長谷川利夫の発言 (厚生労働委員会)
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○参考人(長谷川利夫君) ありがとうございます。
ロードマップは、絶対的に必要なのはやっぱり数値目標だと思います。まずそれですね。
よくいろんな議論で、例えば何とかストラテジーという方法があるとか、身体拘束を減らすためにはこういう方法があるとか、確かにあるはあるんですね、そういう海外の研究とかもあるはあるんですけれども。ただ、あんまりそれにとらわれ過ぎちゃうと、それに乗らなきゃ駄目というふうになったりとかしますし、もちろん海外とかでそういう一つのストラテジーでやっているような国でうまくいっている国もありますけれども、ただ、それは日本のやっぱりやり方に合った形でやらないといけないんですね。
だから、ちょっと小難しいことを言ってしまって申し訳ないんですが、あんまり構築主義的にやらない方がいいと思っています。例えば、やっぱりすぐ、何だろう、ロードマップというと、もう日程を設定して目標を設定して数値を設定してということで、やり方はこうだというその単線だとまずいと思うんですよ。
実際に、例えば身体拘束を本当にやっていない病院とかもあるわけです。例えば、岡山のまきび病院というのは全く身体拘束やっていないです。あと、沖縄のオリブ山病院というのもやっていない。さんざん厚生労働省の方にはこの二つの病院のことは私は申し上げていますけれども、なかなか取り上げてくれないんですよね。
だから、どうしても、まあこれは職業的良心なのかもしれないですけれども、こういうやり方をつくって、それに乗ったらうまくいったというのが一つのその成果みたいに見えてしまうのかもしれないんですけれども、でも、実際のところは、身体拘束をしていないそういう病院というのは、お邪魔すると、例えばこの間亡くなった精神科医の中井久夫先生が亡くなったときの記事をぽっと貼ってあったりとか、あと、まきび病院なんというのは、院長だろうと普通のお医者さんだろうと、全く入口入っても院長とも何とも書いていないんですよね。非常にフラットな関係でやっているんですよ。
だから、すごく根っこにそういうことがあって、しかも身体拘束を減らそうとすら思っていない。だから、根本的には開放医療とか開放という考え方があって、それに基づいてやっていればそもそもやらないんですよね。
だけど、もう何かそういうことは見ないで、こういうストラテジーでやりましょうというやり方だけでやると、例えば精神科救急学会のマニュアルにもいろんなストラテジーとか書いてありますけれども、それがどこまで実効性あるものかは分かりませんし、複数の道をつくっていくということと同時に、目標はつくる。その前提としては、さっき申し上げた、国としてまず大方針を立てるということが大事なんじゃないかなというふうに考えています。