小尾尚子の発言 (法務委員会)
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○参考人(小尾尚子君) 御質問ありがとうございます。非常に重要な課題だと思います。
いわゆるクオリティーアシュアランスあるいはクオリティーイニシアティブというものはイギリスで始まりました。一九九〇年頃だったと思います。その頃、イギリスは、多くの移民、難民の人たちがやってきて、難民の認定制度の質をもっと高めなくてはいけないのではないかという議論が盛んに行われたときにこのイニシアティブが始まったというふうに理解しております。
どういうものかというと、実際のケースを使って、UNHCRとそれから難民調査官の間で、難民認定の審査のやり方、難民の該当性の評価であるとか信憑性の評価、面接の仕方、それぞれ全ての段階において意見交換をするというものでございます。それプラス、出身国情報をどのように集めていくか、それをどのように分析して、個々の案件にどのように活用していくかということも含まれます。
この取組は、例えばイギリスの場合では、大体一次審査のケースのうち二%ほどを抽出して実際に検討されているというふうに伺っています。例えば、ですから一年に四千件一次審査で扱うとすると八十件、八十件のケースの全部のファイルを持ち寄って、一件一件、これについてどのように信憑性の評価が行われたのか、どのような質問が面接のときに行われたのか、それについてUNHCRが一つ一つコメントをして、こういうふうにしたらどうでしょうか、こういうふうにしたらもっと事実を引き出せるのではないかというような助言をしていくというようなものです。
このクオリティーイニシアティブのプログラムについては実際には評価がなされていて、このアシュアランスのプログラムが終わった後、難民認定の率が非常に上がったと、しかも質も向上したという第三者による評価というのがなされています。それを受けまして、イギリスだけではなくて、現在ではヨーロッパのほとんどの国がこのようにしてUNHCRとの対話を重ねながら、実際のケースを使って、これをどのように評価するか、認定に、評価するかということを具体的に検討するというものです。
これについては、その最終的な評価、認定にするか不認定にするかということについてUNHCRは全く意見を出すことはございません。ですから、本当に具体的にその内容についてどのように行うかということです。
ですから、先日の答弁の中でも現在三件について行われているというお話でございましたけれども、将来的にはそれを数十件あるいは数百件の規模でやっていただくということが望ましいのではないかなというふうに考えております。