宮崎勝の発言 (外交・安全保障に関する調査会)

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○宮崎勝君 公明党の宮崎勝です。
 今国会では、多様な課題について充実した調査が行われたものと思います。参考人の皆様、会長を始めとする関係各位の御尽力に感謝を申し上げます。
 本年の調査について、私の関心事項も併せて意見表明をさせていただきます。
 平和国家を国是とする我が国が新たな国際秩序構築に貢献するには、人的貢献が第一であると考えます。その意味で、国際機関、人道援助団体等の邦人職員を増やしていくことは重要な課題であります。この邦人職員を送り出す、増やすための環境整備をもっと考えてもよいのではないかと思います。
 参考人からお話のあった、人道支援に参加する人に対し企業でのコスト確保を義務付けるという他国の法制度も参考になるのではないかと感じました。これは、ジョブ型雇用を前提とする国での考え方であり、日本のメンバーシップ型の雇用慣行ではなかなか難しいかもしれませんが、例えば帰国した際に復職できるような雇用契約のモデル契約をつくるなど、法改正を伴わずにできることはあるのではないかと考えます。
 また、国際的なルールメーキング、合意形成に粘り強く取り組んでいくことが重要です。これまで、我が国は、対人地雷禁止条約等、様々な国際条約、枠組みの構築に粘り強く取り組んでまいりました。
 調査テーマの一つであるLAWS、自律型致死兵器システムの問題についてもかなり早くから取り組んできたものと思います。このLAWSについては、議論開始の時点では想定されていなかったここ数年の生成AIの急速な発展をどう考えるのか、この影響について大きな枠組みで議論が始まっているとのことですが、人道性、特に戦闘員と非戦闘員の区別、軍事目標と非軍事物の区別により、非戦闘員と非軍事物を敵対行為の直接の影響から保護しなければならないとする目標の区別原則をどのように確保していくかが重要であると考えております。
 また、FMCTは、核兵器のない世界を目指した環境整備を進めていく現実的な取組として、核軍縮の大きな柱となるものです。現在、核兵器禁止条約をめぐり核保有国と非保有国が対話もできないほど厳しい対立関係にありますが、FMCTの実現については、双方共に建設的な議論ができないか、我が国としてFMCTの実現に向けて核保有国、非核保有国の橋渡しとなれるよう、更に取組を進めなければならないと考えます。
 気候変動の影響範囲は、食料問題、エネルギー問題、海面上昇による国土の水没等、国内的にも国際的にも非常に大きなものとなっています。また、武力紛争が食料、エネルギー問題に与える影響も、今般のウクライナ戦争で世界が経験したところです。
 COPで議論されてきた気候変動対策、エネルギー構造の転換等を着実に実行するとともに、影響を受ける途上国へのロス・アンド・ダメージ基金での支援のほか、我が国が提唱する脱炭素化を推進するアジア諸国の枠組みであるAZEC、アジア・ゼロエミッション共同体構想を着実に進めていくことが重要であると考えます。
 昨年九月のSDGsサミットで、岸田総理は、日本が主張してきた人間の安全保障はまさに人間の尊厳に基づくSDGs達成の鍵となる概念ですとスピーチをされました。この発言のとおり、国家の安全だけでなく個人の安全を守っていくという人間の安全保障の理念に基づいた国際協力を推進していくことが重要であると考えております。
 以上で意見表明とさせていただきます。ありがとうございました。

発言情報

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発言者: 宮崎勝

speaker_id: 9320

日付: 2024-05-22

院: 参議院

会議名: 外交・安全保障に関する調査会