宇都隆史の発言 (決算委員会)

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宇都隆史君 大臣、ありがとうございました。
 各年度の予算というのは、きちんと防衛省が積み上げて総額というものを作るんですよね。ところが、中期防の五年度の総額というのはこれ五年間を全部積み上げるなんて作業しませんから、ある意味これは政治的に決定をしていくラインなんですよ。これをやっぱり我々政治の方がきちんとやらないと、やっぱり防衛省、一生懸命頑張ってくれている内局部員だったり、それから陸海空の自衛官もきちんと防衛力を整備していけないと。我々のこれは努力のところでもありますけど、是非大臣、そういったことを念頭に置きながら、この年末までの策定作業も含めて御指導いただきたいと思います。
 さて、もう一つの課題、質問に移りたいと思いますが、イージス・アショアの事業断念、そして、その後このイージス・アショアをどうしていくのかということに対する強い疑問です。
 御案内のように、この令和二年度の事業におきましてイージス・アショア事業というのは断念をされました。元々このイージス・アショアというのはなぜ必要だったのかという導入の意義に対して、防衛省側は三つの意義があるのでこれを導入するというお話をされていました。
 一つは、これ当初、北朝鮮のミサイルを念頭に置いていたんですね。北朝鮮のミサイルから日本全土を時間的にもエリア的にもくまなく防護するためには、今の体制じゃなくてこういう固定型の地上配置イージス・アショアみたいなのを二か所に設置すればそれがうまくいくと。これが一つ目。
 二つ目は、これがなかったときは、いわゆるイージス艦から発射型のミサイルで、船の上で第一段階の守りをしていましたよね。それが海上自衛隊の船を三つ固定的にずっと配置をしていたものですから、それが非常にもったいないと。別にイージス艦というのはこのミサイル対応するだけに造られた船ではありませんので、本来であれば、機動をしながらいろんな警戒監視、任務に使える船なんですよね。ところが、来るか来ないかも分からないミサイルを同じところにずうっととどまってレーダーを出し続けながらぼうっと待っているって、これは無駄だろうと、これが二つ目でしたです。
 三つ目は、やっぱりそういうことをさせているものですから、海上自衛隊の隊員、船乗りたちに対するロードが非常に高いので、陸上勤務であればもう少しこれは軽減されるんではないかということで、陸上自衛隊に持たせようということでやっていたわけですよね。
 配備の場所に関して初めから疑義を申し上げておりました。党の方からは、安直に陸上自衛隊が持っている自分たちの自前の土地を使うのではなくて、運用上ここしかないんだという土地をきちんと策定した上で、その説明を住民にするべきだという話をしていたんですけれども、結果としては、いわゆるブースターが落ちてくるその危険性を排除できないという住民の反対によってこの断念をしたわけですよね。
 かつ、それだけではなくて、もしそれ、そのブースターを様々なシステムによってコントロールをして思いどおりの場所に落とそうとすると、約プラスで二千億ぐらいでしたっけ、更なるコストが掛かってくるかもしれない。そして、それをするとまた更に開発に時間が掛かるので、配備まで相当な時間が掛かる。これはもうしようがないということで事業断念をするわけですよね。
 そして、今は、その使うはずだったレーダーを新しい船に載せて、既存の船じゃないですよね、自前で全部日本でそれを造り込んで、自前の船に載せて海上自衛隊にそれを運用してもらってやろうとしているんですけど、そもそも論で、最初に言っていた理念と全然変わってきているじゃないですか。もう北朝鮮のミサイルだけの対応というのを念頭に置いているわけじゃなくなった、そういう戦略環境になってきているわけだし、これができるようになったとしてもこの船二隻自体はずっと張り付けになっちゃうわけだし、そうなると、海上自衛隊要員、この艦船要員のいわゆる彼らに与えているストレスというものの排除にもならないと。
 しかも、本当にコストが、そのイージス艦を、地上イージス・アショアを配備するのにプラスコストが二千億掛かるという話ししていたんですけど、それ以下に収まる公算があるんですか。いまだに予算要求できていないじゃないですか、ずっと事項要求だけで。しかも、いつ配備できるかとも決まっていない。
 この辺りの件に関して、参考人でもいいですけど、どうお考えですか。

発言情報

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発言者: 宇都隆史

speaker_id: 26022

日付: 2022-04-18

院: 参議院

会議名: 決算委員会