議院運営委員会
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会
会議録情報#0
平成三十年三月六日(火曜日)
午後一時四分開会
─────────────
委員の異動
二月二十八日
辞任 補欠選任
小野田紀美君 渡邉 美樹君
自見はなこ君 上野 通子君
三月一日
辞任 補欠選任
上野 通子君 中野 正志君
三月二日
辞任 補欠選任
中野 正志君 自見はなこ君
渡邉 美樹君 小野田紀美君
東 徹君 片山 大介君
三月五日
辞任 補欠選任
足立 敏之君 松川 るい君
藤木 眞也君 森屋 宏君
宮沢 由佳君 大塚 耕平君
片山 大介君 東 徹君
三月六日
辞任 補欠選任
今井絵理子君 渡辺美知太郎君
松川 るい君 足立 敏之君
大塚 耕平君 宮沢 由佳君
真山 勇一君 櫻井 充君
山添 拓君 大門実紀史君
─────────────
出席者は左のとおり。
委員長 山本 順三君
理 事
大家 敏志君
古賀友一郎君
末松 信介君
礒崎 哲史君
芝 博一君
矢倉 克夫君
田村 智子君
東 徹君
委 員
足立 敏之君
今井絵理子君
小川 克巳君
小野田紀美君
佐藤 啓君
自見はなこ君
中西 哲君
松村 祥史君
宮島 喜文君
森屋 宏君
渡辺美知太郎君
大塚 耕平君
櫻井 充君
真山 勇一君
宮沢 由佳君
柳田 稔君
伊藤 孝江君
里見 隆治君
大門実紀史君
委員以外の議員
議員 木戸口英司君
議員 江崎 孝君
事務局側
事務総長 郷原 悟君
事務次長 岡村 隆司君
議事部長 小林 史武君
委員部長 笹嶋 正君
参考人
日本銀行総裁候
補者
日本銀行総裁 黒田 東彦君
─────────────
本日の会議に付した案件
○理事補欠選任の件
○参考人の出席要求に関する件
○日本銀行総裁の任命同意に関する件
─────────────
この発言だけを見る →午後一時四分開会
─────────────
委員の異動
二月二十八日
辞任 補欠選任
小野田紀美君 渡邉 美樹君
自見はなこ君 上野 通子君
三月一日
辞任 補欠選任
上野 通子君 中野 正志君
三月二日
辞任 補欠選任
中野 正志君 自見はなこ君
渡邉 美樹君 小野田紀美君
東 徹君 片山 大介君
三月五日
辞任 補欠選任
足立 敏之君 松川 るい君
藤木 眞也君 森屋 宏君
宮沢 由佳君 大塚 耕平君
片山 大介君 東 徹君
三月六日
辞任 補欠選任
今井絵理子君 渡辺美知太郎君
松川 るい君 足立 敏之君
大塚 耕平君 宮沢 由佳君
真山 勇一君 櫻井 充君
山添 拓君 大門実紀史君
─────────────
出席者は左のとおり。
委員長 山本 順三君
理 事
大家 敏志君
古賀友一郎君
末松 信介君
礒崎 哲史君
芝 博一君
矢倉 克夫君
田村 智子君
東 徹君
委 員
足立 敏之君
今井絵理子君
小川 克巳君
小野田紀美君
佐藤 啓君
自見はなこ君
中西 哲君
松村 祥史君
宮島 喜文君
森屋 宏君
渡辺美知太郎君
大塚 耕平君
櫻井 充君
真山 勇一君
宮沢 由佳君
柳田 稔君
伊藤 孝江君
里見 隆治君
大門実紀史君
委員以外の議員
議員 木戸口英司君
議員 江崎 孝君
事務局側
事務総長 郷原 悟君
事務次長 岡村 隆司君
議事部長 小林 史武君
委員部長 笹嶋 正君
参考人
日本銀行総裁候
補者
日本銀行総裁 黒田 東彦君
─────────────
本日の会議に付した案件
○理事補欠選任の件
○参考人の出席要求に関する件
○日本銀行総裁の任命同意に関する件
─────────────
山
山本順三#1
○委員長(山本順三君) ただいまから議院運営委員会を開会いたします。
まず、理事の補欠選任についてお諮りいたします。
委員の異動に伴い理事が一名欠員となっておりますので、この際、その補欠選任を行いたいと存じます。
割当て会派推薦のとおり、東徹君を理事に選任することに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
この発言だけを見る →まず、理事の補欠選任についてお諮りいたします。
委員の異動に伴い理事が一名欠員となっておりますので、この際、その補欠選任を行いたいと存じます。
