野村哲郎の発言 (農林水産委員会)
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○野村国務大臣 お答え申し上げたいと思いますが、私は大臣になりましたのが昨年の八月でありました。就任の挨拶に行きましたら、幹部職員を全部集めてありますから訓示を下さい、こういう話になりまして、さてさて何を話すかなと思ったんですが、そのときにやはりふと考えましたのが、ウクライナの問題なり、あるいは気象変動なり、これから先、今までどおりでいいのかということでありました。ですから、今年をターニングポイントにしようよということを皆さんに申し上げました。
それはなぜかといいますと、今委員御指摘がありましたように、私がJA鹿児島中央会に入りましたときに、当時の先輩の皆さんから、野村、鹿児島の農業は変わるぞ、十年後には目をみはるような農業になっているぞと言われました。何が変わるんだろう、委員がおっしゃいましたように、それまでは、鹿児島の一位は米、そしてカンショ、サトウキビ、こういったような畑作目中心でしたから、どういうふうに変わるんだろうと思っていたら、先ほどのお話がありましたように、牛、豚、鳥、これをどんどんどんどん進めていくと。ちょうど高度成長期に入る時期ですから、日本人の食生活も変わる、それに合わせて鹿児島は産地をつくっていくんだということで、それまでは一、二匹しかいなかった、私のうちもそうでありましたが、牛だとか豚がどんどんどんどん増えていきました。それで、この四十数年間で、今おっしゃいましたように、全国二位の生産額を誇れるようになりました。
一方では、適地適作ということでいいますと、鹿児島も南北六百キロありますから、そこで、例えば、暖かいところでは霜が降りませんので、今年はやられてしまったんですが、雪にやられたんですが、エンドウ類を作ったり、換金作目としては、面積は狭くても換金率は高い、こういった作目を導入しながら、畜産も入れるし、それから野菜の園芸作目も入れていくという、いろいろなこういうことを先輩の皆さん方がデッサンしまして、そしてそれを市町村や県と一緒になって進めてきたという歴史がございます。
したがって、私が入ったときが、先ほど申し上げましたように、ターニングポイントだったんだなということをつくづく感じた次第でございます。
ですから、これから日本の農業というのを、私は、農水省でもターニングポイントだぞと言うのは、やはり今何が不足しているかといいますと、大豆なり小麦なり、こういうものが変わっております。だから、適地適作というお話がありましたが、いろいろなものが日本全国いろいろな形で植付けがされておりますので、適地適作、昔みたいな形での作目選定というのは余りそんなにしなくても、いろいろなところで研究も進んでまいりました。
ですから、じゃ、日本はこれから何を作るかということになりますと、今大変に不足しておりますような小麦なり大豆、日本の食の中心にある作目だと私は思っておりますし、さらに、畜産でいえば、やはり飼料作目を作ってもらおう、そこにやはり大きく転換していくべきだろう、こんなふうに思っておりまして、委員がおっしゃるような、今から先もいろいろな適地適作があるのかもしれません。
ただ、一番やはりこの適地適作で、私は、皆さん方の先輩でした近藤基彦先生が副大臣時代に一緒に政務官もさせていただきました。そのときに近藤先生がおっしゃったのは、おい、野村、今一番作目で作れるのは米だぞと。女性でも米は作れる、これだけ機械化が進んで、私はそのとき印象に残ったんですが、ハイヒールを履いてでもできる農業は米だけだと。だから、米はこれだけ全国的にもいろいろな技術も進んだし、そして品種改良も進んだし、おいしい米が食えるようになったんだぞというお話をお聞きしたときに、なるほどなということを考えた次第であります。
いずれにしましても、余計なことを申し上げましたが、そういったような形で、これからみんなでどっちの方向へ進んでいくかということはまた皆さん方の意見も聞きながらでありますが、今回の基本計画の中で我々はお示しをして、できればやはり麦、大豆、それから飼料、ここを中心にした作目の拡大を図っていかなければいけない。でなければ、またやはり輸入に頼らざるを得ない日本の農業の姿が変わってまいりませんので、そこを中心にやりたいと思っておるところでございます。