決算行政監視委員会

2024-04-08 衆議院 全258発言

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会議録情報#0
本国会召集日(令和六年一月二十六日)(金曜日)(午前零時現在)における本委員は、次のとおりである。
   委員長 江田 憲司君
   理事 小林 史明君 理事 田中 英之君
   理事 中西 健治君 理事 山下 貴司君
   理事 大河原まさこ君 理事 谷田川 元君
   理事 杉本 和巳君 理事 福重 隆浩君
      江崎 鐵磨君    遠藤 利明君
      小倉 將信君    下村 博文君
      高木  毅君    棚橋 泰文君
      中谷 真一君    西村 康稔君
      野田 聖子君    萩生田光一君
      福田 達夫君    松野 博一君
      三反園 訓君    村上誠一郎君
      森  英介君   山本ともひろ君
      吉野 正芳君    手塚 仁雄君
      原口 一博君    松原  仁君
      柚木 道義君    米山 隆一君
      遠藤 良太君    金村 龍那君
      佐藤 茂樹君    庄子 賢一君
      櫛渕 万里君    たがや 亮君
      秋本 真利君    池田 佳隆君
    ―――――――――――――
一月二十六日
 江田憲司君委員長辞任につき、その補欠として小川淳也君が議院において、委員長に選任された。
令和六年四月八日(月曜日)
    午前九時開議
 出席委員
   委員長 小川 淳也君
   理事 小林 史明君 理事 田中 英之君
   理事 中西 健治君 理事 山下 貴司君
   理事 井坂 信彦君 理事 大河原まさこ君
   理事 中谷 一馬君 理事 谷田川 元君
   理事 杉本 和巳君 理事 福重 隆浩君
      井出 庸生君    江崎 鐵磨君
      遠藤 利明君    小倉 將信君
      小田原 潔君    黄川田仁志君
      小島 敏文君    小森 卓郎君
      斎藤 洋明君    下村 博文君
      高木  毅君    中谷 真一君
      野田 聖子君    萩生田光一君
      福田 達夫君    本田 太郎君
      松野 博一君    三反園 訓君
      村上誠一郎君    森  英介君
      山口  晋君    山本 左近君
      山本ともひろ君    青山 大人君
      櫻井  周君    手塚 仁雄君
      遠藤 良太君    住吉 寛紀君
      金城 泰邦君    庄子 賢一君
      櫛渕 万里君    たがや 亮君
    …………………………………
   総務大臣         松本 剛明君
   外務大臣         上川 陽子君
   財務大臣         鈴木 俊一君
   文部科学大臣       盛山 正仁君
   厚生労働大臣       武見 敬三君
   農林水産大臣       坂本 哲志君
   経済産業大臣       齋藤  健君
   国土交通大臣       斉藤 鉄夫君
   国務大臣
   (内閣官房長官)     林  芳正君
   国務大臣
   (こども政策 少子化対策 若者活躍 男女共同参画担当)          加藤 鮎子君
   国務大臣
   (地方創生担当)     自見はなこ君
   財務副大臣        赤澤 亮正君
   経済産業副大臣      上月 良祐君
   農林水産大臣政務官    舞立 昇治君
   会計検査院長       田中 弥生君
   会計検査院検査官     原田 祐平君
   会計検査院事務総局第二局長            長岡 尚志君
   政府参考人
   (内閣官房内閣審議官)  八幡 道典君
   政府参考人
   (内閣官房行政改革推進本部事務局次長)      柴田 智樹君
   政府参考人
   (内閣府大臣官房審議官) 畠山 貴晃君
   政府参考人
   (内閣府政策統括官)   林  幸宏君
   政府参考人
   (内閣府地方創生推進室次長)          佐々木正士郎君
   政府参考人
   (内閣府男女共同参画局長)            岡田 恵子君
   政府参考人
   (警察庁刑事局長)    渡邊 国佳君
   政府参考人
   (警察庁交通局長)    早川 智之君
   政府参考人