割当て会派推薦のとおり、東徹君を理事に選任することに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
山
山
山本順三#3
○委員長(山本順三君) 次に、参考人の出席要求に関する件についてお諮りいたします。
日本銀行総裁の任命同意に関する件のため、本日の委員会に参考人として日本銀行総裁候補者・日本銀行総裁黒田東彦君の出席を求め、所信を聴取することに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
この発言だけを見る →日本銀行総裁の任命同意に関する件のため、本日の委員会に参考人として日本銀行総裁候補者・日本銀行総裁黒田東彦君の出席を求め、所信を聴取することに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
山
山
黒
黒田東彦#6
○参考人(黒田東彦君) 黒田でございます。
本日は、日本銀行の政策・業務運営につきまして私の所信を述べる機会を賜り、深く感謝申し上げます。
初めに、金融政策運営について申し述べます。
私は、五年前の二〇一三年、日本銀行総裁を拝命いたしました。当時の日本経済は、長年のデフレにより経済の劣化が進んでおり、デフレからの早期脱却が最大の課題でした。そうした認識から、私は、政府との共同声明において日本銀行は二%の物価安定の目標をできるだけ早期に実現するとしていたことを踏まえ、総裁就任直後、大胆な金融緩和策である量的・質的金融緩和を導入しました。その後も、経済・物価情勢の変化に対し、必要な政策対応を行ってまいりました。現在は、長短金利操作付き量的・質的金融緩和という世界でも初めての措置により、極めて緩和的な金融環境を整えています。
日本経済はこの五年間で大きく好転し、戦後二番目の長さとなる景気回復が続いています。企業収益は既往ピークを更新し、労働市場がほぼ完全雇用となる中、賃金も緩やかながら着実に上昇しています。物価面でも、生鮮食品、エネルギーを除いた消費者物価の前年比は、二〇一三年秋にプラスに転じた後、ほぼ一貫して前年比プラスで推移しています。日本経済は、物価が持続的に下落するという意味でのデフレではなくなっています。
このように経済・物価情勢は大幅に改善しましたが、二%の物価安定の目標は実現できていません。原油価格の大幅な下落なども影響しましたが、より大きな要因は、長年にわたるデフレの経験から家計、企業経営者の間に根付いたデフレマインドです。価格が上昇しないことを期待した経済行動が定着しており、こうした期待を変えていくにはある程度時間を要することが明らかになってきました。
もっとも、粘り強い金融緩和の下、持続的な景気回復と労働需給タイト化、賃上げに向けた政府のサポートなどもあり、情勢は着実に変化しています。賃金、物価は緩やかに上昇し、人々のインフレ予想も上向いており、日本経済はデフレ脱却に向けた道筋を着実に歩んで、進んでいます。現在の強力な金融緩和を粘り強く続けていくことにより、物価安定の目標を実現できると考えています。総裁として再任されましたならば、引き続き政府と連携しながら、日本経済のデフレ脱却への歩みをしっかりとサポートし、二%の物価安定の目標実現への総仕上げを果たすべく、全力で取り組んでまいる覚悟です。
この間、強力な金融緩和が続く下で、金融システムや年金運用などに与える影響、金融緩和からの出口戦略や日本銀行の財務をめぐる様々な議論があることは承知しています。これらの論点についても十分な検討を行いながら、二%の物価安定の目標の実現を最優先に政策運営を行ってまいりたいと思います。
また、金融システムや金融市場の安定を図っていくことも日本銀行の重要な役割です。特に、金融規制については、各国の政府当局、中央銀行間での連携協力が一段と重要性を増しており、いわゆるバーゼル3の最終化では、政府と連携して強力な国際交渉を行いました。さらに、日本銀行は、銀行券の流通や日銀ネットの運行など決済システムの中核を担っています。熊本地震等の災害時も含め、こうした業務が円滑に行われるよう取り組んでいます。また、新しい情報通信技術を金融面に応用するフィンテックが金融サービスの向上や持続的成長に資するよう、様々な研究や金融機関等へのサポートも行っています。
