横田拓也の発言 (北朝鮮による拉致問題等に関する特別委員会)

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○横田参考人 ありがとうございます。
 実は、今年二月の新たな運動方針の前の年の運動方針を作ったときの方が、家族会、救う会で合同会議を開いたときに、全国各地の救う会の幹事の方からは慎重な意見がたくさん出ました。私たち日本が被害者であるにもかかわらず、そんなに譲歩する必要があるのか、逆にもっと強い姿勢の方針を打ち出す必要があるんじゃないかといったような意見がたくさん出ました。
 実は、その方針を文書として作る前に、私たち家族会、救う会の役員は、その文言、一文字一文字精査して準備をしていたときも、本当にこのような内容でいいんだろうかということを、私自身が物すごくそういうことを感じていました。
 ただ、これまでの闘いの中で、有本恵子さんのお母様嘉代子様、私の姉めぐみの父横田滋、前代表の飯塚繁雄さん、そのほかの御家族、親世代の方々が、どんどんどんどん、一人去り、二人去りという中で、やはりどうしても、今、車椅子で上京されている九十五歳、間もなく九十六歳を迎えられる有本明弘さんを、どうしても娘さんと会わせてあげたい。
 今年母は八十八歳ですが、昨年は入院をして、本人の弁をかりると、もう自分は昇天するかもしれない、苦しくて、この場でもう自分は亡くなってしまうんじゃないかと悟ったと。それで、入院をして、一命を取り留めて、今年は去年よりも声に張りが出ていて元気で過ごしていますが、やはり八十八歳である高齢がゆえに、いつ転倒して、例えば打ちどころが悪くて、歩くことができない、再会することができない、死んでしまう、あらゆるそうした不幸なケースが考えられるときに、どうしても、十三歳の頃のめぐみちゃんという記憶しかありませんが、もう今六十になろうとしているめぐみと母を再会させてあげたい。
 羽田空港から降りてくる、五人の御家族が帰ってきたときと同じようなシーンを実現させて、日本中の応援してくれた皆さんに感謝の念を示したいし、何よりも、父とはもう再会させてあげることはできないけれども、めぐみと母としっかり抱き合って、失われた時間は取り戻せないけれども、これからの時間は一緒に幸せな時間を過ごせるんだという、そうしたことを享受させてあげたい。そのことを実現するために大きく軸足を切るべきだろうと考えました。
 そして、去年の合同会議のときも、そんな甘い方針でいいのかと多くの御意見をいただいたときに、私が最後、マイクを握らせていただいて、その意見は物すごく痛いほど分かる、それよりも、私自身があなたたち以上に苦しい思いなんだ、それでも、この判断をつくって、再会させることに軸足を切ったこの苦しさを分かってほしいということを伝えて、皆さん方が収めていただいて、それであれば家族会の運動方針には賛成するというのが去年の出来事でした。
 今年はもうその下地があるというのもあって、大きな反対、異論の意見もなく、この独自制裁を解除するということに対しての方針は丸くまとまって、その方針を携えて訪米して、アメリカ側からの理解も得られて、その理解が得られたことは、先ほどの冒頭の発言にもあるように、北朝鮮側にも上手に伝わっていると思いますから、あとは、日朝首脳同士が水面下の交渉をしっかりやっていただいた上ではありますが、直接の首脳会談の中で、人道支援、そして独自制裁を解除することで、お互いの国が抱えている人道問題を解決することで両国が明るい未来を描けるんだということをしっかり伝える。そして、両国が明るい未来を描く中で、家族会はそれに対して、正常化交渉に異論は唱えないんだということも、しっかりお互いが信頼してグリップを握って、明るい未来を描ける。
 拉致されている被害者が帰ってこられる、こうしたことを、私たち家族、当事者自身、そして応援してくださった多くの国民の皆さんに伝えることによって、この日本を明るくしたいし、お互いが幸せな両国の未来を描ける、そうした準備をこれからもしっかりしていきたいと思っています。
 ありがとうございます。

発言情報

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発言者: 横田拓也

speaker_id: 14447

日付: 2024-05-28

院: 衆議院

会議名: 北朝鮮による拉致問題等に関する特別委員会