予算委員会

2003-11-26 参議院 全258発言

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会議録情報#0
平成十五年十一月二十六日(水曜日)
   午後一時開会
    ─────────────
   委員氏名
    委員長         片山虎之助君
    理 事         伊達 忠一君
    理 事         渡辺 孝男君
    理 事         大門実紀史君
                愛知 治郎君
                有馬 朗人君
                尾辻 秀久君
                大島 慶久君
                扇  千景君
                岸  宏一君
                小林  温君
                山東 昭子君
                清水嘉与子君
                田中 直紀君
                武見 敬三君
                段本 幸男君
                中川 義雄君
                仲道 俊哉君
                林  芳正君
                舛添 要一君
                松谷蒼一郎君
                森田 次夫君
                矢野 哲朗君
                山崎  力君
                朝日 俊弘君
                小川 勝也君
                小川 敏夫君
                大塚 耕平君
                佐藤 道夫君
                榛葉賀津也君
                高橋 千秋君
                辻  泰弘君
                内藤 正光君
                中島 章夫君
                平野 達男君
                峰崎 直樹君
                山根 隆治君
                高野 博師君
                森本 晃司君
                山本 香苗君
                井上 哲士君
                紙  智子君
                林  紀子君
                福島 瑞穂君
                松岡滿壽男君
    ─────────────
   委員の異動
 十一月十九日
    辞任         補欠選任
     松谷蒼一郎君     木村  仁君
     矢野 哲朗君     保坂 三蔵君
 十一月二十五日
    辞任         補欠選任
     内藤 正光君     岡崎トミ子君
     峰崎 直樹君     海野  徹君
     山根 隆治君     江田 五月君
     森本 晃司君     弘友 和夫君
     林  紀子君     小池  晃君
 十一月二十六日
    辞任         補欠選任
     大塚 耕平君     若林 秀樹君
    ─────────────
  出席者は左のとおり。
    委員長         片山虎之助君
    理 事
                尾辻 秀久君
                小林  温君
                伊達 忠一君
                林  芳正君
                朝日 俊弘君
                榛葉賀津也君
                高橋 千秋君
                渡辺 孝男君
                大門実紀史君
    委 員
                愛知 治郎君
                有馬 朗人君
                大島 慶久君
                扇  千景君
                木村  仁君
                岸  宏一君
                山東 昭子君
                清水嘉与子君
                田中 直紀君
                武見 敬三君
                段本 幸男君
                中川 義雄君
                仲道 俊哉君
                保坂 三蔵君
                舛添 要一君
                森田 次夫君
                山崎  力君
                海野  徹君
                江田 五月君
                小川 勝也君
                小川 敏夫君
                大塚 耕平君
                岡崎トミ子君
                佐藤 道夫君
                辻  泰弘君
