予算委員会

2022-02-08 衆議院 全147発言

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会議録情報#0
令和四年二月八日(火曜日)
    午前九時開議
 出席委員
   委員長 根本  匠君
   理事 今枝宗一郎君 理事 島尻安伊子君
   理事 谷  公一君 理事 西村 康稔君
   理事 葉梨 康弘君 理事 大串 博志君
   理事 近藤 和也君 理事 浦野 靖人君
   理事 稲津  久君
      青山 周平君    秋葉 賢也君
      伊藤 達也君    石破  茂君
      今村 雅弘君    岩屋  毅君
      衛藤征士郎君    加藤 勝信君
      金田 勝年君    亀岡 偉民君
      小島 敏文君    後藤田正純君
      下村 博文君    鈴木 憲和君
      鈴木 隼人君    武井 俊輔君
      土屋 品子君    中川 郁子君
      中谷 真一君    永岡 桂子君
      平沢 勝栄君    古屋 圭司君
      堀井  学君    宮崎 政久君
      山本 有二君    鷲尾英一郎君
      渡辺 博道君    石川 香織君
      江田 憲司君    落合 貴之君
      城井  崇君    源馬謙太郎君
      階   猛君    長妻  昭君
      道下 大樹君    山井 和則君
      湯原 俊二君    足立 康史君
      市村浩一郎君    岩谷 良平君
      高橋 英明君    和田有一朗君
      伊佐 進一君    輿水 恵一君
      中川 宏昌君    平林  晃君
      長友 慎治君    前原 誠司君
      田村 貴昭君    宮本  徹君
      緒方林太郎君
    …………………………………
   総務大臣         金子 恭之君
   法務大臣         古川 禎久君
   外務大臣         林  芳正君
   財務大臣
   国務大臣
   (金融担当)       鈴木 俊一君
   文部科学大臣       末松 信介君
   厚生労働大臣       後藤 茂之君
   農林水産大臣       金子原二郎君
   経済産業大臣       萩生田光一君
   国土交通大臣       斉藤 鉄夫君
   環境大臣         山口  壯君
   防衛大臣         岸  信夫君
   国務大臣
   (内閣官房長官)     松野 博一君
   国務大臣
   (こども政策担当)    野田 聖子君
   国務大臣         山際大志郎君
   国務大臣
   (宇宙政策担当)     小林 鷹之君
   国務大臣         堀内 詔子君
   国務大臣
   (デジタル田園都市国家構想担当)         若宮 健嗣君
   財務副大臣        岡本 三成君
   会計検査院長       森田 祐司君
   政府参考人
   (内閣官房内閣審議官)  青柳  肇君
   政府参考人
   (内閣官房デジタル田園都市国家構想実現会議事務局審議官)         内田 幸雄君
   政府参考人
   (内閣府宇宙開発戦略推進事務局長)        河西 康之君
   政府参考人
   (内閣府経済社会総合研究所次長)         増島  稔君
   政府参考人
   (総務省自治財政局長)  前田 一浩君
   政府参考人
   (総務省政策統括官)   吉開正治郎君
   政府参考人
   (法務省民事局長)    金子  修君
   政府参考人
   (出入国在留管理庁次長) 西山 卓爾君
   政府参考人
   (外務省大臣官房参事官) 石月 英雄君
   政府参考人
   (農林水産省畜産局長)  森   健君
   政府参考人
   (林野庁長官)      天羽  隆君
   政府参考人
   (中小企業庁経営支援部長)            佐々木啓介君
   政府参考人
   (国土交通省大臣官房総括審議官)         天河 宏文君
   政府参考人
   (国土交通省大臣官房政策立案総括審議官)     高田 陽介君
   政府参考人
   (環境省自然環境局長)  奥田 直久君
   政府参考人
   (防衛省防衛政策局長)  増田 和夫君
   政府参考人
   (防衛省地方協力局長)  岡  真臣君
   参考人
   (独立行政法人地域医療機能推進機構理事長)    尾身  茂君
   予算委員会専門員     小池 章子君
    ―――――――――――――
委員の異動
二月八日
 辞任         補欠選任
  青山 周平君     中川 郁子君
  岩屋  毅君     永岡 桂子君
  奥野 信亮君     堀井  学君
  加藤 勝信君     鈴木 憲和君
  木原  稔君     宮崎 政久君
  北村 誠吾君     小島 敏文君
  石川 香織君     山井 和則君
  道下 大樹君     湯原 俊二君
  足立 康史君     高橋 英明君
  市村浩一郎君     和田有一朗君
  伊佐 進一君     平林  晃君
  前原 誠司君     長友 慎治君
  宮本  徹君     田村 貴昭君
同日
 辞任         補欠選任
  小島 敏文君     武井 俊輔君
  鈴木 憲和君     鈴木 隼人君
  中川 郁子君     青山 周平君
  永岡 桂子君     岩屋  毅君
  堀井  学君     奥野 信亮君
  宮崎 政久君     木原  稔君
  山井 和則君     石川 香織君
  湯原 俊二君     道下 大樹君
  高橋 英明君     足立 康史君
  和田有一朗君     市村浩一郎君
  平林  晃君     伊佐 進一君
