青砥恭の発言 (国民生活・経済に関する調査会)
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○参考人(青砥恭君) ありがとうございます。
市場化のことについて一つだけちょっとデータを示しますと、例えば生活困窮者自立支援法の学習支援事業なんですけど、これは、今年二〇二二年だから、二〇二〇年の段階で、五百五十三団体が七百四十七事業をやっております。
全国でほとんどの団体が、一団体が一か所。ですから、まあ寺子屋風だと思っていただければいいんですけど、地方では大体そういう形で、子供たちを二十人、三十人集めて勉強を教えたり、そういうふうにやっている。
これはNPOが非常に多いかというふうに思われるかもしれませんけれども、二〇一七年と二〇二〇年を比較しますと、NPOは、二〇一七年では百七十一事業、それから二〇二〇年は二百事業で、三十事業しか増えておりません。ところが、民間企業は、二〇一七年では百十四事業が、二百三十事業に二〇二〇年には増えております。
この中身を見ていくと、ほとんどが一社であります。ある会社が、要するに全国どこでもだあっと出ていって取るわけですね。それで、中央がコントロールして、プロポーザルに資料を出して取っていくということなので、僕は、民間企業でも、地域の企業が、地域の塾や地域の会社が、例えば造船会社が地元の子供たちでやっているというところもあるんです。だから、それは別に、僕はとてもいいと思います。
ですけれども、やはり、簡単に言うと、なくなったら何もなくなってしまう。地域に蓄積や、もう何にも残らない、文化も伝統も何も残らない。学習とか教育でありながら、地域に何も残らない形で消えていくということが、これはあってはならないという気がします。
そういうことで、市場化というのはそういう意味です。お金の額だけで、入札のときにお金の額だけで取っていくというやり方は、これはもう日本の社会のためにとっても、地域を育てる、地域に人材を育てなくちゃいけません、持続するためには。我々の団体は、今まで二千人の学生たちが参加してきました、十年間で。それで、ほとんどはみんな地域の行政や学校で働いている学生たちです。そういうやっぱり若者たちを育てなければいけません、地域の、我々の社会のためには。そういうことができないんではないかという気がしております。