                中島 章夫君
                平野 達男君
                若林 秀樹君
                高野 博師君
                弘友 和夫君
                山本 香苗君
                井上 哲士君
                紙  智子君
                小池  晃君
                福島 瑞穂君
                松岡滿壽男君
   国務大臣
       内閣総理大臣   小泉純一郎君
       総務大臣     麻生 太郎君
       法務大臣     野沢 太三君
       外務大臣     川口 順子君
       財務大臣     谷垣 禎一君
       文部科学大臣   河村 建夫君
       厚生労働大臣   坂口  力君
       農林水産大臣   亀井 善之君
       経済産業大臣   中川 昭一君
       国土交通大臣   石原 伸晃君
       環境大臣     小池百合子君
       国務大臣
       (内閣官房長官)
       (内閣府特命担
       当大臣(男女共
       同参画))    福田 康夫君
       国務大臣
       (国家公安委員
       会委員長)
       (内閣府特命担
       当大臣(青少年
       育成及び少子化
       対策、食品安全
       ))       小野 清子君
       国務大臣
       (防衛庁長官)  石破  茂君
       国務大臣
       (内閣府特命担
       当大臣(沖縄及
       び北方対策、個
       人情報保護、科
       学技術政策))  茂木 敏充君
       国務大臣
       (内閣府特命担
       当大臣(金融、
       経済財政政策)
       )        竹中 平蔵君
       国務大臣
       (内閣府特命担
       当大臣(規制改
       革、産業再生機
       構))      金子 一義君
       国務大臣
       (内閣府特命担
       当大臣(防災)
       )        井上 喜一君
   内閣官房副長官
       内閣官房副長官  山崎 正昭君
   副大臣
       内閣府副大臣   佐藤 剛男君
       法務副大臣    実川 幸夫君
       外務副大臣    阿部 正俊君
       財務副大臣    石井 啓一君
       厚生労働副大臣  森  英介君
       経済産業副大臣  泉  信也君
       国土交通副大臣  佐藤 泰三君
       環境副大臣    加藤 修一君
   大臣政務官
       内閣府大臣政務
       官        森元 恒雄君
       防衛庁長官政務
       官        中島 啓雄君
       総務大臣政務官  世耕 弘成君
       法務大臣政務官  中野  清君
       外務大臣政務官  荒井 正吾君
       財務大臣政務官  山下 英利君
       文部科学大臣政
       務官       田村 憲久君
       農林水産大臣政
       務官       福本 潤一君
       経済産業大臣政
       務官       江田 康幸君
       経済産業大臣政
       務官       菅  義偉君
       国土交通大臣政
       務官       斉藤 滋宣君
   政府特別補佐人
       内閣法制局長官  秋山  收君
   事務局側
       常任委員会専門
       員        吉田 成宣君
   政府参考人
       警察庁長官官房
       長        吉村 博人君
       警察庁生活安全
       局長       瀬川 勝久君
       厚生労働省雇用
       均等・児童家庭
       局長       伍藤 忠春君
       厚生労働省保険
       局長       辻  哲夫君
       厚生労働省年金
       局長       吉武 民樹君
       環境大臣官房廃
       棄物・リサイク
       ル対策部長    南川 秀樹君
   参考人
       日本銀行総裁   福井 俊彦君
       日本道路公団総
       裁        近藤  剛君
    ─────────────
  本日の会議に付した案件
○理事補欠選任の件
○国政調査に関する件
○政府参考人の出席要求に関する件
○参考人の出席要求に関する件
○予算の執行状況に関する調査
○継続調査要求に関する件
    ─────────────
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片山虎之助#1
○委員長(片山虎之助君) ただいまから予算委員会を開会いたします。
