、全員帰さなくちゃ駄目ですよ、認定、無認定にかかわらず全員ですよということは譲らないで、ぎりぎりのところで交渉してほしい、その後ろに国会があり、国民があるという今の体制を維持してほしい、そういうふうに思っています。
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笠浩史#28
○笠委員 それでは、特定失踪者問題調査会の村尾幹事長に伺いたいんですが、先ほど、とにかく総理に家族会の皆様方と会ってほしいというお話がありました。
 これは、なぜ会わないのかというのを端的に、どういうふうに思われているかということをお述べいただきたいと思います。
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村尾建兒#29
○村尾参考人 ありがとうございます。
 御家族や我々が感じているのは、やはり政府が北朝鮮に突っ込まれることが嫌なのではないかと。もし認定していない人と総理大臣が会うということは、日本政府として、こういう人たちも拉致被害者だという中に、枠に入ってしまう。そうすると、北朝鮮側からそれに対して、違う人までそういうふうに国がやっているというふうに言われてしまうことが嫌なばかりに会わない。
 事実、帰国された曽我ひとみさんは全くそういう人ではなかった。あるいは、先ほど言ったとおり、小泉さんは、認定なんという言葉がないうちに会っている。そういう意味でいえば、今の状態と全く変わりませんので、是非会っていただきたいというふうに思います。
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