こうした多様な機能、役割を持つ日本銀行を私はこの五年間陣頭指揮してまいりました。この間の経験も生かし、日本銀行の持つ総合力を一層引き出すことにより、金融面から日本経済の更なる発展に貢献したいと考えております。
最後に、金融市場や海外とのコミュニケーションの重要性について述べさせていただきます。
本年初来、国内外の金融市場で大きな変動が見られました。経済、金融がグローバル化した現在、各国の中央銀行や政策当局者と緊密に連携するとともに、内外の金融市場に対し適切に情報発信することも中央銀行総裁の大事な役割です。財務省財務官、アジア開発銀行総裁そして日本銀行総裁として培った知見、人脈を最大限活用し、こうした役割を十分に果たしてまいりたいと存じます。
日本経済が極めて重要な局面にある現在、引き続き日本経済のために貢献できる機会を与えていただくことになれば、これまでの経験を生かしながら全身全霊を込めて職務に邁進していく所存です。
以上でございます。
この発言だけを見る →本日は、日本銀行の政策・業務運営につきまして私の所信を述べる機会を賜り、深く感謝申し上げます。
初めに、金融政策運営について申し述べます。
私は、五年前の二〇一三年、日本銀行総裁を拝命いたしました。当時の日本経済は、長年のデフレにより経済の劣化が進んでおり、デフレからの早期脱却が最大の課題でした。そうした認識から、私は、政府との共同声明において日本銀行は二%の物価安定の目標をできるだけ早期に実現するとしていたことを踏まえ、総裁就任直後、大胆な金融緩和策である量的・質的金融緩和を導入しました。その後も、経済・物価情勢の変化に対し、必要な政策対応を行ってまいりました。現在は、長短金利操作付き量的・質的金融緩和という世界でも初めての措置により、極めて緩和的な金融環境を整えています。
日本経済はこの五年間で大きく好転し、戦後二番目の長さとなる景気回復が続いています。企業収益は既往ピークを更新し、労働市場がほぼ完全雇用となる中、賃金も緩やかながら着実に上昇しています。物価面でも、生鮮食品、エネルギーを除いた消費者物価の前年比は、二〇一三年秋にプラスに転じた後、ほぼ一貫して前年比プラスで推移しています。日本経済は、物価が持続的に下落するという意味でのデフレではなくなっています。
このように経済・物価情勢は大幅に改善しましたが、二%の物価安定の目標は実現できていません。原油価格の大幅な下落なども影響しましたが、より大きな要因は、長年にわたるデフレの経験から家計、企業経営者の間に根付いたデフレマインドです。価格が上昇しないことを期待した経済行動が定着しており、こうした期待を変えていくにはある程度時間を要することが明らかになってきました。
もっとも、粘り強い金融緩和の下、持続的な景気回復と労働需給タイト化、賃上げに向けた政府のサポートなどもあり、情勢は着実に変化しています。賃金、物価は緩やかに上昇し、人々のインフレ予想も上向いており、日本経済はデフレ脱却に向けた道筋を着実に歩んで、進んでいます。現在の強力な金融緩和を粘り強く続けていくことにより、物価安定の目標を実現できると考えています。総裁として再任されましたならば、引き続き政府と連携しながら、日本経済のデフレ脱却への歩みをしっかりとサポートし、二%の物価安定の目標実現への総仕上げを果たすべく、全力で取り組んでまいる覚悟です。
この間、強力な金融緩和が続く下で、金融システムや年金運用などに与える影響、金融緩和からの出口戦略や日本銀行の財務をめぐる様々な議論があることは承知しています。これらの論点についても十分な検討を行いながら、二%の物価安定の目標の実現を最優先に政策運営を行ってまいりたいと思います。
また、金融システムや金融市場の安定を図っていくことも日本銀行の重要な役割です。特に、金融規制については、各国の政府当局、中央銀行間での連携協力が一段と重要性を増しており、いわゆるバーゼル3の最終化では、政府と連携して強力な国際交渉を行いました。さらに、日本銀行は、銀行券の流通や日銀ネットの運行など決済システムの中核を担っています。熊本地震等の災害時も含め、こうした業務が円滑に行われるよう取り組んでいます。また、新しい情報通信技術を金融面に応用するフィンテックが金融サービスの向上や持続的成長に資するよう、様々な研究や金融機関等へのサポートも行っています。
