長谷川利夫の発言 (厚生労働委員会)

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○参考人(長谷川利夫君) 私は、この発生の予防という言葉が入っていることが、心身がそのままの状態で尊重されるという障害者権利条約十七条のその考え、精神というものが浸透していくのを妨害するというふうに考えています。
 これ、変な話なんですけれども、若い人と特に話していると、すごくこの辺が入っていかないなと感じるときが結構あって、例えば、精神科の患者さんで妄想がある。そうすると、妄想というのは病気ですよね、それ取った方がいいですね、取らなきゃいけないですよねというふうに結構安易に言っちゃうんですよね。
 いやいやいやいや、違うよというふうに言うんですけれども、それは、その妄想とかが仮にあったとしても、妄想で苦しんでいれば、苦しんでいた本人がそれを望んでいれば取るけれども、でも、その妄想があって、妄想とともに生きている人もいるし、いろんな妄想もあるし、妄想がその本人のアイデンティティーの一部になっているなんということはすごくよくあるわけですよね。だけれども、病理的な、医学モデル的なものだけで見ると、病気だから悪いもの、外科手術のようにそれを取るみたいな発想で言ってしまう。
 だから、十七条のその心身がそのままの状態で尊重されるというのは、この発生の予防という文言が入っていることによって、そっちに、その思想を広めなきゃいけないのに、むしろ阻害する方の要因に行ってしまうということを感じています。

発言情報

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発言者: 長谷川利夫

speaker_id: 19069

日付: 2022-12-05

院: 参議院

会議名: 厚生労働委員会