 理事の補欠選任についてお諮りいたします。
 委員の異動に伴い現在理事が六名欠員となっておりますので、その補欠選任を行いたいと存じます。
 理事の選任につきましては、先例により、委員長の指名に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
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片山虎之助#2
○委員長(片山虎之助君) 御異議ないと認めます。
 それでは、理事に尾辻秀久君、林芳正君、小林温君、朝日俊弘君、高橋千秋君及び榛葉賀津也君を指名いたします。
    ─────────────
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片山虎之助#3
○委員長(片山虎之助君) 国政調査に関する件についてお諮りいたします。
 本委員会は、今期国会におきましても、予算の執行状況に関する調査を行いたいと存じますが、御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
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片山虎之助#4
○委員長(片山虎之助君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
    ─────────────
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片山虎之助#5
○委員長(片山虎之助君) 政府参考人の出席要求に関する件についてお諮りいたします。
 予算の執行状況に関する調査のため、必要に応じ政府参考人の出席を求めることとし、その手続については、これを委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
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片山虎之助#6
○委員長(片山虎之助君) 御異議ないと認め、さよう取り計らいます。
    ─────────────
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片山虎之助#7
○委員長(片山虎之助君) 参考人の出席要求に関する件についてお諮りいたします。
 予算の執行状況に関する調査のため、本日の委員会に日本銀行総裁福井俊彦君及び日本道路公団総裁近藤剛君を参考人として出席を求めたいと存じますが、御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
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片山虎之助#8
○委員長(片山虎之助君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
    ─────────────
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片山虎之助#9
○委員長(片山虎之助君) 予算の執行状況に関する調査についての理事会決定事項について御報告いたします。
 本日の質疑は総括質疑方式で行い、質疑割当て時間は九十分とし、各会派への割当て時間は、自由民主党三十二分、民主党・新緑風会三十二分、公明党八分、日本共産党十分、社会民主党・護憲連合四分、無所属の会四分とすること、質疑順位につきましてはお手元の質疑通告表のとおりでございます。
    ─────────────
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片山虎之助#10
○委員長(片山虎之助君) 予算の執行状況に関する調査を議題といたします。
 それでは、これより質疑を行います。江田五月君。
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江田五月#11
○江田五月君 総選挙でちょっとのどを痛めまして、まだ治らないのでお聞き苦しいかと思いますが、お許しください。
 今回の総選挙は、これは小泉首相もお認めのとおり、政権選択を問う選挙になったと、こういうことが、私たち民主党としても直前に自由党の皆さんも一緒に加わっていただいて、私どもは政権交代を担おうとする野党が一本化したと思っております。さらに、このマニフェストと、自民党のマニフェストもありますが、こういう明確な約束を掲げて政権交代を求めました。
 結果は、小泉さんのチームの勝ちでございまして、私たちのチームは負けました。しかし、政権選択を問う選挙になったということ、これは私は、これまでの選挙とは一味違う、日本の民主主義が新たな段階に至ったということだと思っております。私たちは、確かに政権に向かってぐっとにじり寄ったという、そういう実感は得ております。小泉首相もそういう実感をお持ちになったんじゃないかという気はするんですが、まあこれは別に伺いませんが。
 そこで、ついに日本でも政権を競い合う、そういう二大政党政治がスタートしたわけでございまして、今後の国会論戦というのは、やはり今までの責任を持った与党と批判をする野党というものとは一味違うものになっていかなきゃいかぬと、これは私はつくづくそう思っておりまして、ここで、国民の皆さんの前でイラクのことでも年金でも道路公団でも正面からちゃんと議論をしていきたいと思っております。
