小尾尚子の発言 (法務委員会)

⚠️ コピーしたテキストを転載する際は、転載元URL(kokkai-data.com)および原典URL(kokkai.ndl.go.jp)を必ず残してください。発言内容の改変・出典削除は禁止です。 詳細は利用規約をご確認ください。

○参考人(小尾尚子君) ありがとうございます。
 難民の保護の中でも特にLGBTI関係の方の保護というのは非常に難しいと、私もUNHCR時代の経験を基に感じております。
 というのは、まず、その方が自らが、自分が例えばゲイであるということを他人に知らせるということがほとんどないわけです。その中で、この人はLGBTIQの方だから特別な保護が必要だと支援者がその人にアプローチして、あなたに必要な保護を差し上げましょうと言うこと、そこまでたどり着くまでに非常に時間が掛かるということがあると思います。
 それと同じことがやはり難民認定にもございまして、最初の段階から、LGBTIQの方が、私はLGBTIQであるから迫害されたんだということをおっしゃる方がどれだけいらっしゃるかということになってくるんだと思います。
 そのときに、それでは誰の義務になるのか、その人を確実に保護するためには何が必要なのかと言われたら、それは難民調査官、いわゆる面接を行う側が、その人が来た出身国でどのようなことが起こっているのか、例えば、LGBTIQの人を、LGBTIQを禁止するような法律があるということであれば、その人が恐らくいられないような状況がつくられていたのではないかなということを推測することも可能でしょうし、面接の中でその人がどうして日本に逃れてこなくてはならなかったかということを事実を基に引き出すという、何というんでしょう、テクニックと言ってはちょっと語弊があるとは思いますけれども、きちんとした難民認定の基準、そして難民認定の面接の仕方、信憑性をどのように捉えるか、どのようにその人のしぐさ、表現の仕方、そしてその人がおっしゃっている内容を評価していくか、分析していくか。経験とそれから非常に深い洞察力というのが必要になってくると思います。そのことからも、やはり研修の必要性、重要性ということを示唆しているんだと思います。
 特に、このように保護が難しい方々、自らがおっしゃらない方、その人たちをきちんと保護していくというのがやはり難民保護の真髄でございますので、そこを重視した難民研修制度のやり方というものが今後も継続して必要だというふうに考えます。

発言情報

speech_id: 121115206X01620230523_062

発言者: 小尾尚子

speaker_id: 7414

日付: 2023-05-23

院: 参議院

会議名: 法務委員会