尾上定正の発言 (外交防衛委員会)
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○参考人(尾上定正君) できていないと思います。
私の説明の中でも申し上げましたとおり、今までの自衛隊の発想は、今あるものの機種更新で新しいものを導入していきましょうといったような、何というんですか、従来型の技術開発ですとか装備調達がずっと続いてきたと。企業の方も、その自衛隊側の要求に満たすような形でやれば大体うまくいってきたというのが実態かと思います。
ところが、先ほど申し上げましたように、今までそういう防衛に余り使われていなかった様々な民間の新しい技術がどんどんどんどんその軍事を変えていっているわけなんですね。本来であれば、運用に携わる自衛隊がそういった技術革新ですとか新しい技術に敏感になって、どういうふうにそれを防衛力に転換していくべきかというのを考えるべきなんですけれども、なかなかそこまでの人的なゆとりも、あるいはそういったことに対する必要性というものも認識されてこなかったということなんだと思うんですよね。
逆に、先端技術を開発している民間企業は、それがまさか軍事にこういうふうな形で使われるということを考えてもいないということなんだと思うんですよね。
したがって、お互いに入っているそのタコつぼからやっぱり出てきて、で、お互いのタコつぼの中に入ってみて、ああ、こういうことができるのかということを認識をして、あるいは逆に、これが今後考えていかなければいけない両用技術の使い方なんだということをお互いに考えていく必要があるかなと思います。
例えば、3Dプリンターありますけれども、これは、先ほど来出ております国内の製造、修理基盤をひょっとしたら革命的に変える可能性もあるわけなんですね。ところが、自衛隊あるいは米軍、自衛隊はその米軍のミルスペックという規格をずっと使ってきましたので、非常に厳しい運用環境の下での安全性ですとか、そういったものをそれぞれのその装備品に求めています。形は似ててもぱきっと折れてしまったりすると使えないわけなんですね。あるいは、上空に上がったときの温度変化、気圧変化に耐えられなければいけないと。そういったものももちろんあるんですけれども、3Dプリンターのその性能が上がればそのまま、ミルスペックに応じる応じない、余り関係なく、使える可能性というのももちろんあります。
これは本当に端的な一例ではあるんですけれども、そういった技術を自衛隊側としても気付く必要がありますし、逆に企業側としても、それを、そういった使い方があるのだということをやっぱり意識をする必要があると。目利きという言葉がよく使われますけれども、目利きは簡単にはできないので、やっぱりそういったことを繰り返しながらお互いに磨いていくということが必要かと思います。