松尾豊の発言 (内閣委員会)
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○松尾参考人 御質問ありがとうございます。
キャッチアップは容易ではないと思います。やはり私は、現状を正しく認識するということはすごく大事だと思っておりますし、先ほど田中参考人からありましたように、ほとんど勝っていた状態から相当負けている状態まで下がってきたわけですから、その下がっているトレンドをまずはフラットにして、そして上向きにしていくということを順番にやっていかないと、よく復活、V字復活とか言いますけれども、そういうことではなくて、しっかりやっていくということだと思います。
そのためにどうすればいいかですけれども、一つのポイントは、日本の中でこれまでデジタル、AIの活用が進んでこなかったために、その活用の余地が非常に大きいんだということです。先ほど田中参考人の方から、美容師さんの売上げが上がってしまった、活用するだけで上がって非常にすごいというようなお話がありましたけれども、日本の至る所で、生成AIを活用すれば生産性が上がる、売上げが上がるというようなことがあり得ると思っていまして、そこをしっかりやっていくということだと思います。
それから、もう一つ重要なのは、GAFAM、非常に強いです。ただ、考えてみれば、広告のビジネスあるいはインターネット上の販売のビジネスなんですよね。そうすると、広告というのは、要するに、いろいろな会社がいろいろな活動をする中での広告費なわけです。ところが、それに比べて日本は、例えば自動車産業であるとか、それから素材ですとか、機械ですとか、いろいろな実需があるわけですね。実ビジネスが非常に大きい。ここにきちんと生成AIを活用していくことで、そうしたものの生産性、付加価値自体が上がっていく。これは実は広告産業よりも非常に大きな可能性を秘めている。その辺りが可能性としては非常に重要なんじゃないかというふうに思っています。
以上です。