林芳正の発言 (外交防衛委員会)
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○国務大臣(林芳正君) 岸田総理は、五月十九日から二十一日まで、議長としてG7広島サミットを主催しました。その概要を報告いたします。
国際社会が歴史的な転換期にある中で開催された今般のG7広島サミットでは、G7の揺るぎない結束を改めて確認することができました。そして、G7として、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序を守り抜くとの決意を世界に向けて力強く示すことができました。
被爆地広島で開催した今回のサミットでは、世界のリーダーたちに被爆の実相に触れていただくとともに、G7の首脳が核兵器のない世界の実現に向けた決意を改めて共有し、G7として初めて核軍縮に焦点を当てた独立首脳文書である核軍縮に関するG7首脳広島ビジョンを発出することができました。
ロシアのウクライナ侵略に関しては、ゼレンスキー大統領にも議論に参加いただき、G7とウクライナの揺るぎない連帯を示すとともに、G7として、厳しい対ロ制裁と強力なウクライナ支援を継続していくこと、ウクライナに平和をもたらすため、あらゆる努力を行うことを確認しました。
アジアで唯一のG7メンバーである日本で行われた今回のサミットでは、インド太平洋についてもしっかり議論しました。岸田総理からは、自由で開かれたインド太平洋のための新たなプランを説明し、引き続き、G7としてFOIPの実現のために協力していくことで一致しました。
また、今回、G7サミットでは初めて経済的強靱性・経済安全保障を独立したセッションで扱い、この分野に関する首脳声明も発出することができました。G7として、サプライチェーンや基幹インフラの強靱化、また経済的威圧に関するプラットフォームの立ち上げなどの取組を強化していきます。
食料、開発、保健、気候変動・エネルギーといった世界の諸課題の解決に向けた貢献は、常にG7の中核的な使命であり続けてきました。今回のサミットでは、G7として、様々な課題に直面する国際的なパートナーの声を聞き、彼らと連携しつつ、そうした課題にきめ細やかに対応していくことを確認するとともに、今後我々が取るべき具体的な行動を含め認識を共有することができました。
さらに、G7と招待国の首脳にゼレンスキー大統領を加えて世界の平和と安定に関する議論を行い、全ての国が主権、領土一体性の尊重といった国連憲章の原則を守るべきこと、そうした原則や国際法に基づく公正かつ永続的な平和を支持すること等の点で認識の一致を得ることができました。
また、G7広島サミットの機会に、岸田総理は、日米豪印首脳会合に出席し、四か国の連帯と自由で開かれたインド太平洋という共通のビジョンへの強固なコミットメントを改めて確認したほか、G7や招待国の首脳との首脳会談を行いました。
今回のサミットの成果も踏まえ、引き続きG7議長国として国際社会の諸課題への対応を主導していきます。私自身、外務大臣として、G7広島サミットの成果を着実にフォローアップしていきたいと考えています。
皆様の御理解と御協力を賜りますよう、お願い申し上げます。