  長友 慎治君     前原 誠司君
  田村 貴昭君     宮本  徹君
同日
 辞任         補欠選任
  鈴木 隼人君     加藤 勝信君
  武井 俊輔君     北村 誠吾君
    ―――――――――――――
本日の会議に付した案件
 公聴会開会承認要求に関する件
 政府参考人出頭要求に関する件
 令和四年度一般会計予算
 令和四年度特別会計予算
 令和四年度政府関係機関予算
     ――――◇―――――
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根本匠#1
○根本委員長 これより会議を開きます。
 令和四年度一般会計予算、令和四年度特別会計予算、令和四年度政府関係機関予算、以上三案を一括して議題といたします。
 この際、公聴会の件についてお諮りいたします。
 令和四年度総予算について、議長に対し、公聴会開会の承認要求をいたしたいと存じますが、御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
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根本匠#2
○根本委員長 御異議なしと認めます。よって、そのように決しました。
 なお、公聴会は来る二月十五日とし、公述人の選定等の手続につきましては、委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
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根本匠#3
○根本委員長 御異議なしと認めます。よって、そのように決しました。
    ―――――――――――――
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根本匠#4
○根本委員長 この際、お諮りいたします。
 三案審査のため、本日、政府参考人として内閣官房内閣審議官青柳肇君、内閣官房デジタル田園都市国家構想実現会議事務局審議官内田幸雄君、内閣府宇宙開発戦略推進事務局長河西康之君、内閣府経済社会総合研究所次長増島稔君、総務省自治財政局長前田一浩君、総務省政策統括官吉開正治郎君、法務省民事局長金子修君、出入国在留管理庁次長西山卓爾君、外務省大臣官房参事官石月英雄君、農林水産省畜産局長森健君、林野庁長官天羽隆君、中小企業庁経営支援部長佐々木啓介君、国土交通省大臣官房総括審議官天河宏文君、国土交通省大臣官房政策立案総括審議官高田陽介君、環境省自然環境局長奥田直久君、防衛省防衛政策局長増田和夫君、防衛省地方協力局長岡真臣君の出席を求め、説明を聴取いたしたいと存じますが、御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
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根本匠#5
○根本委員長 御異議なしと認めます。よって、そのように決しました。
    ―――――――――――――
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根本匠#6
○根本委員長 これより一般的質疑を行います。
 質疑の申出がありますので、順次これを許します。中川郁子君。
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中川郁子#7
○中川(郁)委員 自由民主党の中川郁子です。
 質問の機会をいただきまして、大変ありがとうございます。
 まず冒頭に、お礼を申し上げさせていただきたいことがございます。牛乳の消費拡大についてです。
 昨年末に、岸田総理、そして金子農林水産大臣が牛乳の消費拡大を呼びかけてくださいました。そのことにより、全国の皆様方が積極的に牛乳・乳製品を購入してくださいました。おかげさまで、生乳を一滴も廃棄することなく危機を乗り越えることができました。私のところにも、全国の農業関係者の皆様方から感謝の言葉が寄せられております。私からも、この場をおかりしてお礼を申し上げさせていただきたいと思います。ツイッターで呼びかけてくださった皆さん、毎日牛乳を飲んでくださった皆さん、本当にありがとうございました。在庫対策の拠出として、生産者、乳業メーカー、国の一対一対一の割合で拠出をお決めいただいたことにも、本当に感謝をするところであります。
 現在、蔓延防止等重点措置の対象地域が三十五都道府県であり、また大変厳しい状況が続いていると思います。再び牛乳需要の落ち込みが深刻化することというふうに考えています。現在、私の地元、日本一寒い町の陸別町では、今朝も氷点下十九度、一月三十日と二月一日には三十一度を超える大変な寒さの中で、酪農家の皆さんが頑張っておられます。また、石狩地方を中心とする豪雪、今回は統計史上最大だったと聞いておりますけれども、そのような中、つらい選択をし、生産抑制をしながらも、毎日、国民の皆様への安定供給が大切だという使命感を持って頑張っておられます。是非これからも、官民併せての御支援をよろしくお願いしたいと思います。
 では、質問に入らせていただきたいと思います。
 デジタル田園都市国家構想についてお伺いをします。
 政府は、成長戦略の第一の柱として、デジタル田園都市国家構想を強力に推進するとしています。
 コロナ禍によって余儀なくされた新しい生活様式の中で、オンライン会議、在宅ワークなどが普及しました。三密を避けて、より幸福度を感じられる人生を求めて、地方への移住や地方の中小企業への転職を考えておられる皆さんも多いと聞いています。実際に、私の周辺でも、大切な家族との時間を優先するため、また、よりやりがいを求めて地方の中小企業に転職をした方々、この一、二年にも多くいらっしゃいます。
