小沢樹里の発言 (国土交通委員会)

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○参考人(小沢樹里君) ありがとうございます。
 本当に、多くの遺族だけではなく、当事者の御家族にお子様がいらっしゃれば、どの家庭であってもこのヤングケアラーに当たる家族が大変多いと思っております。
 遺族はなぜヤングケアラーになるのか。介護者は誰かというと、やはり大切な家族の中の誰か、誰かを亡くしているわけですね。そうすると、精神的にも肉体的にも疲弊して、もう立ち上がることすらできない状態という方というのは本当に多くいらっしゃいます。本当にひどい状態であれば、何度も自殺未遂を子供の前で繰り返している、このような状況もあるというのが現状でございます。
 そうすると、子供たちからすると、一番言われるのは、お父さん、お母さんを支えてあげてね、あなたが大切だからねという声掛けをされます。ですが、その子供もやはり心の傷を負っているわけですから、心の傷というのは見えない傷でございます。ですが、その傷こそみんなが見える化をしていって、その子供にも寄り添っていくというような体制づくりが必要かと思います。
 まず第一に考えられるのは、NASVAの友の会でございます。このNASVAの友の会というのは、今、子供たちが、親が亡くなっていればこの友の会というものに入れる、又は後遺障害に入っていれば入れるということなんですが、この友の会の存在をよく知っていただくということがまず一点目でございます。
 このそれぞれが、うちの息子と娘もそうなんですけれど、言ったのは、この間、春になって独り暮らしをし始めた頃、少し、運転免許を持ち始めて、いろいろな交通事故の話をさせてもらいました。そのときに、やはりどれだけお父さん、お母さんが大変だったのかがやっと分かってきたと、だけど、実は僕も大変だったんだよということをやっと話してくれたわけですね。
 こういうふうに話す場所というのが実は本来必要で、大人はたまたまカウンセリングに行ったりとか、例えば犯罪被害者の支援の中で話を聞くカウンセリングというのがありますけれど、子供の声を聞くというところは実は大変少ないんですね。そうすると、このNASVAの友の会というのはその一つに当たると思っています。
 また、本当によく言われるのが、学校のスクールカウンセラーはどうですかと言われるんですけど、スクールカウンセラーでは、いじめであったりとか家庭内の問題でしか取り組んでいないんですから、このグリーフケアという喪失感に当たる部分のケアというのは、しっかりと理解している方がしていただかなければ、本当に間違った言葉を子供に伝えてしまうことで二次的被害が与えるというような状況になっています。
 ですから、グリーフケアプログラムというのをあしなが育英会さんとかも行っていますが、こういうような、グリーフケアステーションというような場所を全国各地に配備していくということが必要ではないかなと思っています。
 要は、子供の心を聞く場所を設置することによって、その子が何が必要なのか、どんなことに困っているのかを浮き彫りにすることによって、社会福祉、それから心の問題というものにしっかりと直結していく場所をつくるというのが今の重要課題かなと思っております。まずは、私たち大人が聞く耳を持つということが重要かなと思っております。
 以上でございます。

発言情報

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発言者: 小沢樹里

speaker_id: 21707

日付: 2022-04-07

院: 参議院

会議名: 国土交通委員会