山田俊男の発言 (農林水産委員会)
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○山田俊男君 ありがとうございました。
いずれにしても、まだ、今おっしゃっていただいたように、これから全力を挙げて復旧対策を行うぞということでありますので、しっかりやっていただきたいと、こんなふうに思います。酒井先生、気を落とさずに、しっかり頑張りましょう。
さて、本日は、農林水産委員会の所管事項として多くの課題がありますが、私は、全国の生産者はもちろん、関係者が不安を持っている米政策について議論したいと、こんなふうに思います。
ややもすると、今日のそれぞれの皆さんの課題の設定ですね、それから、さらにまた御質問の中身からしましても、まさに大きい多様な課題がいっぱいあるわけでありますけど、私はともかく米農家に生まれまして、その後、農協へ勤めまして、それで選挙に出て、今あるわけですからね。
もう自分は何をやってきたんだと思ったら、全部生産調整のことばっかりやってきたような感じがしているところでありまして、しかし、こうした中でも、生産調整問題は相変わらず解決付かないわけです。むしろ生産調整廃止しようじゃないかと、もうやめちゃおうと、もう今起こっていることはそのことですからね。今、大変な波がばんと来る可能性がある。そのことによって、さらにまた稲作農家も、それから、零細な稲作農家は多いわけでありますから、それから山間地の農地や、それから規模拡大を何としてでも実現したいと思っているような政策も、それから農業者も、大変今心配なんです。
皆さんのところ、どうですかね。私は、何と深夜十一時過ぎに、これ日を置いてですよ、一週間に一回ぐらいずつだったですかね、三人の若い農業青年からがあんと電話掛かってきて、JAの青年部の取組なんかを一緒にやってきて、当時は生産調整をどんなふうにちゃんとやるかみたいなことが焦点だったですから、一生懸命やりました。それから、米価を、ちゃんとやっぱりコストを償う米価を実現するためにどんな努力するんだみたいなことがいっぱいあって、そういうことを非常に前向きに、どうしようといって話していたんですよ、その間。
しかし、こうして農協を辞めて、そして議員になって、今、私にとって生じていることは何だ、農協青年部の彼らは何と言うかと。経営は百ヘクタールから百二十ヘクタールやっているんですよ。そして、しかし今、この現況の中で、とてもじゃないが機械代を払えないとか、それから、もう本当に苦労を彼らはやっているわけでありまして、そして、これは皆さんの前で言うのはこの私にとりましても悔しい限りのことでありますが、山田さん、農協利用を一切やめましたと言うんだよ。おい、どうするんだということを、そして、どこへどうするんだということです。もういろんな働きかけもありますし、それから、そういう業者の方へやってもらおうみたいなこともあるんだと思うんです。同時に、彼らは、いや、生産資材買い換えたいと、もっと機械をね、思っているけれども、なかなかそれも今の状況の中じゃできないんだと言うんだよ。向こうはそれを一時間も電話で話しているんですから、もう涙流していたんじゃないかというふうに思いますね。
それほど今、厳しい状況来ていますよ。本来であれば、私も、その辺の、価格がこんなふうに落ちているという表をがあんと持ってきて、それをお見せできれば一番よかったというふうに思いますが。
お手元に資料行っていますよね。ともかく、もうよく皆さん御存じのとおりだというふうに思いますけど、六月末の民間在庫と年平均価格の状況を見てください。今、この上の表、米価はこんな状況にあるんです、こんな状況にある。この棒線は米価の上がり下がりです。こんなふうになっているんです。そして、縦線は在庫です。こんな在庫の中でかくのごとく下がっているんです。
主食用米の相対取引価格の推移も下に出しています。三年産価格は、ここの下から二番目ですが、ここへ張り付いているわけでありまして、これは泣いて電話掛けてくるわけですよ。そして、この六月の三年産の動向は、これからです。これからどんな形で価格形成がなされてくるか考えてみると、もう本当に恐ろしい気が私はしているところであります。
こういう状況の中で、是非是非、大変な危機感を持った上で、そして取っときの生産力を誇って、大事な景観も維持しながら、多くのやはり日本人の主食を、減ってはおりますけれど、ちゃんと支えてくれている米の政策を是非、今日はこの表だけでもいいですから頭に入れておいてもらうと有り難いかなと、こんなふうに思う次第であります。
さて、まず質問申し上げます。
まず最初に、今年の米の作付けと生産について、生産調整の取組を具体化するとともに、ちゃんと需要に見合う供給をするための取組が求められているわけだけれども、大幅な米の作付けの増加があるのではないかということを私心配しているんです。やっぱり米は作りやすいですから、どうしても米作っちゃうんですね。作った後、今言った、この表を見てもらったように、米価はもう底張り付く形で推移しかねないという心配をしているわけであります。とすると、一体どんなことが、どんな対策が講じられるかということになるわけです。
今年産について各農業者ごとに状況を聞いてみますと、ともかく、需要に見合った、ないしは、ちゃんと売り先があり見通しのある生産に向けての体制ができているのかというと、いやあ、困難ですね。
私、農協に勤めておりましたから、米の卸業者さんね、自主的な取引されている業者さんに、つい一か月前、初めて訪ねました。私は富山県ですからね、富山の平野の中で物すごい大きい取引をされている業者さんのところへ初めて顔を出した。評判のいい業者さんなんですよ。だけど、いやあ、彼らも苦しんでいる。一体、主食たる我が国の米の世界はどこへ向かうんだろうかということを本当に本当に心配しているところであります。