 小泉首相の国会答弁というのはどうも質問にまともに答えないとか、論点をすり替えるとか、はぐらかしだとか、いろいろ、真剣に答える姿勢が感じられないと、そう言われてきました。野党側の質問についてももちろん、批判だけだというようないろんな批判もございました。これらの論戦は、これからの論戦はしかし、先ほど申し上げた新しい質の高い実りのあるものにしていきたいと思っておりますので、この点は冒頭、質問じゃございませんが申し上げておきたいと思っております。
 初めに、三つほど質問いたします。
 十一月の二十日、武道館で開かれた第四十七回町村議会議長全国大会に小泉首相は出席をされましたね。四千人以上の参加者の前であいさつをされたと。覚えていない、知事会、覚えておられませんか。ちょっと、十一月の二十日、武道館。
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小泉純一郎#12
○内閣総理大臣(小泉純一郎君) 武道館じゃありません。町村議会だったと思います。町村会長……
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江田五月#13
○江田五月君 場所はどこですか。
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小泉純一郎#14
○内閣総理大臣(小泉純一郎君) 場所は、武道館じゃなくて町村議長会です。
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江田五月#15
○江田五月君 ああそうですか。
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小泉純一郎#16
○内閣総理大臣(小泉純一郎君) やっぱり武道館だったそうです。申し訳ございません、忘れて。しかし、町村議長会、武道館だったそうです。
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江田五月#17
○江田五月君 いや、冒頭から大変実りのある議論ができまして、結論が出ましたんで大変結構かと思うんですが。
 その場所で、これは参加者の皆さんは皆、焦点となっている三位一体改革、これについての総理の発言を期待をしていたというんですね。ところが、小泉総理はそれには全くお触れにならずに、専ら外国人観光客の誘致を通じた地域おこしであるとかサッカーのワールドカップでカメルーン選手団と大分県中津江村のこととか、そういう話をされて参加者の皆さんを失望させたと。覚えていないのかもしれません、どこであったかもちょっとお忘れになっているようなことですから。
 これはやっぱりしかし、新聞にも書かれておって、全国の町村議長会の議員の、もちろん、ですから町村議長の皆さんですね、大変失望されたというんですが、小泉総理が発言をされるときに、ここで、こういう場所はやっぱり皆さんが聞きたいと思っているんだということ、これをお忘れになって発言するんじゃないかと。質問のときも、私どもが何を聞きたいかということをちゃんと聞かずに答えをされるんじゃないか、その表れではないかと思うんですが、そういう批判についてどうお考えですか。
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小泉純一郎#18
○内閣総理大臣(小泉純一郎君) 総理というのは何言っても批判されるんですよ。あいさつは簡単にした方がいいと。三位一体、講演じゃありませんからできるだけ簡潔に、町村議長の日ごろ苦労されていることに敬意を表しながら、地域おこしや町おこしにつながるんだと、お互い頑張ろうと。地方と中央というのは対立するものではないと、協力していくものだということをお話ししたんであって、私は余りそういう大会のあいさつで長々とあいさつするのは失礼だと思いましたから、できるだけ簡単に皆さんを激励したいと思って参加しました。
 私は、喜んでいただいたと思っていますし、新聞等で批判する人を探して、批判だけ記事書いてやろうと思えばどんな記事でも書けると思います。
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江田五月#19
○江田五月君 参加者一同、皆大変失望したというように書かれておるわけですがね。短くていいんですけれども、三位一体のことを皆聞きに来ている、それを何か観光誘致の話をされるというんではこれは擦れ違いですね。
 小泉総理、最近よく観光立国について強調されますが、実は私のところに、カナダの国籍を持っておられてバンクーバー在住の水本正雄というんですから日本人だと思いますが、民族的には、この方からのメールが届いて、総理、総理府とそれから石原国土交通大臣のところにも送ったそうですが、内容は、成田空港の入ってくるときに、日本人のブースはすっと通っていてもう空いていると。外国人の方は一時間半も長蛇の列で、あっちが空いているじゃないかと言っても行かしてくれない、何とかしろという、いろんな具体的な提案もあるんですが、こういうことは改善できますか。
