堀井巌の発言 (本会議)
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○堀井巌君 自由民主党の堀井巌です。
私は、自民、公明を代表し、ただいま議題となりました令和四年度予算三案に対し、賛成討論を行います。
冒頭、十六日に宮城県、福島県沖で発生した地震によりお亡くなりになられた方に心よりお悔やみ申し上げます。そして、被害に遭われた方にお見舞い申し上げます。
また、ロシアによるウクライナへの侵略に対し、強く抗議いたします。予算委員会では、ウクライナ情勢等をテーマに集中審議を開きました。そして、この本会議場で非難決議も行いました。政府には、国際社会とも連携し、速やかな平和の実現のため、迅速かつ厳格な対応を強く求めます。
我が国は今、新型コロナ感染症やウクライナ情勢等による内外の経済への深刻な影響にしっかりと対応していかなければならない局面にあります。
新型コロナについては、国民一人一人の感染防止への取組、自治体、医療福祉関係者の御努力により、二か月半ぶりにまん延防止等重点措置が全ての地域で解除されました。可能な限り日常の生活を取り戻す、そのために、いざというときの備えを万全にした上で経済社会を動かすことが重要です。
また、ロシアによるウクライナ侵略により、エネルギーや食料品の価格が更に上昇傾向となっています。供給面での制約や金融資本市場の変動などと併せ、日本経済、そして国民の生活への影響を注視していかなければなりません。
年度をまたぐこの時期、迅速かつ切れ目のない対応を確実に実行していくことで、国民の暮らし、雇用や事業を守り抜き、経済の底割れをしっかりと防いでいく、これが政治に求められています。
そして、これらの危機を乗り越えた先にある我が国のあるべき姿を示すことが必要です。すなわち、新しい資本主義を起動し、成長と分配の好循環の実現を図り、日本経済を自立的、持続的な成長軌道に乗せることが何よりも大切です。
そのためにも、本予算案を一日も早く成立させ、着実に執行させることが望まれます。
以下、本予算案に賛成する理由を具体的に申し述べます。
我が国がまず取り組まなければならない課題は、新型コロナとの闘いです。国民を守る医療提供体制や検査体制の確保、ワクチン、治療薬等の研究開発、さらには、コロナ禍で傷ついた雇用、事業、生活への支援などを推進していく必要があります。
本予算案では、感染症等の感染拡大時に対応可能な災害派遣医療チーム、DMATの体制整備、水際対策強化に向けた検疫・検査体制の整備拡充、ワクチンや治療薬等の開発・生産体制強化戦略などに基づく研究開発の推進のための経費が盛り込まれています。また、予期せぬ状況変化に備えるため、五兆円の新型コロナウイルス感染症対策予備費も措置されています。
現下、直面する原材料、エネルギー価格等の高騰などによる経済、雇用への不安にも対応を強化しなければなりません。既にコロナ禍で債務が過大となった事業者の事業再生や事業承継への支援体制、取引適正化対策強化や資金繰り支援など、そして雇用を維持する事業者を引き続き支援するための雇用調整助成金の特例措置等が盛り込まれています。
我が国のこれからの発展の基盤となる社会経済等の構造の変革、強化に向けた予算もしっかりと計上されています。
成長と分配の好循環による新しい資本主義の実現に向けた分配戦略として、診療報酬等による対応を通じ、新型コロナ医療対応等を行う医療機関の看護職の方、介護、保育、幼児教育などの現場で働く方々の給与を三%引き上げることとされています。また、デジタルなど成長分野を支える人材育成や非正規労働者のステップアップ、円滑な労働移動を支援するなど、人への投資を推進することとされています。さらに、下請Gメンの強化など、下請いじめゼロの実現等のための予算が組み込まれています。
一方、成長戦略としては、科学技術立国の観点から、過去最高の科学技術振興費が確保をされています。デジタル、グリーン、量子、AIなどの研究開発を推進し、博士課程学生への支援も盛り込まれています。また、地方創生の実現に向け、デジタル田園都市国家構想実現のための予算も組み込まれています。その中では、光ファイバー、5G基地局など地方のデジタル基盤整備の強力な推進や、自治体の創意によるデジタル技術の実装等を幅広く支援する交付金等の充実が図られています。さらに、デジタル庁での情報システム関係予算の一括計上や、誰一人取り残されないデジタル社会実現のためのデジタル推進委員の全国展開が進められています。経済安全保障については、量子暗号通信の研究開発の推進や、重要技術の管理体制等の強化が図られています。
国民を守り抜くための予算も充実しています。
防衛関係については、緊迫化する国際情勢を踏まえ、初めて五・四兆円規模の予算が確保されました。令和三年度補正予算と合わせて、ミサイル防衛や南西地域の島嶼部の防衛、宇宙、サイバー、電磁波といった新領域の能力強化が進められます。また、激甚化、頻発化する自然災害に対応するため、革新的な技術の活用やソフト対策を強化した治水、地震対策などの防災・減災、国土強靱化への重点化も推進されます。
予算案全体を通じて、めり張りの利いた内容であることも評価できます。
新型コロナの感染状況を踏まえつつ、令和四年度予算編成に向けた考え方に基づいた歳出改革への取組が継続されています。また、必要性に応じた新たな基金の創設等を通じ、予算単年度主義の弊害是正など、予算の質の向上も図られています。
加えて、EBPMの仕組みなどを活用し、適切かつ効果的な支出を推進することとなっており、評価できます。
以上、本予算案に賛成する主な理由を申し述べました。
岸田内閣初の本予算は、信頼と共感を背景とした政治を推し進める丁寧で寛容な岸田総理の姿勢どおり、国民を守り抜き、明日の日本を切り開くために必要不可欠であります。
議員各位の御賛同を賜りますことを強くお願い申し上げまして、私の賛成討論とさせていただきます。
ありがとうございました。(拍手)