平林晃の発言 (文部科学委員会)
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○平林委員 ありがとうございます。
制定当時、法律の名称も、特定放射光施設のということで異なっていたそうでございますが、その後は、特定高速電子計算機施設あるいは特定中性子線施設等も追加をされ、現在の名称にもなっている。その目的は、共用促進、これらの施設の共用を促進し、もって研究開発基盤を強化し、科学技術の振興に寄与していくということで理解をさせていただきました。
そこで、今回の審議対象となっておりますナノテラスですが、大変お恥ずかしいことでございますが、放射光というものを、私、余り存じ上げませんでしたので、二月に現地、東北大学に足を運ばせていただきました。QSTの星野理事、PhoSICの高田理事長などに丁寧に御説明をいただき、施設そのものも拝見しましたが、なかなか理解が及びませんでした。
理解を深めるために、法案審議が近づいてきました今月八日には、ゴールデンウィーク明けです、SPring8にも行ってまいりました。そこでは、理研の矢橋グループリーダーやJASRIの雨宮理事長に主として御対応いただきました。そして、様々御説明いただき、私も様々稚拙な質問をぶつけさせていただく中で、ようやく少しだけ分かるところも出てきたかなという感じで、いよいよ五月十七日、委員会が視察へ行かれて、私も是非行って、より理解を深めたかったんですけれども、別の委員会が入ってしまって断念せざるを得なかったという事情がございました。
それはさておきまして、今回のナノテラス、軟エックス線向けの放射光施設であります。
この軟エックス線という言葉自体にもすぐつまずくんですけれども、加速された電子が持つエネルギーが比較的小さい場合をいうとのことであり、高い場合を硬エックス線というわけですね。ナノテラスは三ギガエレクトロンボルトであり軟エックス線、一方、SPring8は八ギガエレクトロンボルトであり硬エックス線、こういうふうに軟と硬で使い分けているということでございます。
この軟エックス線、弱い方ですね、の放射光施設はこれまでにも日本には存在してきたということであります。ただし、輝度が低かった。
ここでまた、輝度とは何ぞやということでつまずくわけですけれども、文科省作成の資料には、明るさとありました。
明るさというのは、輝度と照度がある。要するに、懐中電灯で何かを照らしたときに、懐中電灯そのものが明るいのか、あるいは照らされたものが明るくなっているか、この違いがあるということですね。輝度というのは懐中電灯そのもののお話であって、ナノテラスは、この懐中電灯のお話で、極めて明るい光を出すことができる、こういう装置であるというふうに理解をしました。
そして、輝度が高くなれば、これまで区別ができない、一緒に見えてしまっていたものや現象を別に分けて、分離して見ることができる、これは解像度というわけですけれども、解像度の高い解析、観測をできるようになるということであるというふうに伺いました。
今回のナノテラスは、SPring8で磨いた様々な技術を駆使することによって、フォトン、光の粒ですね、を放出する元々の電子の広がりをできる限り抑える、ここで様々な技術が駆使されているようですけれども、放出されるフォトンを空間的にも、また時間的にもぎゅっとまとめて放射することにより、輝度を向上させた。これによって、百倍の性能差はあったものを一気に乗り越えて、世界最先端性能を実現すると伺いました。本当にすばらしいと思います。まさに日本の研究開発基盤が強化をされ、科学技術の振興に寄与するものと高く評価をしております。
その上で、ナノテラスについてお伺いをいたします。
設置可能なビームラインは二十八本あると伺いました。現状では、国設置の三本と、パートナー設置の七本が設置されると伺っております。残り十八本の整備の方針について、政府の見解を伺います。