畦元将吾の発言 (原子力問題調査特別委員会)

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○畦元委員 ありがとうございました。
 ちょっと医療の方に入っていきますけれども、原子炉やサイクロトロンで生成する医療用RIというのがあります。割と知られていないんですが、研究原子炉なんかで放射線で治療薬を作ったりとか、今話題になっていますけれども、アクチニウム、前立腺がんの全身転移が治るようなものを作っています。
 研究原子炉で作る放射線同位元素、RIについてお伺いしますけれども、日本の医療放射線技術は世界でもトップクラスの技術です。また、医療に使うものなので命に関わりますし、前立腺がんの全身転移などは助からないと思ったんですが、これを使うことによって助かったという実例の論文もたくさん出ております。
 今後、認知症、アルツハイマーの治療薬であるレカネマブ投与の可否の診断に使うアミロイドPETのRIとか、骨転移のRIなども不可欠で使っております。また、がん治療としても、原子炉で作るアクチニウムが広がっていくことも予測されます。がん治療として、遺伝子治療、ロボット治療を含む手術とともに、RI治療も今後広がっていくと言われております。
 RIの特徴としては、医療RIは、最近では半減期は数秒から数分以内が大半です。ですから、一日、二日たてばほとんど水に変わってくるような形になるんですけれども、他の放射線物質と比べると圧倒的に、桁違いに短いのが特徴です。
 医療に使うRI線源は、ガンマ線、エックス線だけでなく、目的によってアルファ、ベータ、電子線などを使いまして、例えば、前立腺がんに使う線源に関しては破壊力の高いアルファ線を出すアクチニウムを使うんですけれども、アルファ線は紙の数枚あれば遮蔽できると言われておりまして、逆に、アルファ線の薬を投与していても、普通に歩いていても皮膚で、外には出ないというようなことも言われております。そういうこともありますので、仕事をしながら治療ができる可能性があるという形で結構注目されております。
 がん治療に使うアクチニウムは、アジア圏内では、ロシアと中国と日本の高速炉、現在、常陽でしか作れないということになっておりまして、インドもあるかないかはありますが、確認はできておりません。
 放射線管理区域から血管造影室、要は、放射線物質を血管造影室に持っていって直接がんにぶつけようというような研究なんかも進んでいるところもあります。がんセンター、東大なんかもこれをやりたいということを言っております。
 ここで質問です。ここから質問になりますが、それぞれの線質やエネルギー、半減期に考慮した放射線、RIの規制が必要ではないかと思います。これから多くのRIが出てくると思いますけれども、RIごとに規制をつくるのでは間に合わないと思います。この病気のRIにはこういう規制、この病気のRIにはこの規制というと、RIはどんどん出てきますから、今、一つ言うと、アミロイドベータがありますけれども、タウのことを作ろうとしていますので、もう間に合わないと思いますので、ある意味、線質やエネルギー、半減期を考慮したRIの規制なんかも必要ではないかと思います。
 そういうことで、この辺りはどう考えているのか、教えていただければ幸いです。

発言情報

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発言者: 畦元将吾

speaker_id: 3982

日付: 2023-11-14

院: 衆議院

会議名: 原子力問題調査特別委員会