 これは、小泉総理、国土交通大臣、法務大臣、それぞれ伺います。
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野沢太三#20
○国務大臣(野沢太三君) 江田委員にお答えします。
 こちら側でお答えするのは初めてでございますので、どうぞよろしく。
 成田空港の、特に航空機の到着が重なる時間帯に入国審査のために行列ができるとの問題がこれまでも指摘をされておりますが、かねてからその改善については努力をしてきたところでございます。
 法務省といたしましては、近時の不法残留の状況やテロ対策などの治安維持の観点から厳正な出入国審査を実施する必要があり、この点にも留意しつつ、なお一層円滑な外国人の上陸手続を実施するため改善を図っていく所存でございます。どうぞよろしく。
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石原伸晃#21
○国務大臣(石原伸晃君) ただいま江田委員が御指摘されましたメールは私も拝見させていただきまして、すぐ実態どうなっているんだと調査をするように命じまして、この週末、また旅客が多数来るとき、どういう実態になっているのか、じっくり成田以外の空港も調べるようにとの指示を出させていただきました。
 夏、私も見た限りでは、長い人で下手をすると一時間ぐらい待つようなケースもあるのかなと。
 一方で、私は、シンガポール、先日行ってまいりまして、シンガポールはどんなお客さん、団体客だろうが何だろうが、十五分で税関を、あるいはイミグレーションをパスして、また十五分車に乗って、三十分以内に市内のホテルに入れるということを国是としてやっている。
 そういうところでトランジットのお客さんを取られているというような実態がございますので、前扇大臣のイニシアチブで作りました観光立国行動計画の中でもこの問題、重点的に取り上げておりますので、一日も早い改善を法務省の皆さん方と御相談をさせていただきましてやっていかなければ、観光立国は成り立たないと考えております。
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小泉純一郎#22
○内閣総理大臣(小泉純一郎君) 「ようこそジャパン」、観光客をできるだけ日本にも来ていただこうと、優しい対応をしなきゃいかぬということで、これから努力していかなきゃならない。それを考えますと、今の御指摘大事だと思っています。どのように改善策、講じられるか。
 私も外国へ行って、長々と行列待って、それで対応が鈍い、だらだらだらだらしているのを見ると腹立てたことがあります、おしゃべりしたり。何でもっと早くやってくれないのかと、そういう気持ちを持たせちゃいけないなと思っています。空いている人は忙しい人を助けると、そういうような人員の配慮も必要じゃないかと。
 外国行きますと、込んでいるのにこのテーブルだけしか受け持たないというようなのありますね。日本だったらば、空いている人が別のところ助け合う。そういう配慮も役所でも必要じゃないかと。
 もっと法務省も国交省も、政府でそういう人員配置、外国人に優しい、便利を考える、サービスということに意を用いてこそ「ようこそジャパン」が実を持ったものになるんだと思いますので、御指摘を踏まえて改善する努力が必要だと思っています。
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江田五月#23
○江田五月君 外国人の審査を厳正にしろというのはこれはいいんですよ、野沢さん、それはそれで。だけれども、こっちは空いているのにこっちは長蛇の列なんていうのは、気を利かしたらどうですかという、そういう話でございまして、小泉総理、ここは是非よろしく。今の言葉をよく覚えておきます。
 この小泉政治、二年半でですね、どういう政治だったかと。どうも私は、この最近の小泉政治というのは冷たい政治だと、殺伐とした政治になっているという気がしてならないんです。失業、倒産、デフレ、地方切捨て、弱者切捨て、犯罪激増。すべて小泉総理が悪いとは言いません。それはいろんな原因があるんで、全部というわけにはいかないのは当たり前です。
 そして、最初のころは、小泉さんには温かい熱いものがあった。
 私は今も思い出すんですが、今から二年半前ですね、熊本地裁でハンセン病の判決があった。さあどうする。元患者の皆さんと小泉首相が官邸でお会いになっている。そのときに私は何していたかといいますと、有楽町で街頭演説していたんです。だけれども、もう本当に念ずる気持ちで、何とか小泉さんにこの思いが届いたらというそんな気持ちで街頭演説をしていて、そしてあっ届いたという、これは本当に心から拍手も送りました。
 しかし、そのハンセン病について最近また熊本県のホテルの事件がありましたですね。やはり、国の誤った政策で社会に植え付けられた偏見というものがそう簡単になくなるわけじゃないんで、これはもう繰り返し繰り返しやっていかなきゃならぬ。元患者を中心とする交渉団の皆さんと厚相、厚生労働省との話合いも、いろんなこと解決は付いてきましたが、なおはかばかしくいかないところが最後に残っていると。この二月の予算委員会で小泉総理が坂口厚生大臣に早急に解決するよう督促したと、こうおっしゃった問題が最後にまだ残っているようなところがあります。
 熊本のホテルのことについて、これは法務大臣、経緯を、それと措置を説明してください。
