安達澄の発言 (財政金融委員会)
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○安達澄君 局長、実際に適合している云々というお話ですけど、局長は現実的には難しいと思うんですけど、財務省や組織として本当に中身を見た上での答弁なのかというのが私非常に気になるんですよね。
所管官庁に委ねているので、まあ前回もありましたけども、財務省としては簡単に言うとタッチはしないというか、組織としてのもしそういう感覚があるんだったら、もうそれは間違いだと思います。所管官庁のやり方を尊重するとか、もうそんなのんきな段階ではないと思うんですね。
前回、十一月のこの委員会で、まさに齋藤理財局長の答弁は、このクールジャパン機構が多額の累積損失を抱えている懸念を抱いているとのことでしたが、鈴木大臣も衆議院の予算委員会の中で同じような答弁をされていたと思うんですけども、だったら中身はどうなっているんだというふうにチェックするのが当たり前の仕事の仕方、考え方だと思うんです。中身をしっかり見ていくと、政策目的から懸け離れている事業が、もう今この瞬間も進行しています。つまり、もう国のお金の垂れ流しだと思います。
例を挙げると、二年前に中国にクールジャパン機構が百億円を出資して民間とつくった百貨店があります。この百貨店の政策目的は、日本の商材を前面に出すことだと、この間配られた資料にも書かれています。十一月のその審議会の資料にもそう書かれているんですが、じゃ、一体どういった商材がその中国の百貨店の顔とも言われる一階で売られているかというと、ルイ・ヴィトン、ディオール、セリーヌ、グッチ、サンローラン、バレンシア、カルティエ、ティファニー、ヴァンクリ、トムフォード、バーバリー、ゼニア、ベルルッティ、そしてようやくケンゾーとかヨウジヤマモト、タサキです。言っていることとやっていることが全然違いますよね。
もう一つ、クールジャパン機構がこれは百億円の支援を決定している子供向けの教育事業です。昨年十一月のこの委員会でも紹介しましたけども、お笑いの吉本興業などと一緒にやっている事業です。この政策目的は、良質な日本のコンテンツを作って海外に発信する、日本ファンを増やす、そしてインバウンドを増やすというものです。
中身を見るとどうかというと、東南アジアの言語をお笑い芸人と学ぶコンテンツとか、子供向けであるにもかかわらず、場面の設定がスナックで、これお酒を飲むスナックですね、そこのママと小学生が一緒に良質とは懸け離れたゲームをして、罰ゲームのときには子供の顔に水鉄砲で水を掛けるとか、そんな内容です。
繰り返しますけども、この教育事業の政策目的、子供向けに良質な日本の教育コンテンツを作って海外に発信し、日本ファンを増やし、インバウンドを増やすということです。これで本当に日本ファンが増えるのか、インバウンドが増えると思いますか。政策目的を遂行していると国民に胸を張って言えるかということだと思います。
たくさんのインバウンドに来てほしいと願う地方に住む我々からするとですよ、もう国は一体何をやっているんだという感覚だと思います。中身をちゃんと見ないと駄目だと思います。そのためには、もう現場に行って現場を見て、現場から話を聞かないと、もう会議室の中だけで話合いをして数字とにらめっこしていても、議論が深まるわけがないと思います。
その証拠に、十一月の審議会で、ある委員の方がこんなことを言っていたんですね。出がけにクールジャパン機構のホームページを見てどういうことをやっているか云々なんていう発言が議事録にあったんですけども、審議会への出がけにホームページを見て議論をするというその程度の審議会ならば、もうやめるべきじゃないかと思うんですね。審議会で配られる資料を見ても議事録を見ても、もう数字とか、あとはポートフォリオとかエグジットとか、何かもっともらしく聞こえる横文字ばかりが出てきて、要は現場のにおいが全くしないんですよね。
業を煮やしてか、委員会のメンバーの土居慶応大学教授、そして分科会長の翁日本総研理事長は、財務省や理財局に対しても説明責任や情報公開を求めています。所管官庁に任せるだけではなくて、もう財務省もしっかりしなさいという御指摘だと思いますけども、財務省理財局はどう対応されていますか。