 ウェルビーイング、心豊かな暮らしを求める、そういった方々の思いに応えるためには、地方のデジタル環境の整備は待ったなしの課題である、そう考えています。そのような中、地域の課題を解決し、地方から全国へとボトムアップする、誰も取り残さないデジタル社会を目指すデジタル田園都市国家構想に期待感が高まっている、こう思います。
 地方での課題といえば、何といっても人の移動の手段の確保だと思います。高齢になって免許証を返納すれば、病院に行くことも難しいですし、買物、趣味、地域の人との交流も困難になってしまいます。モビリティー・アズ・ア・サービス、MaaS、オンデマンドバスなどの活用で、交通と医療、教育、介護が連携し、課題を解決したいと考えている地域も多いと思います。
 とかち帯広空港から車で五分に位置する私の地元の北海道更別村では、超高速大容量、多数同時接続、超低遅延の5Gの基地局を五基整備し、デジタルデマンド交通の実装、ウェアラブルウォッチによるヘルスケアの推進、そして東京大学大学院生命科学科の誘致を行い、コミュニティーナースというリアルなサポーターが高齢者を見守っています。まさに、誰一人取り残さない、百歳になってもわくわく働ける、高齢者クオリティー・オブ・ライフ世界一を目指しています。強みである農業は、畑作、酪農、畜産の更なるスマート化に取り組んでおり、全戸自動化を目指している、頑張っている地域であるというふうに思います。
 また、よい事例は横展開され、全国がデジタル田園都市へと成長していかなければならないと思いますが、新しい資本主義とデジタル田園都市国家構想の関連性はどのようになっているのでしょうか。
 地方創生は、地域政策と産業政策を連動させることが重要であり、現状の課題と今後の論点など、世界的な潮流を見据え、様々な政策とどのように関連づけていくのでしょうか。本質的な部分を理解することにより、政策は浸透するのではないかと思っていますが、いかがでしょうか。
 また、地方創生として、全国の中小企業の中で、都会からの研究者の育成など、人材獲得に成功している会社もあります。今後、そのような企業にインセンティブを与えるような政策を是非よろしくお願いいたします。
 若宮大臣からお考えを聞かせていただければと思います。
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若宮健嗣#8
○若宮国務大臣 お答えさせていただきます。
 委員もお話しになりましたが、デジタル田園都市国家構想、これは、まさに岸田内閣におけます新しい資本主義における成長戦略の最も重要な柱の一つでございます。高齢化あるいは過疎化などの社会課題に直面する地方にこそ、この新たなデジタル技術を活用するニーズがあるというふうに認識をいたしているところでございます。
 このデジタル田園都市国家構想、例えば、委員も御指摘になりましたけれども、自動配送ですとかドローン宅配、あるいは、先ほど医療MaaS、御指摘になりましたけれども、遠隔医療、そしてまたオンライン教育、あるいはリモートワークなど、デジタル技術の活用によりまして、地域の個性を生かしながらも更に地域を活性し、そして持続可能な経済社会を実現するものというふうに位置づけてございます。
 例えば、中小企業によりますキャッシュレス決済の導入ですとか、あるいは、ウェブサイトをそれぞれの地域ごとの中小企業の方々が活用して海外へそれを広げていく、海外需要の拡大、また、観光分野に目を移してみますと、ワーケーションの推進ですとか、あるいはスマホアプリを活用したいろいろな経路の検索、また御自身の旅程の策定などにつきましても、新たなサービスの提供ができるのではないかなというふうに捉えてございます。
 地方におきましてデジタルを積極的に活用していくことで、その地域ごとが、経済的な自立も含めた形で稼ぐ地域、そしてまた仕事の創出ができる、そこにまた人が集まってくることになろうかと思いますが、地域経済の発展につなげることができるというふうに思っております。
 今、委員にも御紹介のありました更別村、ドローンを活用しました農薬の散布ですとか、あるいは自動運転のトラクター、今、全戸にというふうなお話もございましたけれども、トラクターの活用、実際のスマート農業、様々な成功例を伺ってございます。
 この更別村のほかにも、例えばサテライトオフィスなどを始めとしますデジタルインフラ、これもきちっと整備をしていかなければいけませんけれども、この新しい整備をすることによって、人の流れを、実際に都市部からもかなり移っている方もたくさんお見受けをいたしてございます。地域の担い手となります人材の確保にもつなげることができるのではないかな、こういった事例も幾つかもう出てきております。
 こんなデジタルを活用いたしました、それぞれの地域の課題の解決に向けて、更に地域それぞれごとの魅力の向上にも取り組む事例が実際にも散見いたしてございますので、これを、委員も御指摘のとおり、点を線に、そしてまた線を面に展開できるように取り組んでまいりたいと思っております。
 今後、デジタル田園都市国家構想の実現会議、今開催してございますけれども、更に議論を深めてまいりまして、この春ぐらいには具体的な構想をしっかりと取りまとめていきたいと思っております。
 関係省庁、政府一丸となりまして、その実現に向けて取組を進めてまいりたい、また、地方の、地域の皆様方が実感できるような、具体的な目に見える形での成果を上げてまいりたい、このように思っているところでございます。
 どうぞまた御指導のほどよろしくお願い申し上げます。
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中川郁子#9
○中川(郁)委員 若宮大臣、大変ありがとうございました。
 誰の心の中にもあるふるさとの原風景、これが生き生きとよみがえることを心から希望してやまないものであります。ありがとうございました。
 次の質問に移らせていただきたいというふうに思います。
 日高山脈襟裳国定公園の国立公園指定についてお伺いしたいというふうに思います。
