茂木陽の発言 (財務金融委員会)

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○茂木政府参考人 お答えいたします。
 委員から多岐にわたる御質問をいただいたと承知をいたします。
 まず、防衛力の抜本的強化の必要性でございますけれども、現在、国際社会、戦後最大の試練のときを迎え、既存の秩序は深刻な挑戦を受け、新たな危機の時代に突入していると考えております。
 我が国が直面する安全保障上の課題を見ましても、例えば、北朝鮮の核・ミサイル開発は進展しております。中国の広範かつ急速な軍事力の増強、東シナ海における力による一方的な現状変更の試みも継続しております。ロシアによる国際秩序の根幹を揺るがすウクライナ侵略と、我が国周辺での軍事活動の活発化なども一層深刻化しております。また、情報戦を含むハイブリッド戦といった新たな戦い方も出現してきておりますし、情報通信等の分野の急速な技術革新、少子高齢化への対応等も喫緊の課題となっております。
 こうした戦後最も厳しく複雑な安全保障環境に対峙していく中で、政府の最も重要な責務といたしまして、国民の命と平和な暮らし、そして我が国の領土、領海、領空は断固として守り抜かなければなりません。このため、防衛力を抜本的に強化することにした次第でございます。
 今般の検討に際しましては、国民の命を守り抜けるのか、極めて現実的なシミュレーションを始めとする様々な検討を行いまして、防衛力の不足を検証しまして、必要となる防衛力の内容を積み上げさせていただきました。こうして導き出されたものが四十三兆円程度という防衛費の規模でございまして、私どもとしては、この規模につきましては、防衛力の抜本的強化が達成でき、防衛省・自衛隊としての役割をしっかり果たすことができる水準として不可欠なものだと考えております。
 この防衛費の規模を活用いたしまして、今後五年間の最優先の課題といたしまして、スタンドオフ防衛能力、無人アセット防衛能力といった能力の強化に努めてまいりますとともに、委員から御指摘ございましたように、現有装備品の最大限の活用という観点から、装備品の可動率向上、弾薬、燃料の確保、さらに、主要な防衛施設の強靱化に取り組んでまいりたいと考えております。
 この施設整備につきましては、次に申し上げますと、まず、防衛省におきまして、御指摘の岩国基地を含めまして、全国に所在いたします約二万三千棟の建物について状況を確認いたしました。戦前に建てられました建物も散見されますほか、旧耐震基準、すなわち築四十年以上ということになるわけでございますけれども、こういう建物が全体の約四割ということでございます。岩国基地でも約二十棟が築四十年以上、旧耐震基準ということでございます。
 このため、防衛力整備計画におきましては、老朽化対策を含めまして、自衛隊施設の強靱化の事業費といたしまして約四兆円見込んでおりまして、五年間で集中して実施していくことにしておるところでございます。
 このように抜本的に強化される防衛力は、将来にわたって維持強化されていかなければならないと考えております。このため、この防衛力を安定的に支えるためには、しっかりとした財源が重要だと考えているところでございます。
 今後の取組について、最後に申し上げます。
 今般の防衛力整備計画では、防衛予算の相当な増額を見込んでおりますが、各事業を的確に執行してこそ初めて防衛力の抜本的強化が実現されるものでございます。このため、防衛省におきましては、防衛大臣の下に防衛力抜本的強化実現本部を立ち上げまして、この下で、施設整備の事業を含めまして進捗管理を徹底し、予算の効果的、効率的な執行に努めてまいりたいと考えておるところでございます。
 以上でございます。

発言情報

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発言者: 茂木陽

speaker_id: 33061

日付: 2023-06-02

院: 衆議院

会議名: 財務金融委員会