大林ミカの発言 (経済産業委員会)

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○参考人(大林ミカ君) 原子力発電に関しては、例えば、先ほど、私ども、二〇三五年の新しいシナリオ出したんですけれども、そこでは石炭と原子力はゼロにしております。というのは、政府が今掲げているエネルギー基本計画の中で原子力は二〇から二三%、二〇三〇年にという目標があるわけですけれども、これが果たして本当に、その地域の合意や、あるいは安全審査をやった場合にちゃんとそれだけ発電をするのかどうかということが非常に不確定であるということで入れておりません。
 ただ、それ以外にも、原子力の場合は、一ギガワット、百万キロワットという形でコミットすると、計画をしてから発電を開始するまでに十年から十数年掛かると、それから四十年から六十年発電をすると、その後廃炉に至るまでに百年間例えば掛かるということを考えると、百万キロワットの発電所を一気に百年間コミットメントをしなくてはならないということになるというふうに思います。
 ところが、今、日本だと太陽光発電だと八十ギガワットですね、八千万キロワットということに入っていると思うんですけれども、そういった発電設備の足の速さとか、あとコストの低減の安さとか、放射性廃棄物は排出しませんから、そういったことを考えたときの長期のどれだけのコミットメントが必要かということを考えると、まさに脱炭素には自然エネルギーの、速くてすぐ発電をして脱炭素であるということが非常に適応するエネルギーだというふうに思います。
 あと、原子力発電に関しては、日本の場合は、福島の事故が起きた後に再稼働するというふうに決めて安全審査を強化いたしました。その安全審査に適合するために非常にその安全対策を行ったことによって原子力発電の一基の原発のコストというのが非常に上がっているというのが状況だというふうに思います。建設費四千億円掛かったとしたら、その安全対策で四千億円掛かっているということですのでほぼ倍に、既存の原発も倍になっているということですね。
 海外の新しい原子力発電所の状況を見ると、百万キロワットレベルで見たときに、やはり一基一兆円とか一・五兆円とか掛かるコストになっていますので、これだけのお金を掛けて果たして電気を賄うのかと、電力に関しては再生可能エネルギーというもう一つの方法がございますので、一番安い電源をなぜ取らないのかというところが電力市場の中では常に疑問として残るところです。

発言情報

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発言者: 大林ミカ

speaker_id: 25831

日付: 2023-04-20

院: 参議院

会議名: 経済産業委員会