   (こども家庭庁成育局長) 藤原 朋子君
   政府参考人
   (復興庁審議官)     瀧澤  謙君
   政府参考人
   (総務省行政評価局長)  菅原  希君
   政府参考人
   (総務省自治行政局選挙部長)           笠置 隆範君
   政府参考人
   (総務省自治税務局長)  池田 達雄君
   政府参考人
   (総務省情報流通行政局長)            小笠原陽一君
   政府参考人
   (消防庁次長)      五味 裕一君
   政府参考人
   (外務省大臣官房地球規模課題審議官)       赤堀  毅君
   政府参考人
   (外務省大臣官房政策立案参事官)         金子万里子君
   政府参考人
   (外務省大臣官房参事官) 濱本 幸也君
   政府参考人
   (財務省主計局次長)   前田  努君
   政府参考人
   (財務省主税局長)    青木 孝徳君
   政府参考人
   (文部科学省総合教育政策局長)          望月  禎君
   政府参考人
   (厚生労働省大臣官房高齢・障害者雇用開発審議官) 田中佐智子君
   政府参考人
   (厚生労働省医薬局長)  城  克文君
   政府参考人
   (厚生労働省雇用環境・均等局長)         堀井奈津子君
   政府参考人
   (厚生労働省社会・援護局長)           朝川 知昭君
   政府参考人
   (農林水産省大臣官房危機管理・政策立案総括審議官)            松尾 浩則君
   政府参考人
   (農林水産省消費・安全局長)           安岡 澄人君
   政府参考人
   (農林水産省経営局長)  村井 正親君
   政府参考人
   (農林水産省農村振興局長)            長井 俊彦君
   政府参考人
   (林野庁長官)      青山 豊久君
   政府参考人
   (経済産業省大臣官房商務・サービス審議官)    茂木  正君
   政府参考人
   (経済産業省大臣官房審議官)           殿木 文明君
   政府参考人
   (資源エネルギー庁省エネルギー・新エネルギー部長)            井上 博雄君
   政府参考人
   (中小企業庁事業環境部長)            山本 和徳君
   政府参考人
   (国土交通省国土政策局長)            黒田 昌義君
   政府参考人
   (国土交通省道路局長)  丹羽 克彦君
   政府参考人
   (国土交通省物流・自動車局長)          鶴田 浩久君
   政府参考人
   (国土交通省海事局長)  海谷 厚志君
   政府参考人
   (環境省環境再生・資源循環局次長)        角倉 一郎君
   参考人
   (日本銀行総裁)     植田 和男君
   決算行政監視委員会専門員 菊田 幸夫君
    ―――――――――――――
委員の異動
一月二十六日
 辞任         補欠選任
  江田 憲司君     青柳陽一郎君
  原口 一博君     井坂 信彦君
  松原  仁君     中谷 一馬君
  柚木 道義君     福田 昭夫君
  米山 隆一君     小川 淳也君
三月二十一日
 辞任         補欠選任
  金村 龍那君     浦野 靖人君
四月二日
 辞任         補欠選任
  福田 昭夫君     櫻井  周君
同月八日
 辞任         補欠選任
  遠藤 利明君     本田 太郎君
  棚橋 泰文君     斎藤 洋明君
  萩生田光一君     小森 卓郎君
  吉野 正芳君     井出 庸生君
  青柳陽一郎君     青山 大人君
  浦野 靖人君     住吉 寛紀君
  佐藤 茂樹君     金城 泰邦君
同日
 辞任         補欠選任
  井出 庸生君     小田原 潔君
  小森 卓郎君     萩生田光一君
  斎藤 洋明君     山本 左近君
  本田 太郎君     黄川田仁志君
  青山 大人君     青柳陽一郎君
  住吉 寛紀君     浦野 靖人君
  金城 泰邦君     佐藤 茂樹君
同日
 辞任         補欠選任
  小田原 潔君     小島 敏文君
  黄川田仁志君     遠藤 利明君
  山本 左近君     山口  晋君
同日
 辞任         補欠選任
  小島 敏文君     吉野 正芳君
  山口  晋君     棚橋 泰文君