 広大な北海道を東西に分かつ日高山脈でありますけれども、氷河期の記憶を刻む山肌に針葉樹と高山植物が繁茂し、ヒグマやエゾシカなどの野生動物が生息する自然環境を有しています。大平原にそびえ立つ雄大な姿は、小中学校の校歌や市町村歌にたたえられるなど、私たち十勝住民の心の原風景でもあります。
 この日高山脈を中心とする一帯が国立公園に指定されると承知していますが、大自然を守り抜きながら利用を促進し、地域活性化へとつなげていくためには、地域の意欲的な取組を国として認め、必要な支援策を講じることが重要であると考えています。
 そこで、お尋ねしたいと思います。
 日高山脈を中心とするエリアの特性と魅力について、どのように認識し、国立公園化によってどのような効果を期待しているのでしょうか。
 また、自然環境を保全しながら利用促進を進めるには、建築工事や工作物の設置などの開発行為に対して、めり張りの利いた制限と許可を行う必要があると思います。特別保護地域とそして普通地域の線引きに関する作業状況と、今後地元との調整をどのように進めていくのか、見解をお聞かせください。
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山口壯#10
○山口国務大臣 御指摘の日高山脈襟裳国定公園とその周辺、今は国定公園なわけですけれども、日高山脈のダイナミックな地形と我が国最大級の原生的な自然が残されており、国立公園の候補地としてふさわしいと考えています。
 国立公園に指定されることで保護管理が充実する、国の管理になるわけですね、充実して、将来世代にそのすばらしい自然が受け継がれるということを期待しています。さらに、国立公園化によってブランド力が強化されるということで、プロモーションができる、そして国内外にその魅力が伝わって、周辺の十勝、日高地域の活性化に資するものというふうに考えています。
 それから、どの辺までいくかということについては、基本的に、国立公園としての指定に向けて、現在の国定公園の周辺にも重要な自然が広がっていることから、区域を拡張する方針で関係行政機関や土地所有者の方々と今調整をしています。
 御指摘の公園区域内の地域、地区に応じた規制については、現在、関係機関と保護や利用の観点を踏まえた規制の強弱について調整中です。関係機関としては、候補地の土地を所有している林野庁、あるいは北海道庁、そしてまた民間の土地所有者の方々と調整をしております。地域の御意見もよく聞きながら、丁寧に調整してまいりたいと思います。
 関係機関あるいは地域との調整後に、国立公園の指定案についてパブリックコメントを求め、そしてまた中央環境審議会への諮問等を行って、早ければ今年中に指定できればなというふうに考えています。
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中川郁子#11
○中川(郁)委員 具体的なスケジュールを教えていただいて、大変ありがとうございました。
 当初は年度内にと考えていた地元でありますけれども、少し遅れている部分はPRに使う、また機運を高めることに使っていきたいというふうに思っています。そして、私たちの地域、十勝の市町村、そして経済団体、また日高側の三町の皆様とも連絡協議会をつくっておりますので、是非その皆様方のお話もしっかり聞いていただければ大変ありがたいというふうに思います。
 そして、気になるのがネーミングでございます。やはり名称は、地元住民に愛され、しかし、遠く全国や海外の皆様にも指定エリアのイメージが湧く、覚えやすい名称であることも必要であると考えています。地元の組織と連動しながら、国立公園の企画と利用に向けた具体的な説明をしていただくことが重要だというふうに思います。ネーミングについても状況を教えていただければと考えます。よろしくお願いします。
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山口壯#12
○山口国務大臣 御指摘のとおり、国立公園の名称は、対象地域の自然を代表するとともに、地域や国内外の利用者の方々にも利用されやすいものである必要があるというふうに考えています。国立公園に指定する際の名前については、こうした要件や地域関係者の御意見も踏まえて、環境省で名称案を整理していきたいと思っています。
 本地域の国立公園化によって、地域の関係者の方々と連携しつつ、我が国最大級の原生的な自然環境の保全と利用を推進し、地域振興にも貢献してまいりたいということで、よく地元の方々と相談させていただきたいと思っております。
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中川郁子#13
○中川(郁)委員 山口環境大臣、大変ありがとうございました。地元としても大変期待感を強くしております。
 次の質問に移らせていただきたいと思います。
 宇宙産業についての質問です。
 近年、宇宙産業は、その需要の高まりを受けまして、人工衛星は年間一千基以上、ロケットは年間五百機以上が打ち上げられる時代となりました。宇宙産業は、世界的に見て、現在の四十兆円規模から、今後二十年で百兆円を超える規模に高い成長率で拡大すると言われているところでございます。また、他産業への波及や教育的効果、国としてのプレゼンスなど、国力の代表的なものであると考えています。
 日本の宇宙開発、探査計画には期待が高まっていると考えていますが、政府として、この成長産業である宇宙産業に対しての日本が目指すべきシェアや規模など、今後の具体的な数値目標はあるのでしょうか。
 また、アメリカでは、民間が独自で開発した、スペースXを代表とする新興企業がロケットをリードしていると思います。我が国としても、ロケット技術の基盤的な研究、新興企業の育成が必要だと考えています。私の地元大樹町にも、インターステラテクノロジズという、民間単独でロケットを開発しているベンチャー企業がございます。国としてどのように認識しているのか、小林大臣の見解を伺いたいと思います。