こうした多様な機能、役割を持つ日本銀行を私はこの五年間陣頭指揮してまいりました。この間の経験も生かし、日本銀行の持つ総合力を一層引き出すことにより、金融面から日本経済の更なる発展に貢献したいと考えております。
最後に、金融市場や海外とのコミュニケーションの重要性について述べさせていただきます。
本年初来、国内外の金融市場で大きな変動が見られました。経済、金融がグローバル化した現在、各国の中央銀行や政策当局者と緊密に連携するとともに、内外の金融市場に対し適切に情報発信することも中央銀行総裁の大事な役割です。財務省財務官、アジア開発銀行総裁そして日本銀行総裁として培った知見、人脈を最大限活用し、こうした役割を十分に果たしてまいりたいと存じます。
日本経済が極めて重要な局面にある現在、引き続き日本経済のために貢献できる機会を与えていただくことになれば、これまでの経験を生かしながら全身全霊を込めて職務に邁進していく所存です。
以上でございます。
山
山
山本順三#8
○委員長(山本順三君) 速記を起こしてください。
これより候補者に対する質疑を行います。
質疑を希望される方は、挙手の上、委員長の指名を受けてから御発言いただくようお願いいたします。
なお、質疑及び答弁の際は着席のままで結構でございます。
それでは、質疑のある方は順次御発言願います。
この発言だけを見る →これより候補者に対する質疑を行います。
質疑を希望される方は、挙手の上、委員長の指名を受けてから御発言いただくようお願いいたします。
なお、質疑及び答弁の際は着席のままで結構でございます。
それでは、質疑のある方は順次御発言願います。
大
大塚耕平#9
○大塚耕平君 民進党の大塚耕平でございます。
黒田総裁、そして次期総裁候補としての黒田参考人にお伺いをしたいというふうに思います。
まず、今の所信の御表明の中でも、日本経済はデフレ脱却に向けた道筋を着実に歩んでいますというくだりがございました。この間、総裁の最近の御発言の中には、今の展望レポートには、来年中には二%に物価上昇率が達する可能性が高いというようなこともおっしゃっておられる一方で、衆議院でのこの意見聴取のやり取りの中では、現時点ではまだ二%の物価安定目標への道のりは遠いものがありますというふうにおっしゃっておられます。どちらが本当なのでしょうか。
この発言だけを見る →黒田総裁、そして次期総裁候補としての黒田参考人にお伺いをしたいというふうに思います。
まず、今の所信の御表明の中でも、日本経済はデフレ脱却に向けた道筋を着実に歩んでいますというくだりがございました。この間、総裁の最近の御発言の中には、今の展望レポートには、来年中には二%に物価上昇率が達する可能性が高いというようなこともおっしゃっておられる一方で、衆議院でのこの意見聴取のやり取りの中では、現時点ではまだ二%の物価安定目標への道のりは遠いものがありますというふうにおっしゃっておられます。どちらが本当なのでしょうか。
黒
黒田東彦#10
○参考人(黒田東彦君) これは、展望レポートあるいは毎回の金融政策決定会合後の公表文などでも示しておりますように、政策委員会の経済、物価に対する予想の中央値が二〇一九年度頃に二%程度に達するということを示しておりますので、それが現在の私どもの言わばコンセンサスになっているわけであります。
ただ、足下、御案内のとおり、生鮮食品を除く消費者物価の上昇率が〇・九%、エネルギー品目を除きますと〇・四%ということで、まだ二%の目標とは距離がある、かなり距離があるということでございますので、その間どういった経済・物価動向が展開していくかということを十分注視しながら将来のことを考えていくということに尽きると思いますので、現時点で目標とかなり距離があることは事実でありますけれども、一方で、政策委員会のコンセンサスとしては、二〇一九年度頃に二%程度に達する可能性が高いというふうに考えております。
