伊藤元重の発言 (経済産業委員会)
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○参考人(伊藤元重君) 先ほどちょっと申しましたように、日本の経済がこの二十年低迷したやっぱり大きな原因というのは日本の国内に投資がなかったということで、なぜ投資がなかったかということは、まあ失礼ながら、政府もそういうふうにならないように、なるようには動いていなかったということもあるんですけど、企業自身もなかなか日本に、国内に投資することに対して、何というか、その見通しみたいなものが取りにくかったと。それから、偶然ではありますけれども、この気候変動問題に対応するということは、やっぱりこれだけの投資を必要とするということで、個別の企業にとらせてみても、それぞれがどれだけの目標で排出削減するかということがかなり具体的な数字に出るということで、そういう意味では、オールジャパンでこの気候変動問題を中心に国内投資を増やすということが経済を活性化させるということにつながるんだろうと思います。
あと、もう一つだけ申し上げると、その成長に資するということには二つの意味がありまして、マクロ経済、日本経済全体として成長できるということだけじゃなくて、個々の企業にとってみても、気候変動問題に背を向けると生き残れないというようなその環境がつくられるということだと思うんですね。そのためのグリーンファイナンスがあったり、あるいはその情報開示の制度があったりと、そういういろんなものとセットの中で今回こういう形で百五十兆という具体的な数字が出てきたことは非常に意味があるというふうに思います。