同日
 理事大河原まさこ君及び谷田川元君同日理事辞任につき、その補欠として中谷一馬君及び井坂信彦君が理事に当選した。
    ―――――――――――――
一月二十六日
 令和四年度一般会計新型コロナウイルス感染症及び原油価格・物価高騰対策予備費使用総調書及び各省各庁所管使用調書(その1)(承諾を求めるの件)(第二百十一回国会、内閣提出)
 令和四年度一般会計予備費使用総調書及び各省各庁所管使用調書(その1)(承諾を求めるの件)(第二百十一回国会、内閣提出)
 令和四年度特別会計予備費使用総調書及び各省各庁所管使用調書(その1)(承諾を求めるの件)(第二百十一回国会、内閣提出)
 令和四年度一般会計新型コロナウイルス感染症及び原油価格・物価高騰対策予備費使用総調書及び各省各庁所管使用調書(その2)(承諾を求めるの件)(第二百十一回国会、内閣提出)
 令和四年度一般会計予備費使用総調書及び各省各庁所管使用調書(その2)(承諾を求めるの件)(第二百十一回国会、内閣提出)
 令和四年度特別会計予算総則第二十条第一項の規定による経費増額総調書及び各省各庁所管経費増額調書(承諾を求めるの件)(第二百十一回国会、内閣提出)
 令和二年度一般会計歳入歳出決算
 令和二年度特別会計歳入歳出決算
 令和二年度国税収納金整理資金受払計算書
 令和二年度政府関係機関決算書
 令和二年度国有財産増減及び現在額総計算書
 令和二年度国有財産無償貸付状況総計算書
 令和三年度一般会計歳入歳出決算
 令和三年度特別会計歳入歳出決算
 令和三年度国税収納金整理資金受払計算書
 令和三年度政府関係機関決算書
 令和三年度国有財産増減及び現在額総計算書
 令和三年度国有財産無償貸付状況総計算書
 令和四年度一般会計歳入歳出決算
 令和四年度特別会計歳入歳出決算
 令和四年度国税収納金整理資金受払計算書
 令和四年度政府関係機関決算書
 令和四年度国有財産増減及び現在額総計算書
 令和四年度国有財産無償貸付状況総計算書
は本委員会に付託された。
    ―――――――――――――
本日の会議に付した案件
 理事の辞任及び補欠選任
 国政調査承認要求に関する件
 政府参考人出頭要求に関する件
 参考人出頭要求に関する件
 令和二年度一般会計歳入歳出決算
 令和二年度特別会計歳入歳出決算
 令和二年度国税収納金整理資金受払計算書
 令和二年度政府関係機関決算書
 令和二年度国有財産増減及び現在額総計算書
 令和二年度国有財産無償貸付状況総計算書
 令和三年度一般会計歳入歳出決算
 令和三年度特別会計歳入歳出決算
 令和三年度国税収納金整理資金受払計算書
 令和三年度政府関係機関決算書
 令和三年度国有財産増減及び現在額総計算書
 令和三年度国有財産無償貸付状況総計算書
 令和四年度一般会計歳入歳出決算
 令和四年度特別会計歳入歳出決算
 令和四年度国税収納金整理資金受払計算書
 令和四年度政府関係機関決算書
 令和四年度国有財産増減及び現在額総計算書
 令和四年度国有財産無償貸付状況総計算書
 令和四年度一般会計新型コロナウイルス感染症及び原油価格・物価高騰対策予備費使用総調書及び各省各庁所管使用調書(その1)(承諾を求めるの件)(第二百十一回国会、内閣提出)
 令和四年度一般会計予備費使用総調書及び各省各庁所管使用調書(その1)(承諾を求めるの件)(第二百十一回国会、内閣提出)
 令和四年度特別会計予備費使用総調書及び各省各庁所管使用調書(その1)(承諾を求めるの件)(第二百十一回国会、内閣提出)
 令和四年度一般会計新型コロナウイルス感染症及び原油価格・物価高騰対策予備費使用総調書及び各省各庁所管使用調書(その2)(承諾を求めるの件)(第二百十一回国会、内閣提出)
 令和四年度一般会計予備費使用総調書及び各省各庁所管使用調書(その2)(承諾を求めるの件)(第二百十一回国会、内閣提出)
 令和四年度特別会計予算総則第二十条第一項の規定による経費増額総調書及び各省各庁所管経費増額調書(承諾を求めるの件)(第二百十一回国会、内閣提出)
     ――――◇―――――
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小川淳也#1
○小川委員長 これより会議を開きます。
 この際、一言御挨拶を申し上げます。
 この度、決算行政監視委員長に選任されました小川淳也でございます。
 本委員会は、決算全般について審査し、その結果を将来の予算の編成と執行に反映させるとともに、国会が担う行政監視について本院における中核的な機能を果たすことを役割としております。