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小林鷹之#14
○小林国務大臣 お答え申し上げます。
 今委員がおっしゃった、御指摘いただいたように、宇宙空間というものにつきましては、我が国のみならず世界各国が、産業振興、あるいは科学、安全保障、様々な分野において、これからのある意味フロンティアとして活用していくということで、その利用の在り方について考え、しのぎを削っているところだと考えております。
 したがって、今後、産業振興の観点からも、令和二年に閣議決定されました宇宙基本計画にのっとって、しっかりと、そこは我が国のポテンシャルを最大限引き出せるように官民一体となってやっていこうとしているところでございます。
 御指摘のロケットのベンチャーの話につきましては、北海道の大樹町を拠点としまして、ベンチャー企業のインターステラテクノロジズ社、いわゆるIST社が小型ロケットの開発に取り組んでいることは承知をしております。
 今申し上げた宇宙基本計画におきましては、「宇宙輸送システムについては、我が国自身が自立的に開発・運用できる能力を継続的に強化する必要がある。」としておりまして、特に近年、衛星コンステレーション、こうした小型の人工衛星の利用が増えておりまして、今後、小型衛星の打ち上げ需要が増加していくことが見込まれております。
 こうした中、まさに委員の御地元だと思いますけれども、IST社を始めベンチャー企業が小型ロケットを開発して、小型衛星の打ち上げを担っていただけることを期待をしております。
 政府としても、これまで、ロケット開発を行うベンチャー企業に対して様々な支援を行ってきているところでございまして、私も、宇宙政策を担う立場といたしまして、今後も応援をしてまいりたいと考えております。
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中川郁子#15
○中川(郁)委員 小林大臣、ありがとうございました。
 小型衛星コンステレーション、そしてISTなどのベンチャー企業、積極的に応援してくださるという大変力強いお言葉を頂戴し、大変ありがたく感じています。
 大樹町では、ふるさと納税などを利用しまして、宇宙版シリコンバレーを目指す取組、頑張っているところでありますけれども、随分たくさんの皆様方が応援をしていただいているということで、射場や宇宙港に向けた取組、北海道スペースポートや、また、先ほどのISTに宇宙技術開発をしてほしいと全国の皆様方の期待が寄せられているということでありますので、是非これからも様々な応援をしてくださいますように、どうぞよろしくお願いしたいというふうに思います。
 次の質問に移らせていただきたいというふうに思います。
 この後は、農林水産業関係でございます。
 近年、我が国では、全国的に豪雨や干ばつなどの異常気象が多発しており、気候変動への対応が重要課題となる中、環境やSDGsが新しい国際基準となり、欧米を中心にルールメイキングが行われつつあります。
 二〇三〇年農林水産物、食品の輸出額五兆円に向け、全国で有望品目である和牛の増頭、増産などに取り組んでいますが、一方では、家畜排せつ物の処理が深刻な環境課題となっています。
 このため、バイオガスプラントの普及や、堆肥の有効活用などによる化学肥料や化学農薬の低減など、我が国の農業を率先して環境に適合させ、アジア・モンスーン地域の気候風土に合ったルールメイキングを行っていくべきだと思います。
 これにより、環境と調和した新たな価値を生産者、事業者、消費者で分かち合う持続可能な食料システムを構築し、我が国の新たな強みとして世界市場を獲得していくべきだと思います。
 この点において、昨年五月に農林水産省が策定したみどりの食料システム戦略は、岸田総理がおっしゃる新しい資本主義に合致するものであり、政府としてしっかり推進するべきだと思います。その上で、食料の安定供給を確保することが大事だと考えています。
 この戦略をどのように実現するお考えなのか、お尋ねしたいと思います。
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金子原二郎#16
○金子(原)国務大臣 中川議員の御質問にお答えいたします。
 気候変動による作物の収量減少など、農林水産業への影響は拡大する中で、農林水産業に起因する環境への負荷を低減し、持続可能な農林水産業を構築することが必要であります。気候変動問題といった社会課題を解決しながら力強く成長を実現させる、そのための経済社会の変革が新しい資本主義の実現であり、みどりの食料システム戦略は、その考え方に合致するものであります。
 こうした観点から、新しい資本主義を起動させるための経済対策にも本戦略の推進を盛り込んでおりまして、議員御指摘のように、家畜排せつ物の堆肥化など、化学肥料、農薬の低減等に取り組む産地を創出してまいります。
 先ほどの御指摘のように、これらの取組を通じまして、持続可能な食料システムを構築し、アジア・モンスーン地域のモデルとして世界に発信していくことによりまして、国際的なルールづくりなどの議論にも貢献してまいりたいと思います。
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中川郁子#17
○中川(郁)委員 ありがとうございました。
 本年十月に鹿児島県で、地方自治体、生産者などの和牛生産に関わる関係者が一堂に会し、五年に一度出品牛を競う全国和牛能力共進会が開催されます。通称和牛のオリンピックと呼ばれるこの大会は、今年で十二回目であり、関係者による和牛の改良の成果を明示し、日本の食文化を支える和牛の魅力を広く国内外に発信していくための絶好の機会であり、大会の成功と、和牛の改良、生産振興に向けた機運の高まりを期待しているところでございます。
