尾上浩二の発言 (国民生活・経済及び地方に関する調査会)
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○参考人(尾上浩二君) ありがとうございます。
インクルーシブ教育を日本で実現をしていくために、ちょっとこの総括所見、国連の権利委員会が何を言っているかといいますと、先ほど御質問の中で触れていただいたとおり、地域の学校の中で必要な支援と合理的配慮をちゃんと得られるように、全ての子供が得られるようにしてくださいと。そのことによって、インクルーシブ教育、全ての子供、障害のある子、ない子だけでなくて、いろんな多様性のある子供が学ぶインクルーシブ教育が実現できるんだという見立てをこの国連の障害者権利委員会はしているわけなんですね。
つまり、もっと言うならば、一人一人の状況に応じた多様な学び方、多様な学び方とそのために必要な支援をもっと充実させなさいと言って、ある意味で言っているわけなんですが、日本の場合は、なぜかその多様な学びの支援で、学び方ではなくて、多様な学びの場になってしまう、場所が分けられてしまうことにやっぱり問題があるんだと思うんです。
通常学級、通常学校で多様な学び方を支援をするようなプログラム、学習プログラムやあるいは体制の整備ということがやっぱりすごく重要なんだろうと思うんですが、これは、例えば私たちDPI、国際的なネットワークでもありますので、以前、ヨーロッパのある国からやっぱりその教育関係の方が来られたときに、意見交換をしたときに、いや、実は日本では、分離、分離というか、特別支援学校を選ばれるというか、そういう形でどんどん増えていっているんですと。その背景には、制度の問題もあるけれども、正直、地域の学校へ行くと、いや、障害のある子と同じクラスになったらうちの子供の勉強が遅れるみたいな、そういう反発も正直あったりするという話をしたら、非常に驚いておられたんです。
なぜかというと、その国では、通常は二十人学級なんですかね、二十人学級のところ、障害のある子、まあ障害のある子だけでなくて多様性のある子ですね、多分、がいてるクラスは十五人学級にする。つまり、障害のある子と同じクラスの方が手厚い、障害のある子だけじゃなくて全ての子に手厚い体制になる。だから、障害のある子と同じクラスにしないでくれじゃなくて、むしろその障害のある子と同じクラスにしてくれというか、そちらの十五人学級を望んで一緒に学びたいというように言われる。ああ、日本は何と過酷な制度、現状なんだろうというふうに改めて思いました。
つまり、全ての子供にとってはある意味で過酷な状態になってしまっているのではないかな。もう少し、やはり多様な学びの場ではなくて、一人一人に同じ場所で多様な学び方ができるようなカリキュラムや体制をつくっていただける、そういった機会にこの総括所見のインクルーシブ教育の提言を受け止めていただければと思います。
よろしくお願いします。