 新型コロナウイルス感染症や原油価格、物価高騰対策等として過去に類を見ない規模の予備費が予算計上される中、財政民主主義の観点から、その使途を始め行財政の在り方を検証することは、本委員会の使命であると存じます。
 委員各位の御指導、御協力を賜り、公正かつ円満な委員会運営に努めてまいりたいと存じますので、何とぞよろしくお願い申し上げます。拍手
     ――――◇―――――
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小川淳也#2
○小川委員長 理事辞任の件についてお諮りいたします。
 理事大河原まさこ君及び谷田川元君から、理事辞任の申出があります。これを許可するに御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
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小川淳也#3
○小川委員長 御異議なしと認めます。よって、そのように決定いたしました。
 引き続き、理事の補欠選任の件についてお諮りいたします。
 ただいまの理事辞任に伴うその補欠選任につきましては、先例により、委員長において指名いたしたいと存じますが、御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
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小川淳也#4
○小川委員長 御異議なしと認めます。
 それでは
      井坂 信彦君 及び 中谷 一馬君
を理事に指名いたします。
     ――――◇―――――
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小川淳也#5
○小川委員長 次に、国政調査承認要求に関する件についてお諮りいたします。
 決算の適正を期し、行政監視の機能を果たすため
 歳入歳出の実況に関する事項
 国有財産の増減及び現況に関する事項
 政府関係機関の経理に関する事項
 国が資本金を出資している法人の会計に関する事項
 国が直接又は間接に補助金、奨励金、助成金等を交付し又は貸付金、損失補償等の財政援助を与えているものの会計に関する事項
 行政監視に関する事項
以上の各事項につきまして、関係各方面からの説明聴取、小委員会の設置及び資料の要求等の方法により、本会期中調査を進めたいと存じます。
 つきましては、衆議院規則第九十四条により、議長の承認を求めたいと存じますが、御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
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小川淳也#6
○小川委員長 御異議なしと認めます。よって、そのように決定いたしました。
     ――――◇―――――
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小川淳也#7
○小川委員長 この際、会計検査院長田中弥生君及び検査官原田祐平君から発言を求められておりますので、順次これを許します。田中会計検査院長。
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田中弥生#8
○田中会計検査院長 この度、会計検査院長を拝命いたしました田中弥生と申します。どうぞよろしくお願いいたします。
 我が国の財政は大変厳しい状況にあると認識しておりますが、会計検査院に対する期待も高まっていると感じております。
 私は、会計検査院長としてその使命を全うすべく、誠心誠意尽くしてまいりたいと存じます。
 どうぞ、皆様におかれては、御指導、御鞭撻、よろしくお願いいたします。拍手
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小川淳也#9
○小川委員長 次に、原田検査官。
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原田祐平#10
○原田検査官 一月九日付をもちまして検査官を拝命いたしました原田祐平でございます。
 職務を全うするために誠心誠意努めてまいる所存でございますので、御指導、御鞭撻のほど、どうぞよろしくお願い申し上げます。拍手
     ――――◇―――――
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小川淳也#11