 また、五年後の二〇二七年、第十三回の和牛のオリンピック、全国和牛能力共進会は、この開催地は私の地元の北海道が予定されています。今回の鹿児島県大会にしっかりと勉強をさせていただき、その成果を次につなげられるように、地元の関係者とともに取り組んでいきたいというふうに考えています。
 和牛は、このような関係者の長年の改良努力により築き上げられた我が国固有の財産であり、そのブランド価値が国内外から高く評価され、和牛肉の輸出拡大が期待されています。令和二年に施行された和牛遺伝資源関連二法による和牛の精液や受精卵の不正流通の防止や不正競争防止の仕組みにより、知的財産としての価値の保護を図ることが重要となっていきます。また、あわせて、和牛の遺伝的多様性の確保を図ることも重要です。
 しっかりと和牛遺伝資源の管理及び保護を図っていく必要があると考えますが、農林水産大臣のお考えを伺います。
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森健#18
○森政府参考人 お答えいたします。
 和牛の遺伝資源の不正流通を防ぎ、知的財産としての価値を保護していくことは、和牛の改良や生産振興、牛肉の輸出拡大を図る上でも極めて重要であると認識しております。
 このため、令和二年十月に施行されました和牛遺伝資源関連二法に基づきまして、精液等の流通管理の適正化や知的財産としての保護、家畜人工授精所への立入検査の実施などを進めているところでございます。
 また、遺伝的多様性に配慮した和牛生産のため、希少系統も活用した種雄牛生産やその活用を推進していくことも大変重要でございます。議員から御言及のありました本年十月開催の全国和牛能力共進会につきましては、この観点からも大変有意義な大会となることが期待されているところでございます。
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中川郁子#19
○中川(郁)委員 海洋環境の変化が水産業にも深刻な影響をもたらしています。
 近年、不漁が続いているアキサケの来遊不振対策と今後のふ化放流事業の安定的な継続について、国の支援をお願いしたいというふうに思っています。是非お願いします。
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金子原二郎#20
○金子(原)国務大臣 お答えいたしますが、サケはふ化放流によって資源が造成されており、ふ化放流の安定的な継続が不可欠と考えています。
 近年の不漁の状況を踏まえまして、環境変化に強い健康な稚魚を河川ごとに最適な時期に、サイズ等で放流する取組への支援を行うなど、持続的なふ化放流体制の構築に向けて、関係者と連携をしながら取り組んでまいりたいと思います。
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中川郁子#21
○中川(郁)委員 ありがとうございます。
 冒頭に、生乳についてお礼、感謝を申し上げたところでありますが、砂糖の消費量についても減少が続いています。生産者団体も、また農林水産省でも様々な形で消費拡大に取り組んでいただいているところでございますが、糖価調整制度で守られてきたてん菜は、寒冷地作物として、北海道の畑作農業における重要な作物です。輪作体系を守り地力を維持してきた先人の知恵は、みどりの食料システム戦略にも合致しているというふうに思います。
 輪作体系を崩すことなく、持続的な畑作生産体系が確立されるよう、生産現場の声にも耳を傾けていただきますように、金子大臣にお願いを申し上げさせていただきまして、私からの質問を終了したいというふうに思います。
 今日は本当にどうもありがとうございました。
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根本匠#22
○根本委員長 これにて中川君の質疑は終了いたしました。
 次に、山井和則君。
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山井和則#23
○山井委員 よろしくお願いします。四十五分間、質問させていただきます。
 後半に、萩生田大臣に事業復活支援金のことと、斉藤大臣に観光地の振興の御質問をさせていただきたいと思います。最後になりますので、ちょっとお待たせすることをお許しください。それまでは、後藤大臣と尾身会長、お忙しいところ、ありがとうございます。質問させていただきたいと思います。
 私、前回この場で質問をさせていただきましたのは、一月二十五日、岸田総理に質問をさせていただきました。あのときに、ワクチンの三回目接種が遅い、一日に何回というふうに考えていられるんですか、目標はあるんですか、目標を立てるべきではないですかと聞きましたら、岸田総理は、一日に何回ということは考えていないということを答弁をされました。
 しかし、昨日、百万回ということをおっしゃいました。この間、十三日たっていたわけですね。この十三日の遅れ、一日百万回、決めるんだったら、なぜ一月二十五日、私たちが提案したときにやっていなかったのか。この二週間の遅れというのは、私は本当に致命的ではないかと思います。
 さらに、一月二十五日、私はこの場で岸田総理に、濃厚接触の方々の待機が長過ぎる、最大二十日、どう考えてもおかしいじゃないかと。覚えていられると思いますが、結論を出してくれ、決断を早くしてくれとお願いしました。これも結果的には、二十日の濃厚接触者が七日になりましたけれども、それまでに十日間かかりました。方向性は別に間違っているとは言いませんけれども、判断が遅い。
 ここは、分かるんです。やはりコロナ、オミクロン、正体が分かりにくいから遅れる、危険性は分からないではないんですけれども、岸田政権が最悪の事態を想定して先手先手とおっしゃるんであれば、やっていることは、逆に、最悪の事態は想定せず後手後手になってしまっているんではないかというふうに思えてなりません。
