松浦一夫の発言 (憲法審査会)

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○参考人(松浦一夫君) まず、旧憲法の下での緊急勅令、緊急財政処分、これが濫用されたという事実ですね。それと、今の日本国憲法の下で緊急政令、緊急処分を比較できるのかという問題がまずあります。(発言する者あり)ええ、ですので、濫用されたということが問題だという、そういう先生の御趣旨でよろしいでしょうか。
 ただ、旧憲法の場合、これ、今の国権の最高機関である国会と天皇の協賛機関である帝国議会とそもそもこれ地位が違いますので、その議院、二院制取っておりましても、貴族院と衆議院の関係、それから、これ、常会の会期は今、日本国憲法では百五十日ということで、臨時会も特別会もあります。旧憲法では、これ常会の会期は三か月しかないわけですよね。実際のその開会日数も、日本国憲法では二百二十八日、一方で大日本帝国憲法の下での帝国議会は八十六日と、開会日数がもう全然違うわけですね。その下で、この議会の地位が低い中でその緊急勅令、緊急財政処分で処理せざるを得なかったとか処理するのに都合が良かったというのと、今のその憲法の下でこれをどう考えるかというのはちょっと次元が違う問題のような気がいたします。
 小西先生の質問の趣旨とはちょっと違うかもしれませんですけど、比較にならないものですから、そういうお答えにさせていただきます。

発言情報

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発言者: 松浦一夫

speaker_id: 12646

日付: 2023-05-31

院: 参議院

会議名: 憲法審査会