井上智夫の発言 (災害対策特別委員会)

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○政府参考人(井上智夫君) 先生を含め御意見いただいておりますし、住民の団体の方とかからも同様なことをいただいておりますが、この溺死者のことについてどう考えるか。
 私ども、この令和二年の七月豪雨で亡くなられた方の、どういう原因なのか、私どもも非常に関心があるところですし、嘉田委員の出された報告書というのを読ませていただいているところでございます。実際、私ども、ダムがなかった令和二年のときどうだったのか、それから、もしダムを造ったとしたらどれくらいこの浸水というのは防げるのかどうかということ、それを調査してきているところでございます。
 それで見ていると、委員の御指摘のとおり、支川からあふれて、山田川とかからあふれてですね、その七月四日の午前六時台に氾濫が発生して、その後、球磨川からの氾濫が加わったということが再現の確認あるいは画像からも確認できているところでございます。
 これらの氾濫要因について、山田川と球磨川本川の合流点付近の水位を分析したところ、本川、球磨川本川の水位上昇に伴うバックウオーター、この本川が高いことで支川からの水が流れ切れないということが分かってまいりました。この水面勾配がほとんどない状態で、球磨川の水位と同じような高さになっているということです。ダムを一方で整備すると、この本川の水位を低下させることで、このバックウオーターによる山田川からの支川の氾濫を防止又は減少させることができるというふうに考えられます。
 例えば、この四月に公表した河川整備計画の原案の中にも、この整備計画を実施した場合の効果を試算して、球磨川本川の水位が低下することによって、令和二年七月豪雨と同様の洪水が発生した場合には、山田川からの氾濫は発生しないという結果を得ているところでございます。
 溺死時間についても、先生の方からの御指摘が報告書の中にございました。午前七時から八時頃から溺死が始まっているんではないか、浸水が始まっているんではないかというふうなことの御指摘もありましたけれども、ダムをもし整備したとしたならば、ダムの効果は午前五時頃から発揮されて、午前八時頃には山田川からの堤防よりも一メートルから二メーター低い水位まで低下するという結果となりました。
 このようなことも踏まえて、この山田川の堤防、あるいは掘削ということも考えていきますし、流域全体の治水安全度の向上を図ってまいりたいと考えております。

発言情報

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発言者: 井上智夫

speaker_id: 17501

日付: 2022-05-11

院: 参議院

会議名: 災害対策特別委員会