 そういう意味で、私たちは、コロナ対策に関しては野党も全面的に協力するつもりですので、是非私たちの提言を、こう言ったら何ですけれども、スピーディーに取り入れていただきたいということを最初に申し上げます。
 そんな中で、私はもう一つ今日議論したいと思っておりますのが、オミクロンとインフルエンザと比べて致死率はどちらが高いのかということなんです。
 この間ずっと、オミクロン株は軽症者がほとんどだ、重症化しにくい、インフルエンザ、風邪並みじゃないかという意見というか見方がありました。私、一概に否定するものではありません。若い方にとっては本当に無症状の方も多いわけですから、一概に否定するわけではありません。しかし、ここに来て、死亡者がこれから急増するのではないかという心配を私はしているんです。もしそうであるならば、今ここで、軽症がほとんど、重症者は少ないと言っていたけれども、亡くなる方が増えるから気をつけてくださいよと言うだけじゃなくて、医療体制をしっかり整備する。
 私たち、昨日、感染症法改正法案、通称オミクロン・感染症対策支援法案という議員立法を提出しました。昨日も小川政調会長からお話がありましたが、是非とも、これを与党の方々にも審議していただいて、今までのデルタ株中心の医療体制、対策というものをオミクロン対策に切り替えていくべきだと思います。
 そこで、まず、尾身会長、お忙しいところ、ありがとうございます。お伺いしたいと思います。
 近々、ピークアウトではないかという見方が出ております。いずれピークアウトすると思いますが、尾身会長の見通しとして、ここにも一つのグラフがあります、ピークアウトの後、すとんと落ちるのか、だらだらと高止まりしていくのか。これはすとんと落ちるのをマッターホルン形と言われておりまして、だらだらとちょっと長引いていくのを富士山形と言われるそうですけれども。
 こう考えてみたときに、尾身会長、今後、我が国のこの第六波、主にオミクロン、これはピークアウトはいつ頃で、その後、高止まりするのか、すとんと落ちそうなのか、その辺りの見通しをお聞かせください。
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尾身茂#24
○尾身参考人 見通しについては、多くの県で先週今週比が少しずつ増加のスピードが鈍化しているし、実際、幾つかの県では今週先週比が一を下回っているのが現状です。したがって、私は、先生の言うピークアウトというのは可能だと思います。
 しかし、その後、富士山かマッターホルンかというお話ですけれども、残念ながら、今の状況は、若い人からの感染が始まって、いわゆる成人式とかクリスマス、これがあっという間にほかの高齢者施設、学校、保育所、先生御存じのとおり伝わっておりまして、その特に高齢者施設の感染、大きなクラスターが始まっているから、なかなか、可能性としては、すぐにマッターホルンのようにはいかなくて、徐々に富士山形あるいは高止まり、最悪の場合には、BA・2という亜種がありますから、むしろなかなか下がらないで上がるということも考えられるので、どちらかといえば、マッターホルンよりも富士山形、あるいはもう少し更にということを考えておく必要があると私は思っております。
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山井和則#25
○山井委員 これはやはり非常に重要な御指摘だと思います。マッターホルンのようにすとんと下がるのではなくて、富士山のように高止まりするリスクがあるし、下手したら、BA・2、ステルスオミクロンが再拡大して、一旦ピークアウトしたのがもう一回増えるかもしれないという御指摘でありました。
 そこで、私、一番心配なのは、やはり死亡者なんです。昨日でも一日百十三人。第五波、デルタのときには九月八日で八十九人だったのが、もう百十三人なんですね。やはりここ、コロナで亡くなることを何としても防ぎたい、その思い、全国の医療者、そして私たちも持っているわけであります。
 そこで、お聞きしたいんですけれども、ということは、今のような高止まりということは、どんどんどんどん、後になればなるほど、高齢者の方の感染、基礎疾患のある方も増えていくんじゃないかと思うんですけれども、昨日百十三人だったこの死者が、今後、ピークアウトしたとしても高止まりする中で、一日二百人とか、そういうふうに、今後も急増するリスク、こういう可能性はありますか。
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尾身茂#26
○尾身参考人 私は、今、我々日本の社会が直面している課題の中で最も重要なものの一つは、高齢者を中心に重症者が、今委員おっしゃるように増えていて、死亡者も少しずつ増えているということだと思います。
 今回のいわゆる第六波の特徴、いろいろ特徴がありますけれども、最も重要な特徴の一つは、感染者がコロナの感染自体で症状が重篤化するというよりも、身体的に脆弱で介護などが必要な高齢者が、この感染を契機に持病が悪化し入院するということが非常に多くなっています。しかも、こうした身体的に脆弱な高齢者、特に七十歳以上の感染の多くが高齢施設とか療養施設で起きているということが大体分かっています。こうしたことから、一部の自治体では、高齢者の感染を全て入院させることが難しくなっています。
 したがって、高齢者施設などの感染対策が徹底されないと、しばらくは重症者数の増加というのが続く可能性があると思います。
 したがって、そうした状況を防ぐためには、高齢者施設の感染対策というのはなかなか施設の人だけではできませんから、それを支えるサポートというものが、周りの医療機関、地域の連携というのが今非常に重要な局面になっていると思います。
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山井和則#27
○山井委員 これから高齢者を中心に重症者がますます増えるリスクがあるというお話でした。