それで、以下の質問を幾つかやりますが、もう十分しかないですからね、あと。ひっくるめて言いますから、それで、どうぞ、できる限りの回答をいただきたい。この状況を知ってもらって決意をおっしゃってもらえれば有り難いと、こんなふうに思うんです。
目標配分、今までは農業者にとっても一番厄介で、私が勤めていた農協なんかでも、生産調整の目標数量の配分は一体どういうことになるんだろうかと、いや、政治家も、皆さん、米どころの政治家も、みんなそのことを一番心配されていたかもしらぬ。今、目標配分のことを誰か議論しています。誰も議論していないよね。誰も心配していないね。
一体、目標配分、どこへ行くんですかね。やるんですかね、やらないんですかね。やらないかもしれないですね、このままだと。だって、国が責任を持って米の生産数量目標の管理をやるわけじゃないんだから。そうでしょう。とすると、目標配分やらない、目標配分やらなくなって、それでどうします、各生産者や各JAや各県は。これ、どうぞ自分で考えてくださいというふうに言うわけでしょう。これは、ちゃんと需要に見合う生産が達成できるのか、それともどうなるのかという、本当に苦しい瀬戸際がもう来ていますよね、田植していますからね。そういうことを本当にどうするかを考えなきゃいかぬのですよ。
さらに、政府としては、じゃ一体どんな形でこの問題を手を打っていくかということが、当然のこと、なるんでしょう。ところが、先ほども言いましたように、在庫を絶対これ以上積み上げないぞという決意だけは役所は腹固めているわけですよ。だから、一体、在庫で政府が買い入れなかったら米はどんなふうに流れていくんですか、どうしていくんですか。そういうですね、大混乱とは言わないけど、混迷ね、そして各地で米価がわあっと下がっていくというね。だって、実例、この表を見てもらえば分かると、こんなふうに下がっていくんだから、手の打ちようがないんだからね。
それは、生産者やJAが自主的にこれは抑えるとか、これは繰り越すとか、在庫にしてやるとか、それか、政府が、よっしゃ、圧倒的な輸出対策をやろうじゃないかと言うとかですね、倉庫に、手いっぱい倉庫ありますから、倉庫にいっぱいになって身動きできないということはないと思いますが、おい、買い入れるものはちゃんと買い入れるぞというふうに言うんならまた別。だけどですね、そんな時代、状況じゃありませんので。これ、政権、あっ、あんまり軽々なこと言わないでいいですね。政権なんて言っちゃいましたから、ぴっと感じられる人もいるかもしらぬけど、余り早めに選挙やらぬ方がいいですね。ともかくですね、大変な環境が来るんじゃないかという心配もしています。
だから、今後この米政策に本当に確信ある政策を、政策をつくり上げていかなきゃいかぬわけ。どんな形のつくり上げ方にするかということを考えなきゃいかぬということであります。
心配なのは、個別の生産者ごとに生産調整の実施目標の配分を行っていないんですよ、今、配分やっていないんですよ。だから、今や未達成者もペナルティーはないんです。それから、自由な生産、流通の世界に入ってしまっているんです。これでは、農水省としてもJAとしても、この対処のしようがないというのも実際なんですよ。こうなると、出来秋になって、豊凶の結果、今年はどうですかね、豊凶の結果として、価格については本当に誰か責任持てるのかということです。誰か責任持てるかといって、政府責任持てませんよね、買手もいないし、自分の所有物でもない。そうすると、あとは、倉庫いっぱいに抱えたJAなのか、卸売の業者さんなのか、その皆さん、それから個別の農家が目いっぱい抱えた米をどう扱うかということになるんじゃないかというふうに思います。
そうすると、圧倒的な安売り競争になりかねませんね。ちょっと極端に、山田、おまえ言っているんじゃないかと言うかもしらぬけど、作柄いかんによって何が生ずるか分からないという事態が今あるというふうに思います。そうすると、一番の心配は、結果として米価の大暴落、大幅低落が生じて、それこそ大混乱が生ずるんではないかと。米の早場米か中堅どころの米が出てくるのは、皆さん、七月ですよ。七月がどういう月か分かりますよね。この七月に、そういう形になって米価の低落が続くみたいなことになったときに、一体、手だてを考えているんですか、政府は。誰かがどこかで議論していますか。それをちゃんと……(発言する者あり)こっちの方やね、ああ、しています、向こうの方やね、皆さんに言ったらかわいそうだもんね。彼らだってもう本当に苦労しているんですよ、あそこに座っておられる皆さんも。本当に苦労されているというふうに思います。
どうぞ、どんな形でこれを乗り越えるかということについて、どうぞ、徹底して話をしていこうじゃないですか、詰めてみようじゃないですか。必ずそんな中でこんな手だてを考えてみようと、それから、こういう形でも価格形成を考えてみよう。輸出はどうなんだということを、改めて輸出対策を考えてみるという手だてはないか、加工用仕向けに思い切って向けていくということを大々的にやるということもあり得るかもしらぬ。場合によったら、政府は今まで在庫いっぱい持っていて苦労したわけですが、その分だけ政府倉庫いっぱいありますから、おい、何年かは持つぞみたいなようなことも含めて、在庫対策を、ちゃんと打っていくということも私は求められるんではないかというふうに思います。
要は、それこそ、生産者とそれから自治体、それからもちろんJAです、それから国、みんな一緒になって、そして一体感を持ってこの米を、米の扱いをどうするかということをやっていかなきゃならぬです。
もう終わりますが、何せ、うわあっと、あれだから、(発言する者あり)はい。うわあっと米があふれてくるという状況があるわけです。役所が、聞きます、三分ほどありますから。どうぞ、どういう手だてを考え、考えるまでは言えないにしても、決意のほどをちょっと示してもらいたいと思います。