鶴岡路人の発言 (外交防衛委員会)

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○参考人(鶴岡路人君) ありがとうございます。
 核抑止については、核兵器が実際使われていないということであれば核抑止が機能している可能性があると。これ、ただ証明はできないんですね。核兵器が使われてしまったときに核抑止が崩壊してしまったというのが分かるというだけであります。これは抑止論において常に抱えている難題だとは思います。
 ただ、今回課題になっている、問題になっているのは、恐らくロシアの限定的な核の使用ということなんだと思います。戦略核を撃ち合うという話ではありませんで、地域紛争を抑えるために、エスカレーション抑止とロシアでは言いますけれども、この限定的な核兵器の使用と。それに対して、NATO側、アメリカ側で、この同じレベルでの対処手段が限られるんではないかというのが、この米欧、日本を含めてですね、この専門家の間、そして政府関係者の間で対応を迫られて議論してきた問題です。
 これについては、まだ必ずしも答えは出ていませんけれども、やはりその国家が自らの体制の存続、そして国家自体の存続というものを重視している限りにおいては、やはり核抑止というのは効く、効果を発揮する可能性があるというところは期待が持てるんだと思います。
 ただ、他方で、最近ロシアの議論でありますように、このロシアがいない世界は存在する必要がない、存在する意味がないと、そういった議論にまでなってきますと、これはなかなか核兵器によっても抑止することができない話になってきてしまうのかなというふうな感想は持っております。

発言情報

speech_id: 120813950X00520220329_095

発言者: 鶴岡路人

speaker_id: 7864

日付: 2022-03-29

院: 参議院

会議名: 外交防衛委員会