尾身茂の発言 (予算委員会)

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○尾身参考人 委員の御質問の最も重要な趣旨は、オミクロン株と季節性インフルエンザの違い、あるいは相違は何かということだと理解していますけれども、オミクロン株と季節性インフルエンザは、確かに似ているところもあるんですよね。それは、一つ目は、比較的虚弱である高齢者が感染して、その感染を契機に持病が悪化する、先ほど申したとおりです。
 それから、オミクロン株の致死率についてはなかなか正確なことは言えませんが、デルタ株に比べると重症化率が低くなっているというのは確かだと思います。
 そうした中で、実は、オミクロン株と季節性インフルエンザが違う点も幾つかあります。このことは実はアドバイザリーボードなどで正式に結論が出たものではないので、私の個人的な見解ということで申し上げると、大体こんなような感じが、違う点があると思います。
 まずは、インフルエンザウイルスというのは、ウイルスとしての変化が非常に穏やかな性質があって、ウイルスとしては、比喩的に言えば安定的な状況にあるということです。それに対して、オミクロン株というのは、まさに大きな変化の進行中であって、これからどんな変化が起こるかは不確定なところがあるし、実際にオミクロン株の亜種が既に出ているということがあります。
 それから二点目は、オミクロン株の性質、まだ変化が進行中ということで、ワクチンの効果なんかに関しても不確定要素があるということ。
 それから三番目は、インフルエンザでは、圧倒的に小児の割合が多く、そういった観点から、小中学校の感染が実は地域へのドライビングフォースになっているというのが一つの特徴です。そうした中で、早期に学校閉鎖なんかをすると、インフルエンザの場合には効果がある、時々あるということも分かっています。
 四点目ですけれども、インフルエンザというものは、治療にある意味でじっくりと時間をかける、合併症としての細菌性肺炎というのが主たるものであります。一方、オミクロン株は、ウイルス性肺炎というものが多くて、これが高齢者施設などで多発して、一人の人から次の人に感染するスピードが速いので、早期の治療、あるいは介入ということが非常に難しくなっているという点があると思います。
 それからもう一つは、インフルエンザは、もう委員御承知のように、いわゆる経口薬へのアクセスというのが日常的にできているということがありますが、オミクロン株では、現在の、今、今日の時点では必ずしもそうなっていない。
 そうしたことをいろいろ考えると、オミクロン株と季節性インフルエンザというのは、似ている点もあるけれども、かなり違う点もあるということは、私は個人的には、これはアドバイザリーボードでまだ正式な判断は下しておりませんが、私の個人的な意見では、これが同等というふうに判断することは現段階では必ずしも適切じゃないと私は思っております。

発言情報

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発言者: 尾身茂

speaker_id: 14872

日付: 2022-02-08

院: 衆議院

会議名: 予算委員会