佐藤聡の発言 (国民生活・経済及び地方に関する調査会)

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○参考人(佐藤聡君) 御質問いただき、ありがとうございます。
 本当に日本のこれからの課題は小規模店舗だと思います。バリアフリー法、特別特定建築物という床面積二千平米以上の建物はバリアフリーの整備義務があるんですけれども、二千平米というと大体もう大きなデパートとかスーパー、ショッピングセンターぐらいになるんですね。さらに、通路とか入口とかトイレは義務があるんですけれども、お店の中の整備には義務基準ないんですね。ですから、デパートは入れるけれども、デパートの食堂には入れないというのが今の状況です。
 ですから、本当に、小規模の店舗というのはもう本当に日常的に使うものですけれども、私たちの職場は神保町にあるんですけれども、車椅子三人ぐらいで御飯食べに行こうといったら、本当に、神保町は数百軒多分お店あると思いますけど、入れるところは数軒です。ですから、いつも同じところばっかり行くんですね。もういいかげん飽きて全然行きたくないんですけれども、もうそこしかないという、そういう状態です。
 私の友達で車椅子のお母さん、車椅子で子育てしているお母さんがいるんですけれども、その人が子供に言われたというんですね。お母さんと一緒だといつも同じお店しか行けない、つまらないと、だから一緒に行きたくないということを言われたという。もうこれは本当にそのとおりなんですね。
 私も、歩ける人たちばっかりの集まりに行って、じゃ、飲みに行こうといったときに、あっ、俺も行きたいけど、俺が行くと今みんなが行こうとしているお店は行けないだろうなと思うと、それはちょっと遠慮してしまうようになりますね。
 また、自分は入れるなと思って行っても、お店の店員さんに車椅子だとすごく嫌な顔をされたりとか、ほかのお客さんに迷惑になるから駄目ですといって拒否をされたり、はっきり言わなくても、がらがらなのに予約が入っているから駄目なんですと言われたりするんですね。
 そういうふうに、バリアフリー化していないことは入店の拒否の要因にもなっているんです。私は子供のときからずっとそういう入れない日本、入れない日本で育ってきたから、まあ仕方ないのかなと思っていて、でも、アメリカに行ったときに、さっき言ったみたいにどこでも入れて、もう本当に驚きました。田舎町に行ってレンタカー借りて回って、ここのこんな田舎の数百人ぐらいしか住んでいないようなところは絶対お店入れないだろうと思ったら入れたんですね。そのぐらい、やっぱり法律というのはすごいなというふうに思いました。
 更にアメリカのすごいのは、お店の中のトイレもバリアフリーなんですね。トイレが一個しかない小さいお店であれば、そこのトイレは必ず大きいトイレなんですよ。車椅子で入れるようになっている。これはすごく驚いて、これはアメリカだけじゃなくて、コスタリカってメキシコの下の方に小さい国があるんですけど、ここも行ったらもうちゃんとお店はバリアフリートイレがある。聞いたら法律でちゃんとできているんだそうです。そういうふうに、義務の基準をお店の中で作るということが大事です。
 ただ、ここで大事なのは、事業者の負担が少なくやるということなんですね。それは新築のときです。新しく造るときに、じゃ、ドア幅はこのぐらい、車椅子で入れるように八十センチぐらい、段差は作らない、椅子は動かせる椅子にしましょうというふうにしたら、もう多くの車椅子の人は使えるようになるんですね。でも、それ負担全然増えませんよね、最初であれば。
 ですから、今お店を改修するのは、それは事業者はすごく大変だと思う、なかなか広がらないと思いますので、せめて新築のときは、もう最低限の義務の基準を作って、それを守っていくというふうにしたら、やっぱり十年、二十年たったらもう全く違う町になっていく。是非この義務基準を作っていただきたいと思います。

発言情報

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発言者: 佐藤聡

speaker_id: 4991

日付: 2024-04-17

院: 参議院

会議名: 国民生活・経済及び地方に関する調査会