長谷川利夫の発言 (厚生労働委員会)
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○参考人(長谷川利夫君) ありがとうございます。
これは、済みません、私、余り口が良くないのであれなんですけれども、税金泥棒だと、税金泥棒というか、(発言する者あり)保険料泥棒かな。何か、いや、というか、あと、その政策の評価というのがそもそもなされていないですよね。
だから、これは、行動制限最小化委員会が実は設けられたのは犀潟病院事件がきっかけです。新潟県にある犀潟病院で、一九九八年に、五十歳代の女性が、医師の診察ないまま看護師が身体拘束をして、そして喉に物を詰まらせて亡くなった。そのときは国立療養所でした。ですから、公衆衛生審議会でも議論され、そして厚生科学研究が組まれ、そして内部審査機関を設けるということが提案され、そしてできたのが行動制限最小化委員会です。元々の発端というのはそこなんですね。
ところが、いつの間にか、月に一回研修会やっているとか、あとは一覧性台帳を設けているとか、そういう形式をやっていれば報酬が入ってくるというふうな形になってしまっていて、私も幾つかのところからお話はお伺いしていますけれども、極めて形骸化しています。
それは、とりわけ日本の医療の世界というのは、やっぱり医師を頂点としたヒエラルキーが非常に強いので、なかなかその中で、医師が、精神保健指定医が出した決定についてみんなでフラットに検討し合うということが非常にしにくいと感じています。私もオブザーバーで出たこともありますけれども、大体、司会の方が各病棟に、どうですかといって件数だけ報告させて終わっていたりとか、本当に減らすための検討をやっているという感じではなかったです、私の知る限りでは。むしろ、ちゃんと本当に減らすという検討をやっていればこうはなっていないわけで。
あと、外部の人がやっぱり入らない。だから、それもやっぱり同僚審査、内部審査になってしまっていて、別にそれは医療的な視点で見なくてもいいわけですよね。いや、普通の感覚でいったら、これだけ長くやっているのはおかしいんじゃないのというふうな一言を発してくれている、くれるという視点が大事だと思うんですね。
さっき私が言った、フリードソンが言った、専門家以外の者で相殺するという視点が僕は大事だと思うんですけれども、でも、そうでなくて、専門家同士で集まって、そして一定の結論が出て終わってしまっているというのが行動制限最小化委員会ということで、これはだから、その政策の失敗というのはなかなか認めたくないんだと思うんですけれども、これはきちんとやっぱり総括して、別の方法をきちんと模索するとかしないといけないのではないかなというふうには思っています。