 そこで、では、核心となります、季節性インフルエンザと第六波、多くがオミクロンですけれども、あえて分かりやすくするために、第六波、ほとんどオミクロンですからオミクロンと申し上げますが、季節性インフルエンザとオミクロンがどちらが致死率が高いかという議論をさせていただきたいと思います。
 ここにグラフがございます。出典を申し上げます。ここの配付資料一ページにありますように、季節性インフルエンザ、致死率〇・〇二から〇・〇三というのは、こちらにございますが、二〇二一年一月十五日、厚生科学審議会感染症部会に提出された資料であります。〇・〇二から〇・〇三。
 そして、次の、第六波、広島県、これについては三ページ目を御覧ください。二月二日のアドバイザリーボードに出された資料でございます。「第六波における重症化率・致死率(暫定版)について」、広島県ということで、それで、ここでは、感染者数合計七千四百五十二人の中で、全年齢では、重症者は十五人、〇・二%、死亡者は〇・一%ということになっております。
 ただし、もう一つ言いますと、ここを見ていただいたらありがたいんですけれども、ワクチン接種歴ありが、六十歳以上で重症者七人、それで死亡者四人とか、ワクチン接種歴なしの感染者が九十九人、重症者数が五人、そして死亡者数が四人とか、数は非常に少ないんです。ですから、この研究も限界があるということは最初に申し上げます。
 さらに、例えば、お隣の二ページ目、大阪府の調査では、こちらはこちらで、第六波の重症化率は一月三十日時点で〇・〇五%、死亡率は〇・〇四%というのを、こちら、出しておられるわけですね。
 そこで、この広島の最新の資料からは、第六波、広島県が致死率〇・一%ということなんです。
 繰り返し言います。これはまだ初期ですから、はっきり言ってデータがそろっていないんです。だから、断定はできるはずはないんです。しかし、私たち国会は、断定できなくても、今後どうなりそうかという、一歩先、二歩先を見据えた上で対策を打たないと、結果的に、一か月後、こんなに致死率が高かったのか、見誤ったなどでは、これは済まないんです。
 そこで、尾身会長にお伺いをしたいと思います。
 こういうデータが出ておりますが、季節性インフルエンザとこの第六波、オミクロンを比べて、致死率はどちらが高いのか。さらに、私は今後亡くなる方が増えていくリスクがあるんじゃないかと思います。今後はどうなりそうなのか、そのことも含めて御答弁ください。
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尾身茂#28
○尾身参考人 委員の御質問の最も重要な趣旨は、オミクロン株と季節性インフルエンザの違い、あるいは相違は何かということだと理解していますけれども、オミクロン株と季節性インフルエンザは、確かに似ているところもあるんですよね。それは、一つ目は、比較的虚弱である高齢者が感染して、その感染を契機に持病が悪化する、先ほど申したとおりです。
 それから、オミクロン株の致死率についてはなかなか正確なことは言えませんが、デルタ株に比べると重症化率が低くなっているというのは確かだと思います。
 そうした中で、実は、オミクロン株と季節性インフルエンザが違う点も幾つかあります。このことは実はアドバイザリーボードなどで正式に結論が出たものではないので、私の個人的な見解ということで申し上げると、大体こんなような感じが、違う点があると思います。
 まずは、インフルエンザウイルスというのは、ウイルスとしての変化が非常に穏やかな性質があって、ウイルスとしては、比喩的に言えば安定的な状況にあるということです。それに対して、オミクロン株というのは、まさに大きな変化の進行中であって、これからどんな変化が起こるかは不確定なところがあるし、実際にオミクロン株の亜種が既に出ているということがあります。
 それから二点目は、オミクロン株の性質、まだ変化が進行中ということで、ワクチンの効果なんかに関しても不確定要素があるということ。
 それから三番目は、インフルエンザでは、圧倒的に小児の割合が多く、そういった観点から、小中学校の感染が実は地域へのドライビングフォースになっているというのが一つの特徴です。そうした中で、早期に学校閉鎖なんかをすると、インフルエンザの場合には効果がある、時々あるということも分かっています。
 四点目ですけれども、インフルエンザというものは、治療にある意味でじっくりと時間をかける、合併症としての細菌性肺炎というのが主たるものであります。一方、オミクロン株は、ウイルス性肺炎というものが多くて、これが高齢者施設などで多発して、一人の人から次の人に感染するスピードが速いので、早期の治療、あるいは介入ということが非常に難しくなっているという点があると思います。
 それからもう一つは、インフルエンザは、もう委員御承知のように、いわゆる経口薬へのアクセスというのが日常的にできているということがありますが、オミクロン株では、現在の、今、今日の時点では必ずしもそうなっていない。
 そうしたことをいろいろ考えると、オミクロン株と季節性インフルエンザというのは、似ている点もあるけれども、かなり違う点もあるということは、私は個人的には、これはアドバイザリーボードでまだ正式な判断は下しておりませんが、私の個人的な意見では、これが同等というふうに判断することは現段階では必ずしも適切じゃないと私は思っております。
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山井和則#29
○山井委員 尾身会長、ありがとうございます。
 同等じゃないというところなんですけれども、私がより知りたいのは、やはり致死率なんです。やはり国民が一番心配しているのは致死率だと思うんです。
 今言ってくださったことを総合して、またこういうデータも参考にしながら、オミクロン株と季節性インフルエンザの致死率は、今あるいは今後、どちらが高くなるというふうに思われますか。
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