○小川委員長 令和二年度決算外二件、令和三年度決算外二件及び令和四年度決算外二件を議題といたします。
 これより総括質疑を行います。
 この際、お諮りいたします。
 各件審査のため、本日、参考人として日本銀行総裁植田和男君の出席を求め、意見を聴取し、また、政府参考人として内閣官房内閣審議官八幡道典君、内閣官房行政改革推進本部事務局次長柴田智樹君、内閣府大臣官房審議官畠山貴晃君、内閣府政策統括官林幸宏君、内閣府地方創生推進室次長佐々木正士郎君、内閣府男女共同参画局長岡田恵子君、警察庁刑事局長渡邊国佳君、警察庁交通局長早川智之君、こども家庭庁成育局長藤原朋子君、復興庁審議官瀧澤謙君、総務省行政評価局長菅原希君、総務省自治行政局選挙部長笠置隆範君、総務省自治税務局長池田達雄君、総務省情報流通行政局長小笠原陽一君、消防庁次長五味裕一君、外務省大臣官房地球規模課題審議官赤堀毅君、外務省大臣官房政策立案参事官金子万里子君、外務省大臣官房参事官濱本幸也君、財務省主計局次長前田努君、財務省主税局長青木孝徳君、文部科学省総合教育政策局長望月禎君、厚生労働省大臣官房高齢・障害者雇用開発審議官田中佐智子君、厚生労働省医薬局長城克文君、厚生労働省雇用環境・均等局長堀井奈津子君、厚生労働省社会・援護局長朝川知昭君、農林水産省大臣官房危機管理・政策立案総括審議官松尾浩則君、農林水産省消費・安全局長安岡澄人君、農林水産省経営局長村井正親君、農林水産省農村振興局長長井俊彦君、林野庁長官青山豊久君、経済産業省大臣官房商務・サービス審議官茂木正君、経済産業省大臣官房審議官殿木文明君、資源エネルギー庁省エネルギー・新エネルギー部長井上博雄君、中小企業庁事業環境部長山本和徳君、国土交通省道路局長丹羽克彦君、国土交通省物流・自動車局長鶴田浩久君、国土交通省海事局長海谷厚志君及び環境省環境再生・資源循環局次長角倉一郎君の出席を求め、説明を聴取いたしたいと存じますが、御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
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小川淳也#12
○小川委員長 御異議なしと認めます。よって、そのように決定いたしました。
    ―――――――――――――
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小川淳也#13
○小川委員長 質疑の申出がありますので、順次これを許します。中谷一馬君。
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中谷一馬#14
○中谷(一)委員 立憲民主党の中谷一馬でございます。本日はどうぞよろしくお願い申し上げます。
 敬愛する小川淳也委員長の議事整理に従いながら、官房長官、そして大臣、参考人の皆様方に質疑を申し上げたいと思いますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。
 私からは、まず、本日は日本銀行の植田和男総裁にお越しをいただいております。その中で、明日九日が総裁に御就任をされてから一年ということでございまして、今朝の朝刊を見ておりましたら、理論とデータに基づいて慎重に議論を重ねつつも、政策判断は大胆で思い切りがよいなど、マイナス金利の解除、大規模金融緩和の転換といった難しい政策を、市場の混乱なく政策修正を進めた植田総裁の手腕に高い評価が集まっており、産経新聞が金融政策に詳しい主要エコノミストにアンケートを行った平均値が七十七・九点、そして、日本経済新聞では平均値が七十七点ということでありました。
 今後も、賃金と物価の好循環を目指しながら金利水準の引上げに関する検討を行うなど、為替や債券市場等の動向を踏まえた非常に難しい政策判断があると推察をしておりますが、私からは、まず、日本銀行の総裁に就任されて一年を迎えての所感について伺わせてください。
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植田和男#15
○植田参考人 お答えいたします。
 私は、一年前に就任させていただいたときに、当時の日本銀行の政策ですけれども、様々な理由で、非常に技術的に難しい体系になっているなというふうに感じました。もし経済状況が許せば、これをできる限り簡素化して、分かりやすいものにしていきたいなというような心構えでおりました。
