井上聡の発言 (財政金融委員会)
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○参考人(井上聡君) 御指摘、御質問ありがとうございます。
この信託の仕組みがビルトインされているというのは、この担保の非常に大きな特徴だと思います。
いい面は、二つ。
一つは、担保実行の適正化というんでしょうか、レンダーという最もその担保実行に利害がある人とは別の金融機関である信託会社あるいは信託銀行が担保権者となって実行に関わるということによって、不適切な実行というのの歯止めになり得るというのが一つあろうかとは思います。
もう一つが、もう一つのメリットというのは、今回、カーブアウトとよく呼ばれていますけれども、私が申し上げた先ほどの説明の二つ目の穴ですね。個人的には私はその穴は小さい方がいいと思っているのですが、その穴を、でも、つくった以上は、それを受託者で受け止めて、清算あるいは破産手続につないで、そこから一般の無担保債権者に分配するという手続が必要になりますが、そのための道具としての意味があると、これが二つでございます。
ただ、デメリットというのは、こういう仕組みを導入することでこの担保の仕組み自体が複雑化し、場合によっては高コスト化するおそれがあるということでして、これは、担保である以上、いかにその皆にメリットを共有していくかという過程で、毎回毎回、ドキュメンテーション、契約の作成が大変で、非常に交渉もやらなきゃいけないということになると、実際には使われなくなろうかと思います。ですから、コストを下げるために、この信託というのをある程度標準化していったり、比較的みんなが利用する前にどんなものかが分かりやすくなるような、実務の積み上げで標準化していくというんでしょうか、そういう形でコストを減らしていくという努力は必要になろうかと思います。