大林ミカの発言 (経済産業委員会)
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○参考人(大林ミカ君) ありがとうございます。
まず一つですけれども、再生可能エネルギーに関して言いますと、冒頭に少し申し上げましたが、エネルギー源の中では一番安い電源になっているということがございます。
口頭で大変失礼いたしますけれども、つい先週出されましたアメリカの研究機関ラザードの報告書によりますと、これはメガワットアワー当たりですが、原子力が百八十ドルで一番高いと。次がガスのピークに使われる発電所、百六十八円、石炭が百十七ドル。あっ、済みません、全てドルです。済みません、先ほど円と言ってしまいましたが、百十七ドル、地熱が八十二ドル、ガスのコンバインドサイクルが七十ドル、ソーラーと風力、実は今まで三十八ドル、三十六ドルだったところが、機器が上がっていますのでちょっと上がりまして六十ドルと五十ドルということになっていまして、それでも一番安い電源でございます。
これ、日本のよく言われるキロワットアワー当たりで考えると、大体風力が六円、ソーラーが七円、ガスのコンバインドサイクルが八円とか、そういった形になるかと思います。そういう意味では、やはりこれだけ安い電源をどうやって市場の中で拡大させていくのかということがまず市場的には至上命題になるということで、そのためには、先ほど申し上げた柔軟性を持った電力システムの開発というのを世界各国で行っているというところだと思います。
地域別にこういったコストの状況を見ていきますと、日本は今まで石炭火力が一番安い国だったわけですけれども、石炭火力や、石炭価格やガスの価格が上がっていますので、日本でも太陽光発電が一番安い電源に昨年なりました。中国なんかでは、もう風力発電が三十七ドルですから、大体四円ぐらいですか、キロワットアワー当たり、一番安い電源。インドでも風力発電が一番安い、四円ぐらいの電源。オーストラリアでは五円ぐらいということ、太陽光が五円ぐらいということで、世界各国では自然エネルギーが一番安い電源として拡大をしていると。
先ほどから話に出ている東南アジア、もちろん、もう考えただけでもすごい自然エネルギーがありそうな国なわけですけれども、フィリピンとかベトナムとか、インドネシアはまだ石炭火力が若干高いんですけれども、すぐに太陽光発電が一番安い電源になってくるのではないかというふうに思います。そういったところでは、やはり大胆に、太陽光発電と、また洋上風力の可能性もありますから、そういったものの投資を日本がサポートする形でやっていくということが一番重要なことなのではないかというふうに考えております。
今お話しされていること、まず前提として申し上げたいのは、二〇五〇年のカーボンニュートラルを目指す話ではないんですね。二〇三〇年、三五年にどれだけ大規模な削減ができるか、自然エネルギーを増やせるかということが今議論されていること。長期の話は皆さんなさるんですけど、短期で何をするかということが長期の道筋を決めますので、先日IPCCが出した報告書、またG7で定められた声明というのはまさにそれを話していたというふうに思いますので。
二〇三〇年、二〇三五年には何ができるかということを考えると、日本はもう既に二十年以上カーボンプライシングの議論をやっていて、過去二十年間、そもそも日本は大型の水力が入って一番大きな自然エネルギーのミックスがあった国にもかかわらず、それがドイツやイギリスにもう五〇パーという形で抜かれていますので、日本に残された時間というのは本当に少ないというふうに思います。
以上です。