 幸い、昨年度の経済状況はまあまあよいものでしたので、そうした希望をある程度かなえることができたというふうに思ってございます。
 今後は、それを、残っているところを続けるとともに、新しい枠組みの下で、経済状況の変化に適切に対応していきたいというふうに思っております。
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中谷一馬#16
○中谷(一)委員 今後も難しいかじ取りが様々あるかと思いますが、一挙手一投足、マーケットや私たち国会も含めて注目をさせていただきたいということを思っておりますので、よろしくお願い申し上げます。
 それでは、早速ではございますが、私からは、中央銀行発行のデジタル通貨、CBDC、セントラル・バンク・デジタル・カレンシーについて伺ってまいりたいということを思っております。
 現状の越境決済は、国際的な送金インフラ、SWIFTを使う仕組みが主流でございまして、コルレス銀行を中継して送金元から送金先の銀行に届ける仕組みのため、送金には長ければ数日から一週間程度時間がかかるということがあります。その中でなんですが、やはり中継や送金の手数料が発生することから、日本銀行の分析によると、銀行経由で二百ドルを海外に送金する際にかかるコストは、二〇一三年から一九年の平均で二割弱に及びます。
 こうした中で、やはり今、低コストで即時に決済できるような狙いで、日米欧などの中央銀行七行や民間銀行がCBDCを使った国際決済の実証実験に乗り出すとのことであります。
 CBDCについては、植田総裁はフィンサム二〇二四において、我が国で一般利用型CBDCを導入するか否かは国民的な議論を経て決まるものです、日本銀行では、そのような議論に資するよう、技術面、制度設計面の検討を続けていますと述べられています。
 そこで、まず、この国民的な議論を行うための材料提供として教えていただきたいのですが、CBDCを発行したら、暗号資産などデジタル決済手段にどのような影響を与えると考えていますか。垂直的共存、水平的な共存の観点を交えながら、御見解をお知らせください。
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植田和男#17
○植田参考人 お答えいたします。
 CBDCの導入ですが、これがほかの決済手段にどういう影響を与え得るかという点につきましては、各国中央銀行で重要な論点と認識されております。
 例えば、その設計次第では、銀行預金からCBDCへの大量かつ急激な資金移動が生じ、金融システムの安定性に影響する可能性が指摘されております。これに対する備えとして、CBDCの保有額に制限を付するといった対応も検討されています。
 一方で、民間企業が発行しますデジタルマネーについて、CBDCというような公的なプラットフォームを介して他の決済手段との交換が円滑になれば、それらのデジタルマネーの利便性を高めるという可能性も考えられます。
 CBDCの検討に当たっては、こうした影響も踏まえつつ、決済システム全体をより安定的、効率的なものとする視点が重要だと考えております。
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中谷一馬#18
○中谷(一)委員 今るる御答弁をいただきましたけれども、この決済システムが、ブロックチェーン技術などによって、いつでもどこでも即時送金可能となれば、既存の決済網が抱える問題を解決するゲームチェンジャーになると考えられておりまして、このCBDCの実証実験が世界的に注目をされています。
 そうした中で、植田総裁は、検討作業を行うに当たって常に意識をされていることということで、デジタル社会にふさわしい決済システムの将来像を描くことということを述べられております。
 では、これに対して伺いたいんですけれども、CBDCがもたらし得る新しいエコシステムに関して、これは具体的にどのように構想をされているのか、総裁のビジョンを教えてください。
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植田和男#19
○植田参考人 経済、社会、生活のデジタル化が進展する下で、決済の分野でも、ニーズに応じた新しいサービスの可能性が広がってきております。
 そうした社会におけるデジタルな決済手段を検討するに際しまして、一つには、現金や民間のマネーが社会にこれまで提供してきた機能を尊重しつつ、新たな技術や新たな形態のマネーの登場といった環境変化を踏まえた上で、デジタルであるという特性を生かして、様々な価値を生むような決済手段をいかに提供していくかという視点が重要と考えております。
