内閣委員会在外公館に関する小委員会

1984-10-25 衆議院 全7発言

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会議録情報#0
昭和五十九年十月二十五日(木曜日)
    午前十時三十八分開議
 出席小委員
   小委員長 深谷 隆司君
      石原健太郎君    大島 理森君
      松浦 利尚君    元信  堯君
      市川 雄一君    三浦  久君
 小委員外の出席者
        外務政務次官  北川 石松君
        外務大臣官房長 北村  汎君
        外務大臣官房総
        務課長     松浦晃一郎君
        外務大臣官房人
        事課長     福田  博君
        外務大臣官房会
        計課長     林  貞行君
        外務大臣官房在
        外交館課長   数原 孝憲君
        外務大臣官房領
        事移住部領事第
        一課長     宮本 信生君
        内閣委員会調査
        室長      石川 健一君
    —————————————
十月二十五日
 小委員三浦久君同月五日委員辞任につき、その
 補欠として三浦久君が委員長の指名で小委員に
 選任された。
    —————————————
本日の会議に付した案件
 在外公館にかかわる諸問題に関する件
     ————◇—————
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深谷隆司#1
○深谷小委員長 これより会議を開きます。
 在外公館にかかわる諸問題に関する件につきまして調査を進めます。
 この際、懇談に入りますので速記をとめてください。
    〔午前十時三十九分懇談に入る〕
    〔午前十一時四十二分懇談を終わる〕
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深谷隆司#2
○深谷小委員長 これにて懇談を閉じます。
 この際、小委員間の協議により一言申し上げます。
  本小委員会は、第百一回国会におきまして、外務省から在外公館にかかわる主要な問題について説明を聴取いたしましたが、本小委員会は、国会閉会後も存置され、本日、さらにこれらの問題について、外交実施体制強化の観点から、外務省としてどのように取り組んでいくかについて説明を聴取いたしました。
  これらの説明を聴取した結果、本小委員会といたしましては、在外公館の整備等について小委員長の所見を述べるべきであるとの結論に達しましたので、この際私から所見を申し上げます。
  今や我が国は、戦後四十年を経まして、自由世界第二の経済大国としての地位を確立するに至りましたが、これに伴い、我が国の国際的責任と諸外国の我が国に対する期待も著しく増大いたしております。
  これらにこたえていくためには、我が国の外交実施体制を一段と強化する必要があると考えるのであります。そこで
  第一は、在外公館施設の整備拡充であります。
  在外公館の事務所、公邸は、その機能を十分に発揮するものでなければならないものでありますが、我が国のこれらの施設及び在外職員の宿舎は、諸外国に比べて見劣りのするものが多いといわれております。
  しかも、在外営繕関係の予算は、過去十年間ほぼ据え置きとなっておりますので、これら施設の整備拡充及び国有化の予算の増額に努める必要があると思われます。
  第二は、在外職員の不健康地対策の強化であります。
  我が国の在外公館の半数以上が、自然環境等の厳しい地域に所在しておりますので、在外職員が安んじて職務に専念できるよう、生活環境の整備、医療対策、警備防犯対策の推進を図るなど、勤務環境の早急な整備改善に努力する必要があると考えます。
  第三は、外務省定員の増員であります。
  我が国外務省の定員は、米国の四分の一、フランスの二分の一程度であり、イタリア、インドよりも少なく、外交活動の第一線である在外公館についても小規模公館が全体の約四割を占めている実情にありますので、定員の増員については引き続き努力する必要があると考えます。
  第四は、海外子女教育問題であります。
  在外職員を含めて在外邦人の同伴子女のうち、日本人学校に通学する者は四三%にすぎず、やむを得ず子女を米国系等の外国人学校に通学させている世帯は、極めて高額な教育費を支払うか、その負担に耐え得ない世帯は、母親と子供が本邦にとどまり、別居生活を強いられているという状況にあります。
  在外邦人が教育問題にわずらわされることなく、本来の任務に専念し得るよう、日本人学校の増設、教員の確保、校舎等の施設・設備の改善、子女教育手当の充実等を強力に進める必要があると思います。
  ただいま申し上げました諸点は、いずれも、内閣委員会または本小委員会において、従来から取り上げられてきた問題であり、内閣委員会で審査した在外公館関係の法律案に毎回付されている附帯決議と同様のものであります。
  政府は厳しい財政状況のもとにおいて、これらの附帯決議にこたえて、逐年、できる限りの配慮をされてはおりますが、まだ、問題が解消するまでには至っておりません。
  また、反面、外務省といえども財政再建に対して可能な限りの協力をし、限られた予算の中で経費の効率的な使用に最大限の努力を払うべきであることは、申し上げるまでもありません。
  しかし、我が国の国際社会における地位の重大性にかんがみ、昭和六十年度外務省予算においても在外公館の整備等については、特段の配慮が払われてしかるべきものと考えております。
 以上であります。
 この際、三浦久君から発言の申し出がありますので、これを許します。三浦久君。
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三浦久#3
○三浦(久)小委員 委員長所見第三項、定員の増加の項について、共産党の意見を申し述べさせていただきたいと思います。
 小規模公館の定員増は現下の急務であり、共産党としては、第三項は小規模公館の定員増と理解しておりますので、念のため申し添えさせていただきます。
 以上です。
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深谷隆司#4
○深谷小委員長 この際、小委員長所見に対して政府側の御所見をお伺いいたしたいと思います。外務省北村官房長。
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北村汎#5
○北村説明員 本日は、国会閉会中にもかかわらず、本小委員会第二回会合を開催していただきましたことに深く感謝申し上げます。
 ただいまは、深谷小委員長より貴重な御所見をいただき、まことにありがとうございました。また、二回にわたる御討議の過程におきまして、各小委員より、在外公館にかかわる諸問題につき、深い理解と示唆に富む御意見を賜ったことに厚く御礼申し上げます。
 小委員長御所見及び各小委員の御意見につきましては、早速安倍大臣に報告いたします。
 今日の我が国は、自由世界第二の経済大国として国際社会に対し大きな影響を及ぼす存在になっており、世界の平和と安定のために、その経済力にふさわしい貢献が求められております。
 我が国外交のすそ野の広がりとともに、我が国の在外公館は百六十八に及んでおり、その半数以上が不健康地に所在しております。これら不健康地を含め、世界各地で意欲的な外交活動を展開し得る条件を整備するため、外務省といたしましては、小委員長の御所見を踏まえつつ、在外公館施設の拡充、不健康地対策の強化、定員の増員及び海外子女教育の充実のために引き続き努力する所存でございます。
 まことにありがとうございました。
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深谷隆司#6
○深谷小委員長 本日は、これにて散会いたします。
    午前十一時四十九分散会
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