今井猛嘉の発言 (法務委員会)

⚠️ コピーしたテキストを転載する際は、転載元URL(kokkai-data.com)および原典URL(kokkai.ndl.go.jp)を必ず残してください。発言内容の改変・出典削除は禁止です。 詳細は利用規約をご確認ください。

○参考人(今井猛嘉君) ありがとうございます。
 まず、マンデラ・ルールですよね。これは私も大変貴重なものだと思っていますが、まず、条約ではないということの確認と、それができた背景の理解が必要だと思います。
 皆さん御案内のように、ネルソン・マンデラさんは南アフリカの大統領だったんですが、その前に二十七年間、アパルトヘイト反抗活動で拘禁されていました。ただ、その後に、大変お人柄の良い方で、和解ということを通じて現在の南アフリカの基礎をつくった方です。ですから、これはかなり政治的な意味合いもあるものだと思います。ネルソン・マンデラさんのような方を今後もつくろうということで、拘禁刑の廃止に向けたポリティカルなステートメントとして出ているんだと思います。
 それはもちろん尊重しないといけないんですけれども、最初にこれも石塚先生がおっしゃった五十年前からの京都コングレス、今回のコングレスもありますが、各国における刑事政策というのはその国の歴史的、文化的状況によって大きく規定されますので、それを考える必要があると思います。
 日本において、例えば拘禁することにより非人道的な拘束がなされているのであるならば、まさにネルソン・マンデラのルールに従うことが必要かもしれませんが、日本ではそうではありません。先ほど司法福祉という言葉もありましたが、もうそれを先取りして何十年やってきているわけですから、現状認識として、そこの良いところと、それから国際的な潮流も踏まえた日本の一番いい解答をつくっていくべきだと思っておりまして、国際的トレンドを無視する必要は全くないのですが、それをそのまま受け入れることは、先ほどイギリスの例が余り妥当しないといったことと併せまして、そのように考えているところでございます。

発言情報

speech_id: 120815206X01620220607_044

発言者: 今井猛嘉

speaker_id: 13073

日付: 2022-06-07

院: 参議院

会議名: 法務委員会