松岡亮二の発言 (国民生活・経済に関する調査会)

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○参考人(松岡亮二君) ありがとうございます。
 そうですね、経済的な支援はもちろん重要です。ただ、それに関しては多くの方が支援が必要だという共通認識があるというふうに私は理解していまして、意欲すら持たなかった、社会経済的な地位だとか出身地域とかによってそういう意欲を持つことすらなかった子たちにもう少し目線を向けていただきたいなと思います。経済的支援の話になるとどうしても財源の話になるので、それは皆様の方で何とかしてください。支援は必要だと思いますよ、もちろん。
 女性に関してなんですけど、例えばこれはすごくよく言う話ですけど、そもそも短期大学というのは基本的に女性が行くところになっていて、そういうトラックが一つ女性だけ別にできているだとか、地方だとなかなか東京なり関西圏なりの大都市部に出ることも、男性だったら普通に独り暮らしが当たり前なのに女性だとそうしない方がいいんじゃないみたいな、はっきりと明文化はされないけれども、ある圧力みたいなものというか規範ですよね、社会的な規範みたいなものがあるので、どうしてもそこには大きな差があって、これは個人の、子供だけではなくて、教員とかの立場でもそうですよね。
 例えば校長先生の割合とかは国際的に見て日本は非常に低いのが現状ですね。であるだとか、教科に関して、数学とか理科とか化学の先生は男性で、小学校低学年は女性だみたいな規範が物すごくあって、それがもう私たち当たり前のものとしてどうしても受け止めてしまっているので、それは女性というだけで可能性を制限されているということだと思うんですね。
 もう一つは、女性だけで教育格差もあるんですけど、同時にSES、社会経済的に恵まれていなくて、女性だと更にみたいなところもあるので、かつ地方出身、要するに一番不利な人は、社会経済的に恵まれていない家庭出身で地方出身で女性というのがかなりきついですよね。そこから大学に進学しようとする意欲を持って実際に勉強、継続的に勉強をして大学に進学するというのは割合的には相当低いので、こういう事実を周知して、その子たちにも違う選択肢があったら違う人生だったかもしれないということを、多分それってすごくネガティブな話じゃないんですよね。こうあり得たかもしれない、この人の人生はこうだったかもしれないというある種の明るい話として社会全体で共有して、そういうしんどいような状況にある人たちに対して何か温かい社会になればなと個人的には思っています。
 関連して一つだけ述べますと、私、政策科学の人間なので、さっきの、済みません、タブレットの話、何回も言いますけど、何かタブレットの話じゃないですけど、何か誰かの責任にしても多分しようがないんですよね。何でそういう行動を取ってしまうのかということの背景を見ないで個人化して、個人の行動だといってそれをただ責めたところで多分何の改善もしないんですよ。なので、その意味で自己責任論って多分何の意味もないんですよね。自己責任だぞと言って子供が勉強するのはすごい楽なんですけど、なかなかみんなやらないので、じゃ、どうやったら学びたくなるのか、どうやったら継続的に学びたいという意欲が持てるのかというふうに政策論ができればなというふうに思いますので、皆様にはそれを期待したいなと思います。

発言情報

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発言者: 松岡亮二

speaker_id: 25010

日付: 2022-02-02

院: 参議院

会議名: 国民生活・経済に関する調査会