この発言だけを見る →ただ、足下、御案内のとおり、生鮮食品を除く消費者物価の上昇率が〇・九%、エネルギー品目を除きますと〇・四%ということで、まだ二%の目標とは距離がある、かなり距離があるということでございますので、その間どういった経済・物価動向が展開していくかということを十分注視しながら将来のことを考えていくということに尽きると思いますので、現時点で目標とかなり距離があることは事実でありますけれども、一方で、政策委員会のコンセンサスとしては、二〇一九年度頃に二%程度に達する可能性が高いというふうに考えております。
大
黒
大
大塚耕平#13
○大塚耕平君 総裁はコミュニケーションの重要性を最後に強調されて、これは特に海外との関係などもおっしゃったんですけれども、まさしくコミュニケーションは国内においても重要であって、もう一回お伺いしますが、最近の国会での御答弁や各所での御発言を聞いていると、時に、二〇一九年頃には今度こそ二%の物価安定目標が達成し得るかのような印象を強く与える御発言をする一方で、衆議院では、繰り返しになりますが、二%の物価安定目標への道のりは遠いものがありますと言って御答弁しておられる。どちらが国民の皆さんに、あるいは国会にお伝えすべき正確な総裁の御認識なんでしょうか。
この発言だけを見る →黒
黒田東彦#14
○参考人(黒田東彦君) これは展望レポートにもかなり詳しく述べられておりますけれども、二〇一九年度頃に二%程度に達する可能性が高いというふうに見ているわけですが、他方で、展望レポートでも示されておりますとおり、予想物価上昇率その他、下方リスクも不確実性も存在するということでございますので、先ほど申し上げたように、二〇一九年度頃に二%に達する可能性が高いと考えておりますけれども、やはり十分その間慎重に見て、その時々の経済・物価情勢を見ながら金融政策運営を行っていくという意味で、まだ二〇一九年度頃の見通しということでございますので、足下、先ほど申し上げたような物価情勢、弱めの情勢がまだ続いておりますので、そういった意味で、まだ二%の目標との距離はかなりあるというのが私どもの実感というか考え方でございます。
この発言だけを見る →大
大塚耕平#15
○大塚耕平君 もうこの問題、繰り返しても多分同じ御答弁が返ってくるでしょうから繰り返しませんが。
率直に申し上げますが、私は、日銀に入行したときには前川総裁でございました。以来今日まで、日銀職員として、そして国会議員として歴代総裁の御発言を聞いてきておりますけれども、黒田総裁は大変話術も巧みで御答弁はお上手な方だというふうに思われますけれども、今の質問からも、私が受ける印象は、歴代の総裁の中では非常にコミュニケーション面において、まあちょっと言葉がきつかったらあらかじめおわびを申し上げますが、やや不誠実さを感じざるを得ないというふうに思います。
その上で次の質問をさせていただきますが、やはり所信の中で、今、物価が持続的に下落するという意味でのデフレではなくなっていますというふうにおっしゃられました。そして、これは安倍首相と足並みをそろえて、もはやデフレではないという状況については共有をするような御答弁なり発言をずっと繰り返しておられるんですが、しかし一方で、デフレに戻ることのない状況を更に目指すべきだということも言っておられます、衆議院でもまた同じようなことを言っておられますが。デフレに戻ることのない状況というのはどういう状況なんでしょうか。
この発言だけを見る →率直に申し上げますが、私は、日銀に入行したときには前川総裁でございました。以来今日まで、日銀職員として、そして国会議員として歴代総裁の御発言を聞いてきておりますけれども、黒田総裁は大変話術も巧みで御答弁はお上手な方だというふうに思われますけれども、今の質問からも、私が受ける印象は、歴代の総裁の中では非常にコミュニケーション面において、まあちょっと言葉がきつかったらあらかじめおわびを申し上げますが、やや不誠実さを感じざるを得ないというふうに思います。
その上で次の質問をさせていただきますが、やはり所信の中で、今、物価が持続的に下落するという意味でのデフレではなくなっていますというふうにおっしゃられました。そして、これは安倍首相と足並みをそろえて、もはやデフレではないという状況については共有をするような御答弁なり発言をずっと繰り返しておられるんですが、しかし一方で、デフレに戻ることのない状況を更に目指すべきだということも言っておられます、衆議院でもまた同じようなことを言っておられますが。デフレに戻ることのない状況というのはどういう状況なんでしょうか。
