平野貞夫の発言 (政治改革に関する特別委員会)
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○平野参考人 私は内閣の職員をやったことがございませんので、機密費そのものを主体的に扱ったことはございません。
ただ、私が承知していますのは、佐藤内閣の初めまでは、内閣の機密費というのはほんの僅かだったんですよ。したがって、国会対策とかなんとかというので与党が使うのは、派閥の資金とか、そういうものだったんです。
日韓条約で、非常に、対外的な、韓国での活動で要ったものですから、そのときに、機密費がないんですから銀行から借金したということは承知しております。
その翌年の四十一年から、これはやはり国会対策にも要るなというので、国会の中に、個別の国会対策をやる議員にそれを入れ始めたというように承知しております。私は園田副議長の事務局の秘書をやっていましたので、私もそれに関わっておりました。
しかし、八年たちまして、私が前尾繁三郎衆議院議長の秘書をやったときには、突然、官房長官が議長の私邸に、一定の額の、盆暮れの対策として機密費を持ってきて、それで、前尾繁三郎という宏池会をつくった人は非常に保守本流の厳格な人で、これを受け取らぬわけですから、官房長官が帰った後、私が呼ばれて、廊下にほっぽり出されて、こういうことをするから民主主義が育たないんだと。そう言われたって私は困りますので、集めて袋に入れて院内に持って帰って、事務総長に相談して、いや、四、五年前からそんなことがあるらしいから、やらぬわけにはいかぬから、おまえ、袋にそれぞれ入れて配れと、そういう体験をしたことがございます。(発言する者あり)それが今続いているかどうかは知りません。
私も政治家をやりましたものですから、いただいたり、それから渡したりしたことも経験がございます。しかし、悪かったと思ったことは一つもありません。これが普通だと思いましたので、そこは申しませんが。ただ、これはほっとくもんじゃない、アメリカなら二十年ですか、絶対に公開する仕組みをつくるべきだという意見はかねがね持っておりました。
以上でございます。