平野正雄の発言 (経済産業委員会)
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○参考人(平野正雄君) 御質問ありがとうございます。
もう今、企業の中において、このカーボンニュートラルの取組というのはもう経営の中枢事項という位置付けはほぼ、少なくとも大企業は確立していると思います。しかも、その視点は、いわゆる、いかにカーボンの排出量、それもサプライチェーン全体にわたって減らしていくかという、そういう防衛的な観点だけではなく、このカーボンニュートラルというのを潜在的な成長機会にいかに転換するかというようなことというのが今非常に企業の中心的な課題になっているということは、これはほぼ間違いないというふうに思います。
したがって、例えば、どんな素材でも、こうしたものを言ってみれば脱炭素の素材に転換することによって、その価値を顧客に理解をしていただきサポートしていただくことによって経済性も成り立たせるという、企業ならではのこうしたチャレンジというのをいかに成長機会に転換するという意味においては、非常に今、営みは実は日本の企業はかなり加速しているというふうに私は思います。
それを後押ししているのは、御指摘のとおり、資本市場もその部分を非常に期待をしているということであり、今市場に対する開示情報というのも非常に厳しくなっておりまして、このカーボンの全体のフットプリントも含めてどれぐらいCO2の削減に取り組んでいるかということに関しましてはほぼディスクロージャーをしなければいけないという状況になってきていますので、実は企業は、ある意味においては国というものを超えて非常に市場と向かい合いながら進んでいくというところがあると思います。
そういう市場の力が届かないような非上場の企業であるとか中小の企業の方々というのは、当然のことなんですけれども、大企業との取引とかそういう中においてやはり同じような要求というのが求められていますし、それ自体が企業の、発注する大企業の側の方も成長につなげていくということで動いていますので、うまくそこが連動していくということが非常に重要なのかなというふうに思います。
ただ、それでも取り切れないような短期の投資負担その他については、特に中堅、中小の企業の場合というのは、一定量の公的な援助であるとか税的な優遇であるとか、そういうことの御支援というのが引き続き必要ではないかというふうに思います。