明石康の発言 (外交・安全保障に関する調査会)
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○参考人(明石康君) 安保理事会、会議場のすぐ隣のインフォーマルな協議に各国が、代表たちが集って審議をすることについて申し上げました。そこでの取り上げられるような問題は、私の知る限り、きちんとした制約が課されているわけではないと承知しております。
ですから、まあ本当に、正式の理事会場で手を挙げて質問してもいいような問題が取り上げられることも小さな部屋において可能ですし、いろいろな問題を、例えばこの部屋はフォーマルな理事会場にむしろ似ておると思います。インフォーマルな部屋というのは、本当にこういう形でさえもないくつろいだ部屋であり、本当に何度も何度も納得するまで相手に対して質問を続けることが可能でありますし、そういう意味では、本当にくつろいだ形で、満足できるまで、満足した答えが得られるまでですね、追求できると。また、各国の代表ではない識者をそこに呼んでくることも考えられるわけですね。
安保理というのは、近年において非常にインフォーマルな性格を強くしておりまして、あれは、吉川大使、何方式と言うんですっけ。(発言する者あり)アリア方式。アリアという南米の非常にアクティブな外交官が、NGOの代表を安保理が呼んでその話を聞くことを可能にするためにアリア方式というのを提案しまして、これが採択されて、いろんなNGOがいろいろな形で安保理の代表に対して自分の意見を聞いてもらうことが可能になっておるんです。
そういう意味での、国の大きさとか富とか武力とかそういうこととは関係なしに、リヒテンシュタインの代表に関しても北岡先生からも言及がございましたけれども、本当に小さな国で、地図を見てもなかなか見付けることができないような国でさえあると。
かつては、私は国連事務局の事務次長として広報担当だったときに、その頃はリヒテンシュタインの代表は常時ニューヨークに駐在しておるというわけではなかったんです。毎年九月に、国連総会の始まる第三火曜日ですね、その直前の辺りにリヒテンシュタインの代表が自分の国からニューヨークに到着し、我々関係者に挨拶回りをするということで、何か大学生が訪れてくるような感じさえあったと思います。しかしながら、近年においてはリヒテンシュタインは特にすばらしい勉強家であり研究家でもあるので、彼の存在は大きくなっているとは思いますけれども。
そんなことで、ある国の代表のその知識、識見、アイデア、どういうことであっても、それは非公式な協議において取り上げられる可能性は十分に持っているということだと思います。答えになっているかどうか分かりませんけれども。