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野沢太三#24
○国務大臣(野沢太三君) お答えします。
 今月の十八日に、熊本県庁から熊本地方法務局に対しまして、同県内のホテルにおいてハンセン病元患者であることを理由とする宿泊拒否事案が発生したとの通報がありました。
 これを受けまして、当省の人権擁護局、熊本地方法務局及び東京法務局において共同調査を行った結果、通報されたとおりの事実が認められましたため、今月二十一日、同ホテル総支配人及び同ホテルを事業として経営する会社について、旅館業法第五条違反に該当する疑いがあるとして熊本地方検察庁に告発状を提出するとともに、同支配人及び同会社に対して重大な人権侵害があったとして勧告を行いました。
 以上でございます。
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江田五月#25
○江田五月君 さようでございますか。
 しかし、これ、会社の命を受けて総支配人がそういう対応をしたとも考えられる。十分あり得る話で。そうすると、だれが命じたのか、その命じた者も個人としての責任が生ずる。そして、法務大臣、国民の皆さんね、罰金というんですがね、告発でもし起訴されれば。二万円ですよ。二万円で、それで、それなら拒否しておいた方が得だなんという反応が次々出てきたりしたら困りますよね。
 私は、これで、そうやっております、以上でございます、それではちょっと冷たいじゃないかという気がします。厚生労働大臣、いかがですか。
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坂口力#26
○国務大臣(坂口力君) このハンセン病の問題は本当に遺憾な問題でございまして、差別、偏見がなお残っているということを示した一つの証拠ではないかというふうに思っております。厚生労働省としましても全国にすぐに伝達いたしまして、二度とこういうことがないように、都道府県に対しましても、あるいは旅館関係者の皆さん方に対しましても出したところでございます。
 こういうことがないように、いわゆる旅館業法の五条に書かれております伝染病というのは、それにこのハンセン病は当たらない、しかも元患者であって現在は治っている人たちでありますから余計のことでございます。
 こういうことが起こらないように、ひとつ、差別、偏見をなくしていくように努力したいと考えております。
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江田五月#27
○江田五月君 小泉総理、それらをお考え、お聞きになって、今の対策協議会がまだもう一つ着地まで行かないということについて、ひとつ、是非しっかりやると、しっかりしろというお言葉を聞きたい。
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坂口力#28
○国務大臣(坂口力君) 今年の春に問題になりました問題の中で、いわゆる判決が出ますまでに退所をされた皆さん方、いわゆるそれまでに退所された皆さん方の問題につきましては八月二十五日に決着をいたしました。いわゆる非入所の皆さん方の問題だけ今残っているわけでございます。
 この非入所者の皆さん方の問題につきましては一遍調査をしましょうと、原告団の皆さん方とのお話合いで、その結果もようやく出たところでございます。今、その内容につきましてお話合いを進めさせていただいております。
 現実問題として、原告団の皆さん方と厚生労働省との間で若干それに対する考え方の違いがあることも事実でございますが、しかしここは乗り越えて決着をしなきゃいけませんので、早く決着をしたいというふうに今思っているところでございます。
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江田五月#29
○江田五月君 元患者の皆さんも随分譲歩もしているんです、本当に、私も聞いて。沖縄についてのことであるとか、是非、総理もひとつここはよく心に留めておいていただきたいと思います。
 冷たい政治だということでもう一つ。
 最近のテレビや新聞で報道された例の在日ビルマ人、キン・マウン・ラットさん一家のことですが、奥さんはフィリピン人で、日本で生まれ育った小学校四年と幼稚園児の二人の娘さんの一家四人、これがばらばらに強制送還されると、されようとしているという話ですが。公明党の神崎代表も法務大臣に直接要望されたらしいんですが、これは選挙中のTBSの何か党首の討論、小泉総理もその話は存じておられますね。
 やむを得ないんだというようなことを言われたということなんですが、しかし特別在留許可ですから、一件起きたら次々ずるずるじゃなくて、個別に裁量権を発揮をして、これはやっぱりかわいそうだという場合は、これは国の行政にも血も涙もあるんだということを示す、それをやれと法律で特別在留許可という条項を入れているわけですから、私はこのくらいは、これは投票日に例のある新聞の、大新聞の社説でもこれは、日本の国は温かいんだということを示せということを書いているようなことなので、どうお考えですかね、冷たい政治でいかれますか。
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