 例えば、CBDCがあれば、そこに、民間事業者の創意工夫により、多様なユーザーニーズに応じたサービスが上乗せして提供されるということによって、デジタルな社会にふさわしい決済のエコシステムにつながる可能性があるというふうにも考えております。
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中谷一馬#20
○中谷(一)委員 天動説が主流だった時期にコペルニクスが地動説を唱えたように、百八十度物事の転換が図られていくエポックメイキング的なことというのは、いつの時代も訪れるわけであります。
 二十六年後の二〇五〇年には、スマートフォンやPC、これを使っている人がゼロ%、いなくなるということが想定をされておりまして、スマートコンタクトやハプティクスといったような新たな技術が主流になっている時代を想像すれば、もしかしたら、もう二〇五〇年には、一万円札を使っている人、五百円玉を使っている人というのはほとんどいなくなっているということが想像できるわけであります。
 そうした中において、現在の日本において、アナログでの決済利用に伴うコストとデジタルでの決済利用に伴うコスト、これの試算を行うことは、国民的な議論を行うに当たって、私は必要不可欠な材料であるということを思っております。
 日銀のレビューにおいても、「例えばシンガポールでは、現金や小切手といった紙ベースの決済手段の利用に伴うコストはGDPの〇・五二%に達すると試算されており、現金から電子的な決済手段への移行を後押しする取り組みが進められている。」と記載をされておりまして、こうしたコストの見える化を行うことによって行財政改革効果を定量的に示すことは、必要なプロセスであると考えます。
 総裁の見解として、やはり国民的な議論を行うための材料提供として、政府と連携をしていただいて、紙幣、硬貨などのアナログでの決済手段に伴うコストとCBDCなどデジタルでの決済利用に伴うコストの試算を行っていただけませんでしょうか。
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植田和男#21
○植田参考人 委員御指摘のように、コストの問題は重要な論点の一つと認識しております。現在進行中のCBDCに関する官民の連絡協議会でも、コストに関する議論が行われております。
 もっとも、具体的なコストの水準ないしその推計ですが、これは、CBDCがどのように導入されるか、そして一方で、既存の決済手段がどのような利用状況になっていくかということなど、様々な要素に左右され、不確定な面が多いと考えております。
 現時点で、日本銀行として、残念ですが、具体的な試算はございません。まずはCBDCに求める技術仕様、役割などの検討を進めていくことが重要と考えております。
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中谷一馬#22
○中谷(一)委員 まずは検討を進めて、どういうものにするのかという設計を組み立てていくという趣旨の答弁でありましたが、それが組み上がった段階においては、やはりデジタル、アナログ双方のコストをしっかりと、国民的な議論をしていくためにも示していただきたいということを考えているんですが、その点についてはいかがでしょうか。
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植田和男#23
○植田参考人 それは、そういう段階になりましたら、どういう形になるかは今お約束することはできないですけれども、何らかの材料を提示させていただくということには当然なるかと思います。
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中谷一馬#24
○中谷(一)委員 その材料の提供をしっかりと、デジタル、アナログ双方で行っていただきたいということを思っております。
 ちなみに、財務大臣、今、日銀総裁から御答弁をいただきましたが、やはり行財政改革効果を考えても、こうした試算は日銀と連携してしっかりと行っていただきたいと考えますが、いかがでしょうか。
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鈴木俊一#25
○鈴木国務大臣 日銀としっかりと連携していきたいと思います。
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中谷一馬#26