黒
黒田東彦#16
○参考人(黒田東彦君) この点は政府が特に強調しておられる点でございますけれども、物価が持続的に下落するという意味でのデフレではなくなったということは政府も言っておりますし、私どももそういうふうに考えております。
お尋ねのデフレ脱却につきましては、政府は、物価が持続的に下落する状況を脱し、再びそうした状況に戻る見込みがないことというふうに定義しておられまして、その当否についても政府が各種の指標から総合判断されていくというふうに理解をしております。これは一つの合理的な考え方だと思っておりますけれども、デフレ脱却について政府はそうした考え方を取っておられるということでございます。
この発言だけを見る →お尋ねのデフレ脱却につきましては、政府は、物価が持続的に下落する状況を脱し、再びそうした状況に戻る見込みがないことというふうに定義しておられまして、その当否についても政府が各種の指標から総合判断されていくというふうに理解をしております。これは一つの合理的な考え方だと思っておりますけれども、デフレ脱却について政府はそうした考え方を取っておられるということでございます。
大
黒
黒田東彦#18
○参考人(黒田東彦君) これについても、政府は幾つかの指標を挙げて、それらの動向を十分点検した上で総合的に判断するというふうにされております。
私どもは従来から、様々な考慮から二%の物価安定の目標というものを掲げておりまして、それを目指して現在の金融緩和を続けておるということでございます。
この発言だけを見る →私どもは従来から、様々な考慮から二%の物価安定の目標というものを掲げておりまして、それを目指して現在の金融緩和を続けておるということでございます。
大
大塚耕平#19
○大塚耕平君 総裁、今日は次期日銀総裁としての同意人事をめぐる議運での意見聴取でありますので、政府の考え方とか現時点での私どもという一人称を使っての御説明を拝聴しているわけではないんです。
次期日銀総裁候補として、二度とデフレに戻らない状況とはどのような状況と認識していらっしゃいますか。これを、黒田参考人御自身の定義をお伺いしています。
この発言だけを見る →次期日銀総裁候補として、二度とデフレに戻らない状況とはどのような状況と認識していらっしゃいますか。これを、黒田参考人御自身の定義をお伺いしています。
黒
黒田東彦#20
○参考人(黒田東彦君) 私の定義というよりも、どのような場合に再びデフレに陥る見込みがないと言えるかどうかというのは様々な判断があると思いますが、私といたしましては、やはり企業収益あるいは雇用情勢というものが改善し、そうした下で賃金が上がっているということが非常に重要な要素であろうと。
といいますのは、過去の例を見ましても、物価が持続的に上昇するということの背景には必ず賃金が持続的に上昇するということがございますし、また、賃金が持続的に上昇するということの背景には常に物価が上昇しているということがございますので、やはり物価の動向を丹念に見ていくということがまず第一に必要だと思いますが、その背後にある経済動向、成長であり、あるいは企業収益であり、あるいは雇用情勢ということもあると思いますし、何よりもやはり賃金の動向というのが非常に重要な要素であるというふうに考えております。
この発言だけを見る →といいますのは、過去の例を見ましても、物価が持続的に上昇するということの背景には必ず賃金が持続的に上昇するということがございますし、また、賃金が持続的に上昇するということの背景には常に物価が上昇しているということがございますので、やはり物価の動向を丹念に見ていくということがまず第一に必要だと思いますが、その背後にある経済動向、成長であり、あるいは企業収益であり、あるいは雇用情勢ということもあると思いますし、何よりもやはり賃金の動向というのが非常に重要な要素であるというふうに考えております。
大
大塚耕平#21
○大塚耕平君 総裁、経済環境というのは当然変化しますので、二度とデフレに戻ることのない状況などという状況はないんですよ。つまり、必ず、先行きは何が起きるか分からないわけですから、そうすると、二度とデフレに戻ることがないとは言い切れないので、まだ緩和を続けるということをずっと続け得る可能性があるわけですね。そのこととの関連で今お伺いをしているわけです。