○中谷(一)委員 分かりました。期待をしたいと思います。
 続きまして、やはりこのCBDCの論点なんですけれども、世界のGDPの九五%に相当する国がCBDCを検討しているという状況がございます。既にデジタル通貨を完全に開始している国もございまして、現金の使用量の激減や、インフラコストの削減、そしてセキュリティーの向上など、利点を実感しているということであります。
 国際通貨覇権争いを見ておりますと、例えば中国では、習近平国家主席が、強大な通貨を持たなければならないということを強調しておりまして、国際市場で大きな存在感を見せる金融強国になるため、人民元の国際化を重視する姿勢を示しており、デジタル人民元の先行的な展開は、通貨、金融分野での覇権に対する挑戦だという見方もあります。
 ただ、SWIFTの調べでは、国際決済通貨としての人民元の比率は二〇二四年一月時点で世界第四位、四・五一%ということで、一位のドル、四六・六四%、二位のユーロ、二三・〇二%と比べますと、その差は大きいのが現状ではあります。
 その一方で、現在、アメリカは大統領選挙を控えておりまして、バイデン大統領は、デジタルドルを含むデジタル資産の研究開発促進を指示する大統領令に署名をし、課題の検証を進めている一方で、対抗馬のトランプ前大統領は、CBDCの創設は決して許さない、絶対阻止する旨の発言をされています。
 これについては、トランプ前大統領が大量の暗号資産を保有するほか、御自身のNFTを発行していることなどを念頭に、暗号資産業界に寄せた政策判断を行う可能性が高いとの分析が報じられておりますが、二〇二一年にはビットコインに関して詐欺のようだと発言していたこともあり、政策判断がどのように変わるかは未知数であります。
 こうした中、例えば同志国が集まるEUでは、欧州委員会は既にデジタルユーロの立法案を発表しており、早ければ二〇二八年には発行、流通されることが予測をされます。
 配付資料でも各国の詳細を記載させていただいておりますが、こうした中で、例えばヨーロッパと日本の発行準備が整う状況ができ上がったときに、同盟国のアメリカが国内事情でCBDCを発行しない、又はできないという状況になったときには、日本のCBDCの発行に関して何か影響を与えることはございますでしょうか。総裁の御見解を教えてください。
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植田和男#27
○植田参考人 私ども、CBDCの検討を進めるに当たりまして、まず重要なことは、自国の決済システムの安定性や効率性をどう確保、改善していくかということだと考えております。
 こうした観点から、私どもは、CBDCにつきましては、昨年四月からパイロット実験に移行し、技術的な検証を進めるとともに、CBDCフォーラムにおいて民間事業者と様々な意見交換をしております。
 我が国でCBDCを導入するかどうかは、こうした国内での検討状況に加えまして、先生御指摘の海外の動向も踏まえて、今後の国民的な議論の中で決まっていくものと考えております。
 私どもとしては、その前提になるものとしてのCBDCに関する検討を引き続きしっかりと進めてまいりたいと思っております。
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中谷一馬#28
○中谷(一)委員 それは、アメリカが仮にCBDCを発行する、しないという判断を、バイデン大統領かトランプ前大統領か、そのときの大統領というのがどうなっているかというのは分からないわけなんですけれども、諸外国の政策判断が、まさにこの日本のCBDC、もし私たちはもうできるという状況になったときにあったとしても、諸外国の状況によって私たちの政策判断が変わることがあり得ますでしょうか。
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植田和男#29
○植田参考人 諸外国における、CBDCを採用するか、導入するか、しないか、あるいは導入してどういうことが起きたかということに関する判断とその結果、これは、私どもがCBDCをその時点でまだ導入していないとした場合に、将来導入した場合にどういうプラスマイナスがあるかということに関して、何らかの知見を与えてくれる可能性があります。そういうことであれば、それは利用しつつ、その後の判断に役立てていくということにはなるかと思います。
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