なぜならば、総裁はこの間の、一期目の財金等での質疑において、マネタリーベースをもう既に当初のスタートから比べると四倍以上にしています、それから日銀の総資産の対GDP比も四倍以上にしています、これをいつまでお続けになるんですかと何度かお伺いしたところ、上限はありませんというふうに過去に御答弁になっておられます。
そうすると、二度とデフレに戻ることのない状況などというのは、それは定義できない以上、上限なく今後もマネタリーベースや総資産の拡大を続けていく可能性を否定していないということになります。これはもう論理的にそうなります。
そこで、二度とデフレになることはないという定義をまたお伺いしても同じ御答弁が返ってくるでしょうから、今の文脈で次の質問をさせていただきますが、過去にマネタリーベースの拡大、総資産の拡大に上限はないというふうにおっしゃったそのお考えは今もお変わりがなく、そのお考えのまま二期目も運営されるというおつもりでしょうか。
この発言だけを見る →なぜならば、総裁はこの間の、一期目の財金等での質疑において、マネタリーベースをもう既に当初のスタートから比べると四倍以上にしています、それから日銀の総資産の対GDP比も四倍以上にしています、これをいつまでお続けになるんですかと何度かお伺いしたところ、上限はありませんというふうに過去に御答弁になっておられます。
そうすると、二度とデフレに戻ることのない状況などというのは、それは定義できない以上、上限なく今後もマネタリーベースや総資産の拡大を続けていく可能性を否定していないということになります。これはもう論理的にそうなります。
そこで、二度とデフレになることはないという定義をまたお伺いしても同じ御答弁が返ってくるでしょうから、今の文脈で次の質問をさせていただきますが、過去にマネタリーベースの拡大、総資産の拡大に上限はないというふうにおっしゃったそのお考えは今もお変わりがなく、そのお考えのまま二期目も運営されるというおつもりでしょうか。
黒
黒田東彦#22
○参考人(黒田東彦君) 従来から申し上げておりますとおり、私どもの金融政策の最大の目標というものは物価の安定でありまして、具体的には消費者物価の二%程度の上昇というものが物価の安定であるというふうに考えておりまして、それを実現するために現在の金融緩和政策を行っているわけであります。
そうした意味で、物価安定目標との関係でいいますと、物価安定の目標が実現していない段階で金融緩和を中止するというか、あるいは弱めるというか、そういうことは考えられません。そういう意味では、現在の長短金利操作付き量的・質的金融緩和について、何か事前に特定の限界をつくるということではなくて、あくまでも二%の物価安定の目標の実現ということを目指してやっているわけですので、それが実現するように、あるいはそれを実現するまで適切な金融緩和を続けていくということに尽きると思います。
その意味で、現在の長短金利操作付き量的・質的金融緩和の下でもちろん長期国債を買い入れているわけですが、その効果はある程度累積的に効きますので、今の時点で何かもう長期国債が買えなくなるとか、あるいはマーケットになくなるというようなことは当面考えられないと思っております。
この発言だけを見る →そうした意味で、物価安定目標との関係でいいますと、物価安定の目標が実現していない段階で金融緩和を中止するというか、あるいは弱めるというか、そういうことは考えられません。そういう意味では、現在の長短金利操作付き量的・質的金融緩和について、何か事前に特定の限界をつくるということではなくて、あくまでも二%の物価安定の目標の実現ということを目指してやっているわけですので、それが実現するように、あるいはそれを実現するまで適切な金融緩和を続けていくということに尽きると思います。
その意味で、現在の長短金利操作付き量的・質的金融緩和の下でもちろん長期国債を買い入れているわけですが、その効果はある程度累積的に効きますので、今の時点で何かもう長期国債が買えなくなるとか、あるいはマーケットになくなるというようなことは当面考えられないと思っております。
大
大塚耕平#23
○大塚耕平君 今も巧みに御答弁を展開されたわけですが、国債を買えなくなるような状況があるのではないかということをお伺いしたわけではありません。日銀は購入対象資産を自ら選べるわけですから、極端なことを言えば、土地を買おうと思えば土地だって買えるわけです。
だから、私がお伺いしたのは、もう一回聞きます。過去においてマネタリーベースや総資産の増加、それを今政策手段として用いておられるわけですから、これに上限はないというふうに御答弁されました。そして、現にもう四倍以上の水準まで増やしました。次の五年間も上限はないというお考えの下で運営されるかということを聞いているんです。
この発言だけを見る →だから、私がお伺いしたのは、もう一回聞きます。過去においてマネタリーベースや総資産の増加、それを今政策手段として用いておられるわけですから、これに上限はないというふうに御答弁されました。そして、現にもう四倍以上の水準まで増やしました。次の五年間も上限はないというお考えの下で運営されるかということを聞いているんです。
黒
黒田東彦#24
○参考人(黒田東彦君) 委員の御指摘のような意味で、事前に何か物価安定目標と別に、ここまでで、限界で終わるというような意味の上限があるとは考えておりません。あくまでも二%の物価安定の目標を実現するという目的のために今必要なあらゆる措置を講じていくということでございます。
この発言だけを見る →大
大塚耕平#25
○大塚耕平君 上限がないという御認識だということを明言していただいたんだと思います。
また衆議院の御答弁を参考にさせていただきますが、御法川委員の質問に対して、日銀の財務などについても私どもが一番多分深刻にというか真面目にというかよく考えておりますけれどもという御発言をしておられます。既に日銀の財務は現時点のマネタリーベースと総資産の規模において深刻な状況だという認識を披瀝されたという理解でよろしいでしょうか。
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黒
大
大塚耕平#27
○大塚耕平君 私は、御自身が深刻というお言葉をお使いになったので確認をさせていただいているんです。現時点で大きな規模になっているのは、もうこれは明々白々であります。中央銀行総裁として、また次の総裁の五年間を担われるお立場の候補者として、現在の日銀の財務状況が深刻であるという認識ですかとお伺いしています。
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黒田東彦#28
○参考人(黒田東彦君) 現在何か深刻な状況になっているとは考えておりません。
しかしながら、米国の例を見ましても、物価安定目標が実現されるという状況になれば当然出口の議論になってくるわけでございます。そうしますと、バランスシートをどうするか、あるいは短期政策金利をどうするかということが当然議論にはなってくるわけですが、そうした場合、この量的緩和というのは、緩和を進めているときはバランスシートが拡大しますので利益が、所得が増えますけれども、バランスシートを縮小する場合には逆に利益が縮小していくという可能性があるわけでありまして、そういう意味で、将来、出口に差しかかった場合にどのような出口の政策を取るかによって日本銀行の財務に対する影響というものもあり得るわけでございますので、そういったこと、頭の体操は私どもの中でいろいろな形でやっていると。そういう意味では、日銀、日本銀行の財務については私どもが一番強い関心を持って考えているということを申し上げたわけでございます。
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大
大塚耕平#29
○大塚耕平君 日本銀行というのは中央銀行として、公器、公の器であり、私物ではなく国のものでありますので、その財務状況が深刻であるかどうかというのはまさしく深刻な問題なんです。ということは、御法川委員の質問に対して深刻に考えておりますというふうにおっしゃったけれども、それは取り消されるという理解でいいですか。
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